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2025年映画熱ランキング その5 「名台詞編」

いよいよランキング記事も、これで最後です。

 

いい映画には、いい台詞があります。

 

俺の心に響いた名台詞を、25個ほど、ご紹介しましょう。

 

当然ながら、ネタバレが多少入りますので、ご容赦下さい。

 

ご愛読ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

1.『…あんた、誰!』(ワン・バトル・アフター・アナザー)

 

父親かもしれない男絡みで追跡され、カーチェイスの果てに、銃で撃ち殺した後に、

 

駆け付けたディオカプリオに、銃を構えたまま、娘が絶叫します。

 

これは、スカッとするキメ台詞でした。おねえちゃん、カッチョええ!

 

 

 

2.『…おかえりなさい。』(鬼滅の刃 無限城編第一章)

 

映画の終盤、殺された新妻が、アカザにかけてくれた、珠玉の言葉。

 

ボロボロになった男の魂に、人間らしいぬくもりが注がれる、美しい場面でした。

 

 

 

3.『…宇宙(そら)って、自由ですか?』(機動戦士ガンダム ジークアクス)

 

主人公のマチュは、ここじゃないどこかへ、飛び出したかった。

 

言った直後、もうすでに、彼女はスタンバっております。

 

 

 

4.『…あきらめるなら、ちゃんとあきらめなさいよ!

 

   あたしに言っても、しょうがないよ!』(かくしごと)

 

超能力があっても、人を好きになった気持ちをどうするかは、本人次第。

 

開いてを理解し、背中を押してあげるのは、一番の超能力かもしれませんね。

 

 

 

5.『…広瀬が、見ているぞ!』(雪風)

 

戦いが始まる直前、艦長は、戦死した広瀬がみんなを見守っている、と

 

乗組員たちに言い放ちます。 おおうっ!と士気が高まる、熱い場面でした。

 

 

 

6.『…もう、いいじゃないですか。』(見える子ちゃん)

 

除霊の場面で、悪霊にこう言います。悪霊退散!みたいな号令じゃなくて、

 

普通に語りかけているところが、リアルに効果的で面白いと思いました。

 

 

 

7.『…あかんかったわ…あかんかった…うわあああん!』(ナイトフラワー)

 

壮絶な戦いの後、血だらけになって、号泣・嗚咽・慟哭・絶叫。

 

ああ、生きているって、素晴らしい。

 

戦いを見守ってくれる人がいるって、幸せなこと。

 

「百円の恋」の安藤サクラの場面と合わせて、記憶しておきたい名場面でした。

 

 

 

8.『…後悔は流砂。底なし沼だぞ。』(レイヴンズ)

 

悔やんでも、なかったことにはできない。

 

その時に、やれるだけのことをやったから、今があるのだ。

 

 

 

9.『…頭脳は、腕力に勝る。』(スーパーマン)

 

最強の力を持つ男が言うと、重みがあるなあ。

 

 

 

10.『…幽霊も、やさしい人にひかれるひかれるんだよ。

 

    だからオレは、お前を選んだ。』(事故物件 ゾク 恐い間取り)

 

はあ、そんなもんですか…えええっ、それって、そういうことですかぁ?

 

まいったなあ、それなら最初から言って下さいよう。

 

 

 

11.『…同じ場所にいると、物事が見えなくなるのよ。』(リー・ミラー)

 

行動してみなけりゃ、何も始まらないし、何も変わらない。

 

考えてもわからないなら、思い切って飛び込んで、後は、出たとこ勝負!

 

 

 

12.『…その顔に、自分が食われるぞ。』(国宝)

 

国宝のじいさんに、主人公が言われます。

 

美しく生まれた者には、魔物が宿るのでしょうか。

 

イケメンには、イケメンの苦悩があるんでしょうね。

 

 

 

13.『…気持ちは、わからなくもない。』(爆弾)

 

染谷将太が、ぼそっとこう言います。

 

これは、何だか、あらゆる場面で使えそうな台詞ですな。

 

あのこと、君はどう思う?とか言われて、返答に困ったら、こう言えばよろしい。

 

肯定でもなければ、否定でもない。おお、これは便利だ。ぜひ、使ってみよう。

 

 

 

14.『…すうっ、ぱちん。』(盤上の向日葵)

 

これは、台詞と言っていいのかどうかわかりませんが、将棋を指す時の、駒音です。

 

主人公が、窓から飛び降りて自殺しようとしたら、背後でこの音がします。

 

そんなつまんねえことするヒマがあったら、オレと対局しろ。と言っていますね。

 

 

 

15.『…鬼は内! 福は外!』(悪鬼のウイルス)

 

逆じゃねえか、と言われそうですが、鬼を閉じ込めるために、この呪文が必要らしい。

 

節分の時にこの映画を見たら、思わず間違えてしまいそうなので、要注意。

 

 

 

16.『…ママを踏まないで!』(終わりの鳥)

 

口うるさい母親が、小さい何かに姿を変えられて、さあ大変。

 

娘が思わず言い放った言葉に、場内がほっこりしました。

 

 

 

17.『…生きることを許されたから、あなたは大人になれたのよ。』(ロングレッグス)

 

そうだよなあ。誰かが肯定してくれなかったら、人は生きられないもんね。

 

どんなに孤独でも、冷たくされても、誰かが、見守ってくれる。だから、今がある。

 

 

 

18.『…オレは、お前もあいつも許さねえ。でも、あいつが

 

    お前を殺すのは、もっと許さねえ!』(名探偵コナン 隻眼の残像)

 

男の台詞ですねえ。おっさんは、こういう言葉にシビレます。

 

ああ、こんなこと、言ってみたいなあ。言う機会がないけど。

 

 

 

19.『…知れば知るほど、わからなくなる。』(異端者の家)

 

このおっさん、とにかく、よくしゃべる。話が止まらない。

 

考え過ぎて、自分でも何やってるかわかんなくなっているのかも。

 

友達、いないんでしょうねえ、たぶん。俺も奴の友達になるのは嫌だけど。

 

 

 

20.『…そうか、お前がそう言うなら、そうなんだろう。』(夏の砂の上)

 

お、これもまた、日常生活で使えそうな感じ。

 

言葉そのものは、投げやり的に見えますが、誰が誰にどう言うかで、

 

込められた思いは、まるで違ってくるものです。

 

ああしろ、こうしろ、とやたらに言われるよりは、この方が懐が広いかも。

 

こう言われて、気分が楽になったら、それは、そういうことなんでしょう。

 

 

 

21.『…お前、その犬、どうすんだ。食うのか?』(おーい、応為)

 

娘が犬を拾って帰って来たのを見て、父親が言います。

 

江戸時代だからこその、ユーモラスな台詞でした。

 

ポン・ジュノ監督「ほえる犬は噛まない」を思い出すなあ。

 

 

 

22.『…見つけてくれて、ありがとう。』(近畿地方のある場所について)

 

普通の言葉なんですが、ある相手から言われたら、コワいでしょうなあ。

 

もし言われたら、どういたしまして、とでも言えばいいのだろうか。

 

 

 

23.『…それは、天才ゆえの、不潔さってもんさ。』(ゆきてかへらぬ)

 

詩人・中原中也が、ぽつりとこう言います。

 

う~む、わかったような、わからんような… 不思議ですねえ。

 

たぶん、煙に巻いたような、煙をくゆらせたような、言い回しでしょうか。

 

 

 

24.『…強い者に守られた弱い者は、強くなって、

 

    今度は、自分より弱い者を守るようになるんだ!』(鬼滅の刃)

 

鬼滅からもう1つ。これはもちろん、炭治郎の台詞です。

 

注がれた確かな愛情は、決して枯れない。まかれた種は、成長していく。

 

心も体も鍛え抜いた男の、心の奥底にある、熱情を感じ取るべし。

 

