車椅子ツインバスケットボール審判、1分前のプレイを忘れる | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 日曜日は車椅子バスケットの愛知大会がありました。この大会は二種類の車椅子バスケットのゲームが組まれます。パラリンピックの正式種目である車椅子バスケットボールと、四肢麻痺の人のための車椅子ツインバスケットボールです。

 

 僕は車椅子ツインバスケットの審判です。もともと審判としてのレベルは低いのですが、人材が少ないのでこの歳になってもお呼びが掛かります。この大会も審判が集まりません。僕が三試合も笛を吹く羽目になります。

 

 困ったことに、僕はミスジャッジを何度も起こします。ボールがコート外へ出ると、どちらのチームのスローインか、指を刺さなければいけません。「はい。こっち。いや、あっち」小さな声で選手に聞きます。「ねえ、ボールに触った?」

 

 バスケットボールのルールでは、ミスジャッジがあった時の対処マニュアルが事細かに決められています。つまり、審判にミスはつきものという考え方です。僕の審判スタイルは、その発想を地で行くようなものです。

 

 選手が接触した時は、どちらが悪いかとか影響の有無などを、とっさに判断してファールの笛を吹かなければいけません。その判断も遅いです。遅れて笛を吹いて「遅いよ」と選手に叱られることも。「ごめんなさい」

 

 ところが、選手が転倒した時の判断は速いです。すぐに笛を吹いてゲームを止め、ベンチスタッフを呼び寄せます。その大会でも後ろへ転びそうな選手がいたので、すかさず近寄り頭を支えて床にぶつけないようにしました。

 

 まあ、自分では素早く行動したつもりですが、この歳ですから側から見たらスローモーションに見えたかもしれません。しかも、「えーっと、どうやってゲームを再開するんだっけ???そうか、僕がレフリーストップ掛けたんだ」

 

 転倒した選手を起こしたりしている間に、1分前のプレイを忘れてしまったのです。認知症ならずも、短期記憶が衰えた証拠。こんなロートル審判をいつまで使い続けるのか。人材不足にも程があるといったところです。