急に冷え込んできました。風もかなり冷たくなりましたが、買い物はバイクで出かけます。寒さ対策でバッチリ着込んでね。ヘルメットはフルフェイス、首にネックウオーマー、ダウンジャケット、オーバーズボン。分厚めの手袋。
そこまでするなら車の方が快適と思われますが、真冬でもバイクが好きです。大谷翔平君じゃありませんが、「終わりに近づいているので、やり残したことが少ないように」そこまでたいそうなことじゃない。バイクの方が楽しいだけです。
昨日、買い物の道中でヘルメットにペチャッと水滴が付きました。上空は一面青空です。鳥がおしっこでもしたかと、道路の端に寄せました。見上げても鳥の止まりそうな電線はないです。空を見渡しても雨雲は見当たりません。
遠くの方に雲は浮かんでいますが、雨雲っぽくありません。気を取り直して出発しようと思ったところへ、さあーっと風が吹いて白いものが飛んでいきます。風花です。今年初めての雪が、風に乗って舞っています。
「風花がひとひらふたひら」と歌ったのは、さだまさしさんの「晩鐘」です。別れの場面である交差点の風景を描写します。「風花が・・秋の終わりを白く縁取る・・自然な振りして冬支度」ことさら悲しさを訴えていません。
さだまさしさんは「思っていないことは絶対歌詞にしない」といいます。別れの歌が多いですが、どんな別れを送ってきたのでしょうか。歌詞の中には「まるで長い夢を見てた ふとそんな気がしないでもない」とあります。
僕も時々、今の主夫生活は長い夢じゃないかと思うことがあります。忙しく蕎麦屋をやっている時に、「時間が欲しい」と訴えていたのですが、それがものの見事に叶ったからです。「なんだか夢みたい」てな感じです。
好きなことに思う存分時間をかけて、読書も映画も折り紙もバスケットもやり放題。はたして、これが終わりまで続くのか。美しい妻が「あなたはいつも、夢ばかり見て来たじゃない」と言い放つことがあります。ドキッとします。