 

 

25.『…いい感じよ。』(旅と日々)

 

最後は、つげワールドでシメましょう。

 

「海辺の風景」での、ラストシーン。

 

海岸で出会った、男と女。女は、明日帰ると言います。

 

 

(以下、原作の台詞)

 

 

私 ものすごい勇気だして… ビキニ着てきたの

 

すごいや

 

これで一度泳いでみたかったの

 

よく似合うよ すごくきれいだよ すごく

 

あなた いい人ね

 

 

この後、しばらく二人で、雨模様の海で泳ぎます。

 

美しい情景の中、さっそうと泳ぐ彼を見つめて、

 

傘をさした後ろ姿の彼女が、つぶやきます。

 

 

あなた すてきよ

 

いい感じよ

 

 

 

俺の脳内で、漫画の情景と、映画の情景がシンクロしました。

 

ああ、やっぱり、映画って、いいものですね。

 

ではまた、ご縁があれば、お会いしましょう。

 

 

 

 

 

2025年映画熱ランキング その4 「ワースト編」

いい映画があれば、ヒドい映画もある。

 

それを決めるのは、見た人自身でいい。

 

人気があるから、とか、どうでもいい。

 

自分の心に響いた映画は、いつまでも残るもの。

 

優れたヒドさを発揮する作品もまた、ワースト映画の魅力なのだ。

 

 

 

【ワースト編】

 

 

1.果てしなきスカーレット

 

 

細田監督、またしても暴走しまくりで、絶好調。もう、笑うしかありません。

 

面白いっちゃ面白いんだけど、何かどこかが、絶対おかしい。

 

冒頭、死後の世界で目覚めた主人公の女は、己の境遇を思い出します。

 

最愛の父親を殺された彼女は、仇を討とうと毒殺を試みるも、失敗。

 

自分の命が完全に消える前に、復讐の鬼となって戦う決意をします。

 

育ちのいい、おしとやかなお嬢さんが、狂ったように剣を振り回します。

 

こんなストレートなキャラに声をあてるのは、芦田愛菜。

 

「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョボヴィッチみたいにやりたかったのかもしれんが、

 

いかんせん、暑苦しい。これでは「幻の湖」の南条玲子みたいだ。

 

とにかく、暴走・暴走・暴走しまくり。やろうテメエ、ぶっ殺す!

 

この女のブレーキ役として登場するのが、救命隊員の青年。(彼も、死にかけの身)

 

声を岡田将生があてているんですが、アニメのキャラクターは、黒髪の角刈り!

 

う~ん、もうちょい、どうにかならんか。これではリアル過ぎる。

 

別にチャラ男にしろとは言わんが、さわやかでかわいい青年にして欲しいかな。

 

赤髪の暴走女と、角刈りの実直な青年。…ううむ。

 

ビジュアル的には、キャバ嬢とヤクザが駆け落ちしているように見えてしまう。

 

むしろ、男の方が、長ドスを振り回して戦う姿が似合いそう。

 

さて、彼女は、ちゃんと仇を討てるのでしょうか?

 

これは、タイプの違う個性が混ざりあって、純粋な心に変わっていく物語。

 

つまり、シェイクして、ピュア。(シェイクスピア)

 

 

 

2.ミッキー17

 

 

自分がウジャウジャいると、気持ち悪くありませんか。

 

銀河鉄道999とか、筒井康隆の小説とか、うる星やつらとか、

 

分身が出て来る物語は数あれど、これはムチャクチャでヒドい。

 

さすが、イカレた映画の巨匠、ポン・ジュノ監督ですね。

 

ある任務をこなすのに、死んだら何回も生き返るシステムらしい。

 

で、手違いがあって、用済みを廃棄しないまま、次が生まれてしまった。

 

お前は誰だ。お前こそ誰だ。誰だって言うあんたは誰なんだよ。

 

ああ、ややこしい。気色悪い。ワケがわからない。

 

何度でもやり直せる人生っていうのも、考えもんですな。

 

 

 

3.プレゼンス 存在

 

 

スティーヴン・ソダーバーグ監督最新作。何と、ホラー映画です。

 

矢口監督といい、なかなかみなさん、やりますね。

 

一家が引っ越して来た一軒家には、何者かが棲んでいた。

 

静かに、淡々と進むのが、ソダーバーグ作品の、俺のイメージ。

 

この映画の見どころは、「幽霊の視点」で撮影されていること。

 

彼らから見たら、人間って、こんな風に見えるんですねえ。

 

最初は新鮮だったんだけど、さすがにずっとこれでは、飽きる。

 

で、だんだん、イラついてきちゃう。

 

おい、幽霊、どうにかしろ。

 

えっ、そんなこと言われても困りますよ、あたしゃただの幽霊なんだから。

 

 

 

4.レイヴンズ

 

 

浅野忠信が、伝説のカメラマンを演じます。

 

ミューズとして登場するのが、瀧内公美。

 

この2人が、くっついたり離れたりして、作品が生まれていきます。

 

浅野君の狂気ぶりが、いい。 瀧内の魔性ぶりも、いい。

 

この組み合わせが実現した時点で、この映画は成功だったんでしょう。

 

精神のアップダウンぶりがめざましく、テンション上がったり下がったりで、

 

うつ持ちにはキツい場面も。

 

極めつけは、自問自答まがいのシーンで、カラスが登場するところ。

 

父親から受けたトラウマを引き摺って、闇から責める声が聞こえる。

 

ここが、自分の境遇と重なって、正直、すごく嫌だった。

 

しかしながら、こういう見えないボディブローを耐え抜いてこそ、

 

生きていく強さが備わっていくのかもしれないから。

 

映画って、生きるための教材ですねえ。

 

 

 

5.スーパーマン

 

 

スーパーマンって、よく考えたら、移民なんですね。

 

自分でそう言っているし、周りも騒いでる。

 

俺も、生涯通してよそ者扱いされてきた身なので、

 

彼の境遇には、同情してしまいます。

 

しかし彼には、誰より強い力が備わっていた。

 

それを役立てることで、地球で生きることを許された…のだろうか。

 

どこで生きようが、人の勝手。

 

人とのつながりも、期間限定。

 

それでも、可能な限り、彼は自分のやるべきことをやり続けるのだ。

 

 

 

6.悪鬼のウィルス

 

 

迷惑ユーチューバーが、心霊スポットの取材で、山奥にやって来る。

 

この時点で、お前らみんな死んじまえ、と思ってしまうのが人情。

 

大丈夫です。思いっきりヤラレますから。

 

どうせ次々死んでいくので、登場人物をいちいち覚えなくていいかも。

 

 

 

7.リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界

 

 

伝説の戦場カメラマンの女性を、ケイト・ウィンスレットが演じます。

 

それはいいんだけど、やっぱりもっと体を絞った方がよかったかと。

 

「乙女の祈り」を見た時から、太目な体型だと思っていましたが、

 

「タイタニック」では、見事なプロポーションを披露し、

 

「愛を読むひと」では、ワケあり気な、うしろめたいヌードが強烈な印象。

 

本作では、自由奔放で積極的な女性を演じているので、

 

もっと身軽な体型にしてもよかったんじゃないか、と。

 

まあでも、実在の人物を演じているんだから、リアリティなんでしょう、たぶん。

 

そう思っていたら、エンドロールで、ご本人の写真が。

 

…めっちゃスリムじゃん!

 

 

 

8.遺書、公開。

 

 

ある女子高生が、自殺したところから、物語が始まります。

 

彼女は、遺書を残していました。

 

しかも、クラスメイト全員に。

 

どうやらそのクラスでは、人気投票なるものがあったらしく、

 

彼女は、1位になった人気者でした。

 

次々と順番に開封されていく、遺書の数々…

 

ああ、すげえドロドロ。人間ってオソロシイ。

 

俺も、学校自体にいい思い出はあまりないけど、

 

ここまで徹底した地獄は、絶対イヤです。

 

さあ、あなたは、感情移入できる生徒がいますでしょうか?

