卒業、ランドセル、制服回収ボックス | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 卒業していらなくなった学制服やランドセルを寄付する運動が起きています。企業が事務所や店舗に回収ボックスを置いて、従業員やお客さんに協力を求めます。学生服は修繕して市価の3割で販売したり、文房具をタダで配ったりします。

 

 ミニバスケットでは、卒業する子がバスケットシューズ、シャツ、ハーフパンツ、ジャージなどを置いていきます。品物をずらりと並べて、下級生のお母さんたちがバザーよろしく物色します。子供たちは興味を示しません。

 

 孫娘はいわゆる帰国子女です。二年生の夏に戻って来ました。ランドセルをどうしようか迷って来た時に、ミニバスケットの卒業生の親御さんから声をかけてもらいました。写真を見せたら孫娘が大いに気に入ったので譲り受けました。

 

 実物を見てびっくり、ほとんど傷も汚れもなく新品同様です。よほど丁寧に扱われたのでしょう。親御さんの躾の良さが伺われます。アフリカへ寄付するつもりだったそうです。意思を汲んで卒業するときにアフリカへ送るよう約束しました。

 

 僕は高校生の時の学生服を大学でも着ていました。貧乏なだけではなく、入部した空手道部が学生服着用だったのです。その頃は蛮カラを気取っていました。ボロボロの学生服に下駄を履いて、カッコいいと思っていました。

 

 3年の時に、卒業するT先輩から学生服をもらいました。高級なオーダーメイドです。体型も合っていたので、ぴったりフィットします。裏地に虎の刺繍がしてあります。ボロボロの学生服がみすぼらしく見えます。蛮カラをやめました。

 

 当時の写真を探してみました。見つかった写真は、どれもベロベロに酔っ払ったものです。徳利をマイク代わりに歌っている写真はコンパの余興でしょう。胸ポケットにはハンケチらしきものがのぞいています。片手をポケットに突っ込んで、妙にカッコつけようとしています。

 

 リユースとはいえ、貧乏学生にとって高級学生服は自慢の種でした。高校時代の学生服は、わざとぞんざいに扱いました。しかし、その学生服は汚さないよう傷つけないよう丁寧に使いました。そして、二つ下のH君に譲り渡しました。SDGsの端くれです。