2017-07-15

映画 「夜空はいつでも最高密度の青色だ」

テーマ:邦画

言葉にできない気持ちを、言葉を使って表現しながら、心を探していく。

 

 

詩人、最果タヒの詩集を原作とした、石井裕也監督の最新作。

 

彼女の本は1冊持っているんですが、まだ全部読み終わってないので、記事にしていません。

 

(詩集って、一気読みするようなジャンルじゃないと思っていますので)

 

 

これは、心が痛みます。

 

池松君は、はみ出しブルー青年が、よく似合う。

 

彼の話し方が、とても、痛々しいのです。

 

 

主人公の女の子は、バシッと言ってくれますが、

 

それ、俺自身にもあるところなんですよね。

 

 

だから、ダイレクトに指摘されると、突き刺さっちゃう。

 

あ~ 俺って、ずっとこんな感じで見られてきたんだろうな、って。

 

 

 

 

登場人物がみんな、何だかイライラしている。

 

何かに対して怒りを感じ、何かに怯えて生きている。

 

「オーバーフェンス」を見た時の感触に似ている。

 

(残念ながら映画館で見られなかったので、ブログ記事にはありません)

 

 

何と言うか、取り残された感というか、置き去り感のようなもの。

 

こういう要素があると、とてもリアルに感じるんですね。

 

 

現実世界では、うまく立ち回ることが難しい。

 

むしろ、失敗とか、スベったりすることの方が多い。

 

だから、人と簡単に意気投合する機会は、少ない。

 

 

 

人と出会い、相手と親しくなろうとすれば、まず、共通点を探す。

 

考え方とか、食べ物の好みとか、笑いのツボとか。

 

 

全く同じ人はいないけど、似通った人は、結構いたりするもの。

 

あんまり似過ぎていると、自分を見ているようでイライラしたりするから、ほどほどがいい。

 

 

 

誰しも、生まれながらに持った資質がある。

 

育った環境とか、出会った人の影響も受けて、性格というものが形成されていく。

 

 

思考パターンとか、悪い癖とか、社交的かとか、明るいとか、暗いとか…

 

 

全員、違う個性を持っていて、違う環境で生きてきたんだから、

 

そう簡単に「一括り」にはできない。

 

 

似た者同士。

 

同じ境遇の仲間。

 

何でも話せる、気の合う相手。

 

 

 

人は、基本、孤独と向き合う生き物だと思う。

 

世間や会社や学校、コミュニティに属していると、やることが多いし、

 

ルールも守らないといけないから、考えているヒマなんかないのかもしれない。

 

 

だけど、俺の場合、しょっちゅうはみ出してばっかりだし、

 

「みんな」にうまく溶け込めない場合も多いから、

 

ひとりで考え込んでしまう機会が多いだけなんだろう、と。

 

 

身近な誰かに相談して、あっさり解決するようなことなら、苦悩したりしない。

 

誰に話しても解決しないってわかっているからこそ、口が重くなる。

 

自分のことをうまく話せないから、どうせ理解してもらえないから、

 

ますます、自分のことを、言わなくなっていく。

 

 

 

しかしながら、

 

ドロドロした膿のような沈殿物は、心の奥底に、何層にも重なっていく。

 

 

毒が回る前に、吐き出さないとマズい。

 

 

だから、話し出すと、止まらなくなってしまう。

 

 

 

笑いが、止まらない。

 

涙か、止まらない。

 

怒りが、おさまらない。

 

寂しさが、埋まらない。

 

 

そこまで心を追い込んでしまった自分自身に復讐するかのように、

 

灼熱の魂が、暴走する。

 

 

 

生きることは、苦しい。

 

痛みに耐えることは、永遠の孤独。

 

 

それを、一瞬でもいいから、忘れたい。

 

 

誰かと理解し合うことで、苦痛がなくなるわけじゃない。

 

誰かと愛し合うことで、孤独から解放されるわけじゃない。

 

 

 

だけど、誰かとつながっていないければ、

 

命は、すぐに消えてしまう。

 

 

 

死を身近に意識すればするほど、

 

自分が生きていることが、とても不思議に感じられる。

 

 

 

言葉が、きちんと伝わった時。

 

自分の気持ちが、うまく言えた時。

 

相手の気持ちが、何となくわかった時。

 

 

心が、ほんの少しだけ、楽になる。

 

 

 

言葉って、難しい。

 

記号や信号ではなく、意思を伝える手段として、無限の組み合わせがある。

 

 