 

 

 

9.夏の砂の上

 

 

オダギリジョーと、高石あかりが共演。

 

ワケありの娘を、オダジョーが預かることになりました。

 

彼の、やさぐれっぷりが見事。

 

相変わらず、こういう役がうまいなあ。

 

「オーバーフェンス」のキャラと似ていますね。

 

共演の光石研が、これまた、やさぐれております。

 

同級会の席での、イヤ~な感じ、リアルですわ。

 

暑い夏で、断水で、水が飲めなくて、汗が出て…

 

それでも長袖着ているオダジョーが、オシャレで切ない。

 

松たか子、森山直太朗、満島ひかりも、ダークな影が差している。

 

花瀬琴音は、「8番出口」同様、イヤなオーラ出してます。

 

唯一のさわやかキャラである高橋文哉でさえ、ただのチンコ野郎に見えます。

 

ああ、何もかもが、鬱陶しい。

 

そういう中にいると、高石あかりが、一番まともに見えるんだなあ、不思議。

 

 

 

10.見える子ちゃん

 

 

これも、面白いんだけど、クドいのでワーストに入れました。

 

原菜乃華は、「ミステリというなかれ」でもそうだったけど、大振り感がある。

 

映画よりも舞台の方が合ってるのかなあ。

 

アクションがデカ過ぎるので、わざとらしさがつきまとう。

 

他の共演陣がよかったので、ちと残念でした。

 

それでも、アニメ版の「ムダなセクシー場面」がないだけ、こっちの方がいいのかも。

 

見えてる方がオーバーアクションだと、いかにもで、わかりやす過ぎる。

 

もっと、小さい振れ幅で、繊細な演技ができるようになってもらえるよう期待します。

 

その時、言ってみたい。 君は本当に原菜乃華なのか…と。

 

 

2025年映画熱ランキング その3 「アニメ・特撮編」

アニメはともかく、どこまでが特撮なのかは、

 

長くやっていても、確かな基準がありません。

 

まあ、俺的にこうだ、みたいなものはありますが。

 

20年前のスタート時点でこう分けちゃったんだから、もう仕方ねえ。

 

アニメ・特撮編。10本をご紹介。

 

 

 

【アニメ・特撮編】

 

 

 

1.タローマン 万博大爆発

 

 

やっぱりダントツでコレですね~

 

この映画がスゴ過ぎて、ずっと口を開けてポカンと見ておりました。

 

昔あった特撮TVドラマが映画になって、しかもそこから未来の設定で、

 

舞台は現代の大阪万博というってんだから、ワケがわからない。

 

こんなデタラメでべらぼうな映画を、NHKが作ってしまいました。

 

監督も、まさか映画になるなんて思っていなかったそうで、

 

どうせやるなら本気で撮ってしまいました。

 

1話5分の帯番組が、長編劇場映画に!

 

サカナクションの山口一郎氏は、紅白でタローマンの生首持って歌ってました。

 

いいぞ、もっとでたらめに、べらぼうに生きていいんだ。

 

彼のうつを乗り越えさせてくれたヒーロー、その名はタローマン。

 

すごいぞ、タローマン。岡本太郎センセイもきっと面白がってくれるぞ。

 

がんばるな、タローマン! 応援されるのが嫌いなタローマン。

 

何もしないで、怠けて寝ていろ、タローマン!!

 

 

 

2.ホウセンカ

 

 

ズッ、ズッ、ズズズン、ズン、チーン、ズズズン…

 

これ、残りますねえ。ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」。

 

電子レンジの音って、昔はチーンだったっけなあ。

 

ヤクザの青年が、女のために、アニキのために、もろもろ賭けて、一発勝負。

 

物静かな風貌とい物腰が、逆に強そうな印象をかもし出す。

 

ワケありのカップルだってことは、すぐにわかる。

 

シンプルだけど、人の情感をくすぐる演出が、何ともニクい。

 

「ナイトフラワー」と合わせて、ご覧下さい。

 

 

 

3.鬼滅の刃 無限城編 第一章

 

 

これは、IMAX初体験ムービーだった、記念すべき1本。

 

上映時間が長いけど、それを感じさせない面白さでした。

 

強さは、弱い者を守るためにこそある。

 

自分の強さをひけらかして自慢して、他者を不幸にする奴らは、

 

それを当たり前のようにはしゃいで楽しんでいるような輩は、

 

鬼殺隊に退治されて下さい。

 

アカザ君は、過酷な境遇を生き抜いて、鬼に魂を売りました。

 

その報いを、受けねばなりません。

 

しかしながら、彼の幸せを、彼との出会いを感謝している人が、

 

彼の凍り付いた心に、ぬくもりを与えてくれたいたことを、

 

彼は、忘れていませんでした。

 

戦いの終盤、両者の熱い戦いぶりを、記憶に残しておきたいです。

 

 

 

4.ドールハウス

 

 

これは、長澤まさみ主演作の中で、好きな上位になる1本でした。

 

人形が動いて悪さをする、という映画はたくさんありますが、

 

幼い娘を、自分の不注意で亡くしてしまったという心の負債が、

 

人形をかわいがる姿に変貌していく過程が、切なくてつらい。

 

派手な特撮はありませんが、動いていないからこそコワい、という演出が、

 

実にリアルに迫ってくるんですね。矢口監督、恐れ入りました。

 

ダンナ役の瀬戸康史も、霊能者役の田中哲司も、スバラシイ。

 

主題歌は、もっと真夜中でいいのに。

 

何もかもがうまくハマって、力作が誕生しました。

 

人の魂は、モノに宿るんですね。大切にしていた人形にも、映画にも…

 

 

 

5.雪風

 

駆逐艦のアクションは、小回りが利く分、なかなかダイナミック。

 

すばやく動いて、魚雷をかわしながら、敵との射程距離ポイントに移動する。

 

艦長の竹ノ内豊が、三角定規を使って指令を出すスタイルが、面白いですね。

 

面舵、取舵という声が、戦闘中はよく聞こえないからと、

 

砲撃手の肩を蹴る、というやり方も、なるほどと思いました。

 

司令官と乗組員が、血の通った優秀なチームとなって、役割を果たしていく。

 

戦闘が終われば、速やかに救助に向かう。助けられるだけの命を、全部助ける。

 

まるで、海の神が祝福してくれているかのようでした。

 

 

 

6.箱男

 

 

安部公房のカルト小説が、まさかの映画化。新潟では、遅れて公開。

 

あはは、ホントに箱かぶってバトルしている~

 

転んだ時に、タオル掛けのような「取っ手」が見えたので、

 

ははあ、あれを掴んで動きをコントロールしているんだな、とわかる。

 

永瀬正敏と浅野忠信が、とても楽しそうでした☆

 

男たるもの、一生に一度は、箱に身を沈めてみるのも悪くないかと。

 

 

 

7.LUPIN THE ⅢRD 不死身の血族

 

 

小池監督シリーズの最終作にして、劇場版第1作「マモー編」の前日譚。

 

怪奇とSF色が強い、ファーストルパンの雰囲気が漂いまくりで、ゾクゾク。

 

もう一回、小池ルパンを最初から見直したくなりますね。

 

原作のモンキーパンチの画風が生かされていて、小学生の頃に

 

アクションコミックを背伸びして読んだことが懐かしい。

 

(そういえば、クレヨンしんちゃんもアクションだっけ)

 

大人の漫画は、少年の憧れであり、教材として、細胞に残る。

 

そして、大人になって、大人のアニメを存分に楽しむ。

 

日本人に生まれて、よかったですねえ。

 

 

 

8.ガンダムジークアクス

 

 

2025年の幕開けは、これから始まりました。

 

TVシリーズの第1話~第3話を、2、1、3の順番で上映。

 

冒頭、ファーストガンダムのシーンから始まった時は、どよめきが。

 

ええっ、ここからやるの? と思いきや、

 

途中からまるで違う展開になっていくから面白い。

 

シャアがガンダムを奪って逃走。そのままパイロットになってしまう(爆笑)

 

おおお、これは一体、どうなるんだ~?

