そんなアホな、赤信号のバイクにぶつけられて罰金30万円 | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 友人T君はバイクで直進しようとして右折車とぶつかり、首の骨を折る大ケガをしました。車からはバイクが小さくみえるので、まだ遠くにいると勘違いされます。それで、右折の判断を早まって衝突するというわけです。

 

 保険会社の基準では、右折側には80%、直進側には20%の責任を負わされます。当たり前ですが、赤信号の場合は100%の責任となります。当然ながら、赤信号で突っ込んでくるバイクを予想する義務はありません。

 

 ところが、福岡で赤信号のバイクにぶつけられた右折車が、あろうことか略式起訴の上罰金30万円の判決を受けました。原因は、バイクが赤信号だったと主張する右折車の声を無視して、捜査をしなかった警察と検察にあります。

 

 右折者側は判決を不服として裁判になりました。そこで初めて、証拠資料を調べたらバイクの赤信号が明らかになります。赤信号となれば検察に勝ち目はありません。起訴取消しになるかと思ったら、検察は起訴内容を変更してでも裁判を続けます。

 

 検察が起訴取り消しをしない理由は、単なる虚栄心です。「メンツが保てない。なめられてたまるか」という、とても低次元な感情を一番にします。元はくだらない虚栄心でも、組織となると大きな力を持ってしまうのです。

 

 それが高じると冤罪事件となります。事件が起きると大勢の警察官が長い時間をかけて捜査します。その資料をもとに検察が起訴します。しかし、裁判が始まって捜査資料が不利になると、検察がちゃぶ台返しをすることがあります。

 

 起訴状に無理が出てくると、膨大な捜査資料を無視して、机の上で事件の筋書きを作り替えるのです。ひどい時は発生時間をずらします。名張毒ぶどう酒事件では犯行時間を2時間遅らせました。富士川暴行事件では1週間早めました。

 

 裁判所が検察の無理筋を呑むことで、有罪率99.9%が成立します。福岡の裁判では右折車が無罪になりました。「赤信号で突っ込んでくる車を予想する義務はない」という当たり前の判決が出たのです。ホッとしました。でも、0.01%。