 

おかげさまで、TVシリーズのジークアクスも全部見てしまいました。

 

シャリア・ブル、ララァ・スン、カムラン・ブルーム、キシリア・ザビも

 

登場しますので、ガンオタの皆様は、ぜひご覧下さい。

 

 

 

9.かくしごと

 

 

普通に青春ムービーかと思いきや、何と、SF映画でした。

 

各自、微妙な超能力が備わっていて、その能力のために苦悩し、

 

好きな人の前では、うまく立ち回れず、あらら…って雰囲気に。

 

エスパーを前にして、凡人が「もどかしい」って感じるのも、何だか変な話。

 

後半、彼らの能力が明らかになっていくのと並行して、

 

様々な悩みに突破口が与えられ、解決に向かう…のか?

 

超能力を持っていても、恋愛は自分の努力と勇気が必要なんですね。

 

 

 

10.名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)

 

 

コナンを劇場で見るのは、これで2回目になります。

 

(前に見たのは、灰原ちゃんが誘拐されるアレだったかな)

 

今回は、おっさん刑事がメインの、男のシリアスドラマでした。

 

舞台は、長野県八々岳連峰未宝岳。

 

10ヵ月前に起きた事件をめぐって、様々な出来事が起こります。

 

国立天文台にあるシステムを駆使して、あんなアクションしちゃって、

 

なかなか、見どころ満載です。

 

蘭姉ちゃんの格闘に加えて、小五郎の見せ場もバッチリ。

 

思えば俺は、うつで療養している時に、コナンを見始めたんだった。

 

30分で一話完結、というスタイルが、気分的にちょうどよかった。

 

うつを経験していなかったら、未だに見ていなかったと思う。

 

何かを失った時は、新しい領域へ踏み出すチャンスかもしれない。

 

見た目は子供、頭脳は大人。下半身はもっと大人!

 

昼間のパパは、ちょっと違う。夜のパパは、もっと違う!

 

早く大人になった子供も、大人になりきれなかったアダルトチルドレンも、

 

無理に早く大人になる必要はないんじゃないかと。

 

自分らしく日々を生きて、「大人」に少しずつ近づいていけばいいのだ。

 

 

 

2025年映画熱ランキング その2 「邦画編」

やっぱり今年も、一番たくさん見たのが邦画でした。

 

厳選10本を、ご紹介。

 

 

 

【邦画編】

 

 

1.近畿地方のある場所について

 

 

これはもう、笑いっぱなしでした。

 

しかし、白石晃士監督ってスゴいなあ。

 

「サユリ」の後で、もうこんな映画撮っちゃうんだもんね。

 

(白石和彌監督とは別人なので、間違えないようご注意)

 

背筋氏の原作が面白いんだろうけど、これは絶対、

 

監督がやりたい放題やっているんだろうなあ、と想像できます。

 

怪奇雑誌の編集長が行方不明、というだけで、すでにうさんくさい。

 

編集部員の赤楚衛二は、女性ライター菅野美穂と二人で、彼の行方を追う。

 

いいですねえ、菅野美穂。ホラークイーンとしてまだまだ健在です。

 

「エコエコアザラク」「富江」「催眠」という数々の名演を経て、

 

今回も、ぶちかましてくれました~ 感無量であります。

 

主題歌を歌う椎名林檎が、トドメの一撃ですな。

 

Jホラーの一端を担う、怪人監督の最新作をお見逃しなく。

 

 

 

2.爆弾

 

 

これも、強烈でしたねえ。

 

映画の画面の9割くらい、佐藤二朗のアップだったような気がします。

 

大画面で見たお姉さま方は、この醜悪なビジュアルに耐えられるか心配。

 

その分、山田裕貴と染谷将太がカッコよく見えるから、実に面白い。

 

頭脳戦、という言葉を、久しぶりに使いたくなった1本ですね。

 

謎解きももちろんですが、人間の心の奥にある本能やら情念やら、

 

ドス黒い世界を、遠慮なく表現しているところが、ある意味、潔い。

 

人は、追い詰められたら、何でもするし、何にでもなっちゃう。

 

異常な者と戦うには、相手以上に異常にならねばならんのだ。

 

 

 

3.8番出口

 

 

これは、家族に勧められて見たんですが、なかなか面白い。

 

閉ざされた空間で迷うのが嫌いな人は、見ない方がいいかも。

 

原作はゲームで、監督・脚本は、珍しく川村元気。

 

地下鉄の通路から、地上に出られればゴールなんですが、

 

これがなかなか、難しいんですな。

 

異変を見つけたら引き返し、異変がなかったらそのまま進む。

 

というルールに従えば、ちゃんと出られるようになっている。

 

それはわかるんだけど、変なところに「異変」があったりして、

 

見落とすまいと凝視すると、異変じゃないのに異変に見えたりして、

 

この状況がややこしい。

 

携帯が使えない状態で、変な人が出てきて、なかなか脳が忙しい。

 

俺、映画館から脱出できるのか、不安になっちゃいました。

 

 

 

4.死に損なった男

 

 

これは、ある意味ホラーなんだけど、楽しい1本です。

 

死のうとしたんだけど、死ねなかった青年が主人公。

 

その代わり、死んだおっさんの幽霊にストーカーされることに。

 

どうやら、おっさんの願いを聞いてくれたら、消えてやる、と。

 

仕方ないので、しぶしぶ協力することに…

 

見終わってみたら、案外、いい映画でしたね笑

 

 

 

5.旅と日々

 

 

つげ義春原作の映画が封切られると、嬉しくなっちゃいます。

 

名作「海辺の情景」「ほんやら洞のべんさん」を三宅唱監督が映像化。

 

河合優実のビキニ姿が、ダイナマイトボディで悩殺されてしまいます。

 

シム・ウギョンのさまよう姿が、つげ漫画っぽくていい感じ。

 

べんさんを演じる堤真一が、とても楽しそう。

 

ほんやら洞は、原作では新潟県の魚沼なんですよね。

 

昨年、森山直太朗のライブで南魚沼に行ったので、何だかリンクしてしまいます。

 

いいなあ、つげワールドは。 しみじみと、浸ってしまいます。

 

熱燗の肴に、この映画をどうぞ。

 

 

 

6.ナイトフラワー

 

 

年末に見たばかりですが、あまりによかったのでランクイン。

 

訳あって生活が困窮しているシングルマザーを、北川景子が熱演。

 

相棒となる格闘家を、森田望智が爆演。

 

総合格闘技を特訓したらしく、鋼のような体に仕上がっておりました。

 

「百円の恋」の安藤サクラ、「ケイコ 目を澄ませて」の岸井ゆきのに続き、

 

新しいファイター女優、降臨ですね。

 

闇の仕事を始めてから、生活は潤ったけど、いい状態は長く続かない。

 

その「代償」を払うことに…

 

子供たち二人にも、ほろりとさせられました。

 

女たちの、熱い生き様を体感すべし。

 

 

 

7.ミーツ・ザ・ワールド

 

 

杉咲花主演の、推し活女子ムービー。原作は、金原ひとみ。

 

焼き肉を擬人化したVチューバーという設定が面白い。

 

腐女子である主人公は、キャバ嬢(南琴奈)に拾われ、居候することに。

 

自分よりキレイで華やかな同居人が、苦悩を抱えていることを知り、

 

彼女のために何かできないか、と奮闘する。

 

板垣李光人が、ニュートラルな役柄を、ふんわり演じています。

 

この3人の関係性、いい感じですね。

 

監督は、松居大悟。「ちょっと思い出しただけ」を思い出しました。

 

 

 

8.金髪

 

 

これがまた、変てこな映画なんだけど、やたらと面白い。

 

中学生のあるクラスが、大勢で一斉に金髪に染めて、集団で登校して来る。

 

担任の教師、岩田剛典は、何が何だかわからず、混乱してしまう。

 

「金活」を主導した女子生徒を、白鳥玉季がナチュラルに好演。

 

「アウト&アウト」の時もすでにふてぶてしい小学生だったけど、

 

さらに磨きがかかったふてぶてしさが備わった中学生に成長してくれました。

 

おっさんであることを自覚することと、髪の毛の色問題。

 

これがどう結び付くんでしょうねえ、あっはっは。

 

 

 

9.ルノワール

 

 

う~む、よくわからんが、何だか、よかった。

 

女子小学生の視点で、今の世の中を見たら、どんな景色なんだろう。

 

誰もが子供の頃があったとしても、今を生きる子供の気持ちは、

 

現役世代でなければわからない。

 

いや、そもそも、人はみんな違うから、わかろうとする方がムリってもんだ。

 

わからないけど、理解してあげたいし、理解してもらいたい。

 

色んな大人の難しい出来事のはざまで、何かを掴んでいくのでしょう。

 

まあ、そんなことを感じた映画です。

 

あどけなくて、ダークで、ちょっとハラハラさせてくれます。

 

そんなバカな、って場面もあったけど、まあ、いいじゃないの。

 

 

 

10.おーい、応為。

 

 

最後は、葛飾北斎と、彼の娘である葛飾応為の、親子の物語。

 

個人的には、「国宝」よりもこっちの方が好みなんですね。

 

永瀬正敏と、長澤まさみという組み合わせが、なかなか面白い。

 

この二人に加えて、わんこが一匹。

 

肉球が、アートになってしまう場面に、心がほころんだなあ。

 

うまくいくことがあれば、うまくいかないこともある。

 

わかっていてもできないことと、わからないのでできてしまうこと。

 

お互い、暴走すると、止まらない、激しい性格。

 

絵を描いている時だけが、とても静かな親子。

 

心に何かを抱えて生きている者でなければ、

 

苦悩に耐えながら生きている者でなければ、

 

創造力は、生まれてこない。

 

さらさら、すらすら、しゅっしゅっ、すうっ…とん。

 

絵が生まれる音は、心地いい。

 

 

2025年映画熱ランキング その1 「洋画編」

あけましておめでとうございます。

 

年末は仕事柄、バタバタしてしまいまして、

 

大晦日の仕事納めが終わった時点で、ヘトヘトになっておりました。

 

今朝は除雪から始まって、ようやく久しぶりにログイン。

 

 

さて、2025年は、42本の映画を劇場で見ることができました。

 

一番見ていた頃の三分の一くらいですが、やっぱり映画館はいい。

 

 

恒例のランキング記事、スタートです。

 

 

 

【洋画編】

 

 

本数は減ったけど、洋画には洋画のよさがあります。

 

厳選5本を、ご紹介。

 

 

 

1.名もなき男

 

 

ボブ・ディランの生き様を映画化した、スタイリッシュムービー。

 

ティモシー・シャラメが、カッコええのなんの。

 

音楽は自分の全てであり、自分こそが音楽である、という気概を感じました。

 

カントリーファンの前で、ロックを強行する場面は素晴らしい。

 

演奏シーンの全てがクライマックスです。音楽ファンにおススメの1本。

 

 

 

2.ワン・バトル・アフター・アナザー

 

 

これは、骨太でうさんくさい。そこが面白い。

 

ディオカプリオとデルトロのコンビ、いいですなあ。

 

やり手だった男が挫折して、グチグチ言いながらくすぶっている状態が、

 

すごくリアルに感じられて、親しみを覚えました。

 

後半の、坂道でのカーチェイス、静かで迫力があって、興奮しました。

 

 

 

3.終わりの鳥

 

 

不治の病を抱えた思春期の少女の前に、大きな鳥が現れる。

 

奴はどうやら、死神みたいな存在のようだ。

 

さっさと終わらしてしまいたい鳥に対して、

 

少女は、あらゆる知恵を絞って、死を引き延ばそうとするんですねえ。

 

そのやり取りがユーモラスであり、何ともスリリング。

 

彼女の母親が抱えている問題とか、苦悩が垣間見えて、

 

最後まで飽きさせない秀作に仕上がっています。

 

 

 

4.ロングレッグス

 

 

とことん不気味な、サイコホラーサスペンス。

 

オズ・パーキンス監督の、オリジナル脚本。

 

彼の父親は、「サイコ」で有名なアンソニー・パーキンス。

 

連続殺人事件を捜査していく段階で、次々と気色悪い展開になっていきます。

 

ニコラス・ケイジが怪演しているのも話題。

 

「シン・シティ」のミッキー・ローク波に、誰だかわからんメイクでした笑

 

登場人物の行動を、俯瞰で捉えたカメラワークにもご注目。

 

 

 

5.異端者の家

 

 

さっきの映画とは異なり、一軒の家で起こる不安と恐怖を描いています。

 

宗教の布教活動で、2人の若い女性が、ある家を訪問します。

 

そこに住んでいるおっさんを演じるのが、名優ヒュー・グラント。

 

彼は、フレンドリーに応対し、中で話を聞こう、と招き入れます。

 

今、妻が料理で手が離せなくてすまんね、などと言いながら、穏やかに会話。

 

しかし、その家は、入ったら脱出が困難な、ヤバい家でした~あら大変。

 

おっさんは、会話がクドい。そして、気難しい。

 

おねーちゃんたちは、知恵と勇気を振り絞って逃げようとしますが、

 

そこらじゅうに仕掛けがしてあって、悪戦苦闘。

 

そもそも、奥さんなんてホントにいるの? この男の目的は?

 

できれば、狭い小さな映画館で見ると、より面白いかも。

 

 

 

映画 「ナイトフラワー」

花は、咲くべき時に、咲くのだ。

 

 

今年も、あとわずか。

 

ここにきて、なかなかエネルギッシュな映画に出会えました。

 

いわゆる、おねーちゃん巻き込まれサスペンスものではなく、

 

骨太な、ハードボイルド作品として、見ごたえ充分。

 

 

 

監督・原案・脚本は、内田英治。

 

「ミッドナイト・スワン」と同様、小説も出しております。

 

本作は、ミッドナイトシリーズ第2弾、ということだそうで。

 

 

最近、松竹映画が活躍しているように思います。

 

俺が見た中でも、「遺書、公開。」「かくしごと」「事故物件ゾク」

 

「盤上の向日葵」を経て、本作で5本目。

 

東宝のひとり勝ちばっかりだとつまんないから、松竹・東映を応援します。

 

 

 

シングルマザーの夏希は、2人の子供を抱えて、極貧生活を送っていた。

 

バイトを掛け持ちして働いても、元夫が残した借金は滞り、生活は困窮。

 

毎日の食事も満足に取れない状況で、目の前で廃棄された弁当を見つける。

 

思わず手を出そうと思った瞬間に、その「偶然」は起こった。

 

 

「あるもの」を手に入れた彼は、それを何とか売ることができないか、と考える。

 

見よう見まねで、値段もテキトーで。そしたら、うまくいった。

 

しかし、次はダメだった。その時、「二度目の偶然」が起こった。

 

殺されそうになった彼女を助けたのは、ロードワーク中の多摩恵であった。

 

 

シングルマザーの夏希と、格闘家の多摩恵は、コンビを組むことになった。

 

 

 

 

内田英治監督は、ブラジル出身の54歳。

 

俺は、彼の映画を劇場で見るのは、初めて。

 

DVDで「獣道」と 「ミッドナイトスワン」を見ていたので、

 

彼の最新作、ということで、映画館に足を運びました。

 

関西テレビが製作したのも、見たいと思う要因のひとつですね。

 

 

 

夏希を演じる北川景子は、現在39歳。

 

NHK朝ドラ「ばけばけ」で、落ちぶれた武士の嫁を演じています。

 

出番は少なかったですが、深みのある演技ができようになったと思います。

 

本作では、真逆の立ち位置の場面があって、興味深い。

 

 

感心したのは、多摩恵を演じた森田望智(みさと)。

 

「虎に翼」では、ラブラブ恋してる女を演じていたので、

 

本作への気合の入り方が、物凄い。

 

総合格闘技をたしなんでいる感が、鋼のような肉体からほとばしる。

 

体のバネが、すごくいい感じで、カッコええ。

 

格闘家のファイトマネーだけでは生活できないんでしょうが、

 

夜のバイトでデリヘル嬢やってところが、さらにスゴい。

 

ホテルの廊下をガニ股で歩く彼女が、何とも言えんかった。

 

現在29歳。これからが楽しみな女優さんですね。

 

 

多摩恵の幼馴染で、デリヘルのスタッフを演じるのは、佐久間大介。

 

ジムの会長は、光石研。 コーチ役で、池内博之。

 

家出ドラッグ少女を演じるのは、瀧七海。 母親役は、田中麗奈。

 

探偵で元刑事の男を演じるのは、渋川清彦。

 

そして、闇の商売のボスを演じるのが、渋谷龍太。

 

super beaver のボーカルだそうで、遠くを見ているような瞳がナイス☆

 

 

 

自分の置かれた境遇を、いくら恨んでも、仕方がない。

 

そうなってしまったものは、しょうがない。

 

とにかく、今、これからどうするかを考えねば。

 

周りは、勝手なことを言う。

 

わかったふりして、テキトーなことを言う。

 

 

正論も、根性論も、クソくらえ。

 

懸命にがんばっている奴を、けなす資格なんか誰にもねえ。

 

 

 

 

夏希が、ブチ切れる場面がある。

 

俺は過去に、あれと同様のことをやったことがある。

 

自分の立場をいいことに、弱い立場の者をネチネチと…

 

ああ、今思い出しても腹が立つ!

 

だから、「そこ」で止めることができてよかった、夏希。

 

そんなクソ野郎、相手にするな。そんな職場、辞めちまえ。

 

 

彼女は基本、真面目なんでしょう、きっと。

 

 

多摩恵の過去は、具体的に語られないけど、

 

彼女が、真っ直ぐで素直な性格であることは、すぐにわかる。

 

 

性格は違うけど、お互いにいいものを持っていて、

 

共鳴し合える部分があるっていうのは、素敵なことだと思う。

 

 

知り合った当初は、知らないところばかりで戸惑ったけど、

 

だんだんと、息が合っていく過程が、実に生き生きと描かれる。

 

 

「いい状態」というのは、いつまでも続かない。

 

しかし、たぶん、きっと、お互いにわかっていたことなんだろうと思う。

 

いつか、破綻する日がやって来る、と。

 

 

だったら、その日まで、それが来る瞬間まで、

 

彼女たちに、楽しいひとときを過ごしてもらいたい。

 

それが、観客側としての、人情。

 

 

でも、そうはいかないんだよなあ。

 

彼女らの仕事が仕事だから…

 

 

ああ、もったいない。

 

いい仕事ができるコンビだと思うからこそ、もったいない。

 

 

 

ウチの製麺所なら、二人がコンビで働ける、いいポジションがある。

 

近所に、総合格闘技のジムもあるしね。

 

行き場が無くなったら、それもアリかと。

 

 

 

 

それでも、二人は出会えた。

 

出会えるって、すごいこと。

 

こういう状況がなかったら、出会えなかった。

 

だから、何もかも否定しちゃいけない。

 

 

色んな人と出会って、別れがある。

 

出会ってよかったか悪かったかは、後の自分が決めればよろしい。

 

さあ、この二人は、どうなるんでしょうね。

 

 

ラストシーン、よく見ていて下さい。

 

見る人によって、バラバラな解釈ができそうだから。

 

俺は未だに、その後を想像しています。

 

 

 

今年も、もうすぐ、終わります。

 

見ておけばよかった、と後悔しないように、

 

公開中の映画を、もう一度見渡しましょう。

 

 

 

…生きるための大切なヒントが、転がっているかも。

 

 

映画 「盤上の向日葵」(通算1500本達成)

駒音が、悲しく聞こえるのは何故だろう。

 

 

本記事で、ブログを初めてから、映画館で見た映画の記事数が、

 

通算1500本目となりました。 我ながら、誇らしい☆

 

(洋画635本、邦画540本、アニメ・特撮325本)

 

 

 

将棋映画を見るのは、「聖の青春」以来かも。

 

原作は、柚木裕子の同名小説。

 

監督・脚本は、熊澤尚人。

 

主題歌は、サザンオールスターズ。

 

 

ある山中で、埋められた白骨死体が発見される。

 

着衣や遺留品などから、捜査が開始されたが、その中で、貴重な将棋の駒が、

 

駒袋に入った状態で遺体の上に置かれていたことが、重要な手がかりとなる。

 

ベテランと若手刑事のバディが、事件の闇に挑んでいく。

 

 

 

主演は、坂口健太郎。

 

容疑者として浮かんだ、天才棋士を演じています。

 

何か、腹にイチモツ持っているかのような、ミステリアスな雰囲気を纏う。

 

 

彼と行動を共にする男を演じるのは、渡辺謙。

 

賭け将棋を生業とする、「真剣師」。

 

命懸けで指すからこそ、いい勝負が生まれる、と。

 

 

刑事を演じるのは、佐々木蔵之介&高杉真宙。

 

い~いですねえ、この二人☆

 

捜査で各地を飛び回りますが、しっかりご当地の名産を食しているのがナイス。

 

 

 

 

 

 

 

少年は、飢えていた。

 

食べ物にも、愛情にも。

 

生きるために、必死だった。

 

 

彼の境遇を見て、何とか助けようとする男を、

 

小日向文世が、穏やかに演じます。

 

奥様・木村多江とともに、温情を注いでくれます。

 

しかし、少年は…

 

 

飢えた者は、食べ物のありがたみを忘れない。

 

愛されなかった者は、ひとかけらの愛情を忘れない。

 

それは、乾ききった体と心に、一気に吸収されるから。

 

生きているっていう実感は、魂に刻み込まれるのだ。

 

 

 

この物語は、何だか、俺の人生と共鳴しているように感じます。

 

家族に対しての恨みと呪いを、苦痛として背負って生きていること。

 

この痛みからは、一生逃れられない。

 

それを覚悟して、残りの人生を全うするしかない。

 

 

生きるって、しんどい。

 

でも、つらいことばっかりじゃない。

 

楽しいこと、嬉しいことだって、探せば、きっとある。

 

 

彼らの場合は将棋を指すことで、俺の場合は映画を見ること。

 

何か、好きなこと、楽しめること、没頭できることがある者は、幸いである。

 

 

高校の時に将棋部部長を経験したこともあって、将棋自体は好きです。

 

(腕は、相変わらずヘボですが…)

 

 

「聖の青春」の時は、駒さばきや駒音に、風格があったように記憶しています。

 

本作の場合は、駒の打ち方や持ち方が、かなりフリーダム。

 

確か昔、NHKのドラマで坂田三吉を間寛平が演じた時に、

 

駒の打ち方が素人っぽいなあ、なんて感じことがありましたが、

 

今思うと、真剣師の世界の1つの情景だったんだろうなあ、と。

 

 

映画の対局では、タバコは吸うわ酒は飲むわ、立ち膝するわ。

 

これはこれで、将棋を楽しんでいる様子がわかるから面白い。

 

(昭和の映画館は、灰皿が置いてあったもんなあ)

 

チェス・クロックとか、ムーバの携帯とか、登場するアイテムが懐かしい。

 

 

駒を並べる作法なんかもちゃんとしているし、相手に対して敬意も感じる。

 

この雰囲気、嫌いじゃないです。

 

ああ、子供の頃に、こういう大人に出会っていたら…なん思う。

 

だったら、自分がそういう大人なって、子供や若者に接したらいいだけのこと。

 

 

自分がひどい目にあったから、オマエも味わえ、という考えが、一番嫌いだ。

 

自分より弱い者に八つ当たりしたりいじめたりするのは、一番卑怯で恥ずかしい。

 

自分の問題は、基本、自分自身で決着をつけねばならんのだ。

 

ボロボロになっても、血を吐いても、己で決めて、実行する。

 

 

 

 

人が、狂ってしまうのには、必ず理由がある。

 

呪われて生まれた子供にも、生きる権利がある。

 

背負わされた境遇を、苦しいトラウマを紛らわすための、楽しみがあっていい。

 

 

 

将棋の世界は、奥が深い。

 

一対一の対決だからこそ、お互いが何者なのか、リアルに見えてくる。

 

本気のやり取りだからこそ、命を懸けて戦うからこその、美しさがあるのだ。

 

 

 

すうっ、パチン。

 

ひゅん、ビシッ。

 

静かな空間に、駒音が響く。

 

棋士の魂が、駒に宿り、この瞬間を生きている音がする。

 

 

楽しそうな音。

 

悲しそうな音。

 

それぞれ思いを秘めて、駒音が響き渡る。

 

 

こう行く。

 

こう来る。

 

そこで、こう指す。

 

 

…さあ、次はどう指してくるんだい?

 

 

映画 「果てしなきスカーレット」

ここはどこ? 私は誰? …あなたは…誰?

 

 

 

スタジオ地図、最新作。

 

原作・脚本・監督はもちろん、細田守。

 

4年半の歳月を経て、新作が解き放たれました。

 

 

 

舞台は、むかしむかしの、デンマークの、死者の国。

 

ええっ、幽界とか、煉獄ってこと?

 

そんなところで、主人公のスカーレットは、目覚めます。

 

実は彼女は、王女だったのでありました…

 

 

 

細田作品初の、外国人女性が主人公。

 

声の出演は、芦田愛菜。

 

演技力表現力は文句なしでしょうし、熟し切っていない感じもいい。

 

まさに、旬のキャストと言えるのかと。

 

 

彼女が出会う、謎の青年を演じるのは、岡田将生。おお~

 

この組み合わせは、なかなか面白い。

 

 

他にも、大物キャストが大挙出演していますので、お楽しみに。

 

常連もいるし、あの人も… (ここではあえて割愛します)

 

皆様、シェイクスピアを舞台で演じられているんでしょう。

 

俺的には、白石加代子さんの出演が嬉しいですね。(現在83歳!)

 

 

 

 

細田監督は、才能があり過ぎてスタジオジブリに採用されなかった男。(諸説あり)

 

「ハウル」の監督として抜擢されたこともあるんですが、途中で降板。

 

結局宮さんが監督したんですが、個人的には、細田版も見てみたい。

 

まあ、たまたま、水が合わなかったのかもしれませんね。

 

「おジャ魔女どれみ」のあるエピソードがきっかけになって、

 

「時をかける少女」で大ブレイク。(丸山さんはエラい)

 

「どれみ」が縁で、「時かけ」にも、原田知世が出演してくれたんだっけ。

 

(ちなみに、筒井さんも絶賛して下さったとか)

 

 

 

「時かけ」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」は、

 

脚本に奥寺佐渡子、キャラデザに貞本義行が参加した、初期のゴールデン3部作。

 

その後の「バケモノの子」以降は、細田監督が、独自の脚本まっしぐら。

 

「未来のミライ」では、中盤からの暴走ぶりがスゴ過ぎて、誰も止められない状態に。

 

(悪ガキをこらしめる描写は容赦なくて、ある種のカタルシスがあった)

 

 

で、本作では、「竜とそばかすの姫」に続いて、青山浩行がキャラデザを担当。

 

日本のコアなアニメオタクよりも、海外のオタクにウケるデザインかも。

 

 

 

日本のファンとしては、常に新しい領域にチャレンジする姿勢を応援したい。

 

むしろ、海外から、時代考証がおかしいとか、文句言われないだろうか、なんて

 

余計な心配をしてしまった自分が、何だか恥ずかしい。

 

 

細田監督は、昭和42年生まれで、俺と同い年の58歳。

 

きっと、見た作品群も、かなりのレベルなんでしょう。

 

俺なんかは、ただのアニメファン的な視点ですが、

 

彼の場合は、作家的な視点で見抜いているから、

 

今の時代にふさわしい、いいものを生み出す原動力となったんじゃないかと。

 

 

 

奇しくも現在、世界中の各地で戦争が続いていて、

 

独裁者が我が物顔で、権威を振りかざす事態が横行しております。

 

日本の物語は、おとぎ話みたいでおめでたい、なんてさんざん言われましたが、

 

そういう物語を、堂々と作品として生み出すことができる国って、

 

何だか、すごくないですか。

 

日本人として、誇れるものって、いっぱいあると思いませんか。

 

 

 

 

この国に、生まれたこと。

 

この国のアニメを、リアルタイムで見られる恩恵を賜ること。

 

 

俺だって、アニメや映画に出会えたからこそ、

 

過酷で悲惨な少年時代を、何とか生き抜いたのだから。

 

 

 

 

この映画が、世界で、どう見られるのか、とても楽しみです。

 

世界のどこかで、この映画が、希望の礎となりますように。

 

 

 

スカーレットの、美しい髪が、

 

朝日の光と、炎の光では、輝き方が違うように、

 

感情や風向きで、揺らぎ方が異なるように、

 

生き物の息吹を、魂の煌めきを、心で感じ取りましょう。

 

 

 

平和を望む人が、1人でも多く増えてくれたら、

 

信じられることを、1つでも多く見つけられたら、

 

そういう仲間に、そういう友達に、最愛の人に出会えたら、

 

その時は…

 

 

 

刮目して、しかと、見据えましょう。

 

 

…今まで、見たことがなかった景色を。

 

 

映画 「金髪」

おやおや、大変…だけど、何だかかわいらしい。

 

 

またしても、変てこな映画を見てしまいました。

 

だって見たかったんだもん、しょうがないじゃん。

 

 

 

中学生のクラスが集団で、金髪に染め、次々と登校。

 

慌てまくる学校。 親から苦情が殺到。 ネットニュースでも拡散。

 

一体何が原因なのか。 解決策はあるのか?

 

 

監督・脚本は、坂下雄一郎。オリジナル脚本であることが、なかなかよろしい。

 

本作は、東京国際映画祭で、観客賞を受賞したそうな。

 

 

 

学校の先生って、やることがたくさんあって大変なイメージだけど、

 

彼の場合、黙々と職務をこなして、特に意見も言わず、上司に逆らわず、

 

先輩や同僚とも卒なく会話して、日々を穏便に過ごしている。

 

一見、いい先生のようだけど、こんな変てこな事件が起きた場合、

 

彼はどのように対処するんでしょうか。

 

 

その担任教師を演じるのが、主演の岩田剛典。

 

彼の演技を劇場で見るのは、これが4本目くらいなんですが、

 

俺的には、何とも掴みようのないキャラというイメージ。

 

しかしながら、本作の主人公には、何だかピタリとハマるような(笑)。

 

 

金活(金髪活動)の首謀者的な女子中学生を演じのは、白鳥玉季。

 

彼女の演技を映画館で見るのも、これが4本目になるんですが、

 

15歳にして、すでに大物の風格が漂っておりますなあ。

 

遠藤憲一と共演した「アウト&アウト」の時は、小学生。

 

現在15歳。さらにふてぶてしい中学生に成長しましたねえ。

 

放映中の及川光博主演のドラマでも、存在感抜群。

 

太陽ホールディングのCMでは、宇宙飛行士やってます。

 

これからの活躍が楽しみな女優と言えるでしょう。

 

 

主人公の恋人を演じるのは、門脇麦。

 

彼女の職場の先輩に、内田慈。

 

主人公の同級生役で、田村健太郎。

 

同僚の女性教師役で、山田真歩。

 

脇を固める人たちもなかなか個性的で、映画を盛り上げてくれます。

 

 

音楽を担当するのは、世武裕子。

 

様々な映画音楽を手掛けている、パリ在住のシンガーソングライター。

 

本作でも、ピアノがメインの、何ともいえない面白い楽曲を提供しています。

 

 

 

 

子供の頃、放映されていた「がんばれロボコン」で、

 

バレリーナのロボット、ロビンちゃんというキャラクターがいました。

 

島田歌穂の金髪少女に、魅了されたものです。

 

 

男子も含めて、子供の金髪って、何だかかわいい。

 

かわいいし、キレイ。

 

何だか、天真爛漫で無垢な妖精みたいに見えるんです。

 

 

金髪って、一度はやってみたい髪型なのかも。

 

俺は大人になってから、色々染めてみたけど、

 

若いうちに、色々とヘアカラーを経験できる機会があるといいかな。

 

(文化祭で一時だけ、とか)

 

 

日本の学校の校則って、確かに、ワケわかんないものがある。

 

抑え込めば抑え込んだだけ、不満や反発が噴き上がってしまう。

 

ねえ、これおかしいから、変えませんか、って。

 

話しても聞いてくれないから、行動で示すようになる。

 

やりたいから、面白いから、ノリで、とか、理由は様々。

 

しかし、何かせずにはいられないのが、思春期というものですわな。

 

 

ひとりの力ではできなくても、みんなで力を合わせれば、なんて

 

教育現場でやたらと言っているけど、いざそれをやられると、困ってしまう。

 

 

管理する側は、この範囲内で、自由にのびのびと、成長して欲しい、と。

 

学校でも会社でも、ルールや規則は存在する。

 

それらには、そうなったいきさつというものが、あるのでしょう。

 

この映画は、規則というものの根本について、考えてみる教材となるんですね。

 

 

 

岩田君が演じる男のような部分が、かつて自分にもあった。

 

白鳥ちゃんが演じる生徒のような部分も、たしかにあった。

 

だから俺は、彼らを笑えない。

 

数々の失敗をした自分自身の、何がいけなかったのか。

 

固唾を飲んで、彼らの行動を見守っておりました。

 

 

 

本作は、突拍子もないことのようで、実はリアルで身近な出来事。

 

彼らと一緒に悩んで、彼らと一緒に考えてみましょう。

 

 

 

近頃は、金の価値が高騰しているらしいから、

 

ここはひとつ、人間の頭も金ピカにして、黄金の思考をしてやろうじゃないの。

 

 

…時は、金なり。  金言、たくさんいただきました!

 

 

映画 「旅と日々」

一息入れて、気分を入れ替えて。

 

 

つげ義春原作の映画化と聞いては、じっとしていられません。

 

数ある大作を後回しにして、行って参りました。

 

 

監督・脚本は、三宅唱。彼の映画を劇場で見るのは、これで4本目。

 

原作マンガ「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」の2作がベース。

 

どちらも、俺が生まれたくらいの年に発表された、伝説の傑作ですね。

 

本作は、ロカルノ国際映画賞において、金豹賞とヤング審査員特別賞をW受賞。

 

 

 

 

主人公は、若い女性脚本家。

 

彼女の脚本が映画化され、上映会が開かれま。

 

どうやら彼女は、出来に不満がある様子。

 

…どうも、うまく書けない…

 

お世話になった人の言葉がきっかけで、彼女は、ひとりで旅に出るのでした。

 

 

 

主演は、シム・ウンギョン。

 

何とも言えない、い~い表現力を持った、いい女優さんですねえ。

 

「新聞記者」は、DVDで見ただけだったので、劇場で彼女を見るのは初。

 

不器用ながらも、周りの人たちに流されずに、

 

自分の芯をしっかりキープしているような、体温を感じる演技力でした。

 

 

彼女が撮った映画の題材が、「海辺の叙景」。

 

ここに登場するヒロインを演じるのは、河合優実。

 

原作通り、ビキニの水着姿を披露しております。おお、ナイスバディ!←死語

 

さすがに海の撮り方は、マンガみたいににはいかんかったけど、

 

河合優実の見事なボディラインが残像を支配してしまったので、すべてOK。

 

 

後半、旅の途中で宿泊先に困り、たどり着いたところが、

 

おっさんがひとりで経営している、旅館(一応)。

 

まあ、今どきなら、民泊施設と言えば、わかりやすいかも。

 

でも、看板出しているんだよねえ、雪で隠れてよく見えないけど。

 

経営者のおっさん(ほんやら洞のべん造)を演じるのは、堤真一。

 

この役柄を演じる彼が、すごく楽しそうに感じられました。

 

 

原作だと、新潟県の魚沼の設定なんですが、ロケ地は山形だったそうで、

 

それでも、堤真一の言葉が新潟弁っぽかったり、錦鯉の養殖とか、

 

トンネルの向こうが雪とか、魚沼教授という名前などからも、

 

新潟へのリスペクトがあるみたいで、時折ほっこり。

 

 

(つげ氏は実際に新潟を訪れたことがあるんですが、時期が合わなかったので

 

充分な取材ができず、マンガは想像で描いたそうな)

 

 

 

田舎ってのは、東京からひとり旅で訪れるのには、新鮮な驚きがあるんでしょうな。

 

住んでる俺らにとっては日常でも、都会の人には非日常。

 

有名な観光地よりも、ただひたすら歩いて、普通の景色を楽しんでいる姿が、

 

彼女の瞳の輝きが、ちゃんと旅をしているなあ感があって、なかなかよろしい。

 

 

後半は、べんさんとのやり取りが中心になるんですが、

 

彼女の反応が、いちいち面白くて、見ている側も思わずニンマリ。

 

こうやって、戸惑いながらも少しだけ微笑みながら、

 

次第に心の鎧がほどけて、力が抜けていくんでしょうね。

 

 

 

かすかなきっかけで、心が次第に、回復していく。

 

自然の中で、自然治癒力が働いて、脱皮して生まれ変わるのだ。

 

 

 

 

俺個人は、基本的に単独行動が好きなので、ひとり旅推奨派。

 

俺的には「自分探し」ではなく、「自分確認」が目的。

 

自分を深く掘り下げて考察し、より自分らしくなって、帰って来る。

 

 

彼女はきっと、東京に戻ってから、いい顔をして仕事に励むことでしょう。

 

物語として表現したくなるような、新鮮な素材を携えて。

 

水を得た魚は、泳げる喜びをかみしめるように、能動的にがんばりますから。

 

 

 

 

ビキニでニンマリ、迷ってドキドキ、コイの結末に爆笑。

 

 

…笑うことは、いい「クスリ」でございますな。

 

 

 

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