俺のブログのように、ダラダラ書くんじゃなく、

 

短く、シンプルに、綺麗に言い切ってみたい。

 

 

たとえうまく言えなかったとしても、

 

相手が理解してくれたら、それでいいのである。

 

 

 

本作は、一応、恋愛映画ということになっていますが、

 

表現方法やアプローチが、一般的な作品とまるで違います。

 

 

もしカップルで見たのなら、たくさん、お話をしていただきたい。

 

オシャレに話せなくてもいいから、本当に言いたいことを、ストレートに。

 

 

池松君の、絶妙な 『…えっ?』 をうまく使いこなしましょう。

 

 

 

言葉は、気持ちを伝えるためにこそ、ある。

 

発した途端に、色あせてくるから、

 

今、感じたことを、今、言える言葉で伝えるべし。

 

 

 

時間が経つと、鮮度が落ちて、美化されたり風化したりして、歪んでしまうから。

 

 

 

 

 

…感情がほとばしる言葉を、現在進行形で。

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2017-07-14

映画 「メアリと魔女の花」

テーマ:アニメ・特撮

たまたま手に入れた力というのは、ただのきっかけである。

 

 

スタジオポノック第一回作品ということで、米林監督の最新作です。

 

どう考えても、「魔女の宅急便」と比較されそうですが、

 

きっと何か考えがあるんだろうと思って、さっさと見に行きました。

 

 

おお、これはなかなか面白い。

 

そして、出来がいい。

 

 

 

ジブリ映画で育った世代が、もうすっかり大人になってしまったので、

 

やっぱり、子供が楽しめる目線で作られた映画って、大切だな、と。

 

 

 

この映画は、誰がどんな風に批評してもいい。

 

面白い人は、面白いと言えばいいし、

 

つまらんかった人は、つまらんと言えばいい。

 

 

でも、その理由を、よく考えてみて欲しいんですよね。

 

 

 

たとえば、俺の世代で言うと、

 

「となりのトトロ」の前に、「パンダコパンダ」を見てる。

 

俺が好きな「カリ城」の前には、「長靴をはいた猫」がある。

 

 

その題材に出会った最初の作品が、その人にとってのオリジナルになるんですね。

 

歌にしても、初めて聴いた曲がカバーだったら、そっちがオリジナル。

 

後で原曲を聴いても、最初に聴いた方が、やっぱり好きなんです。

 

 

映画も、リメイクの方が面白い作品って、ありますから。

 

そこは、その人がどういう視点で楽しむか、ですね。

 

 

 

そもそも、「ジブリ」は、「砂漠に吹く熱風」を意味する言葉。

 

時代に逆らって、自分たちの信じるいい作品を生み出した、熱い集団。

 

「ポノック」は、「午前0時」という意味なんだそうな。

 

すなわち、「新しい一日の始まり」。

 

 

その第一作が、魔女。

 

「魔女の宅急便」は、見習い魔女。

 

こっちは、たまたま手に入れた花の実の力で、魔法が使えるようになった女の子。

 

(「ワンピース」のゴムゴムの実みたいなもんでしょうか)

 

 

拾った力で、知らない世界へ行く。

 

そこで、色々起こります。

 

 

子供って、こういうジャンルにワクワクするんじゃないのかな。

 

 

 

アリエッティは、小さな体ででっかい態度の少女だった。

 

杏奈は、内気で暗い少女だった。

 

今回は、好奇心旺盛だけど、失敗ばかりしてすぐ落ち込んでしまう少女です。

 

 

3人に共通するのは、“孤独”であるということ。

 

心に秘めた何かがあるからこそ、

 

新しいものに出会った時に、自分の物語が始まるのだ。

 

 

 

これ、けっこう笑えます。

 

情報量を少なめにしてある場面も多く、想像力と思考力を刺激してくれます。

 

 

うん、これは、新しい風が吹いてきたような気がする。

 

 

セカイノオワリが歌うエンディングテーマも、なかなかよいですね。

 

 

 

シンプルで、力強く、新鮮なエネルギーにあふれている。

 

 

少年少女よ、今しか楽しめない状況にのめり込むべし。

 

本気で楽しんだ記憶は、大人になるための推進力であり、

 

大人になって行き詰った時の、命の水になるのだ。

 

 

 

出会えたから、飛ぶことができた。

 

好奇心は、新しい扉を開く。

 

 

…自分の箒で、自分の飛び方を見つけよう!

 

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2017-07-14

映画 「ライフ」

テーマ:アニメ・特撮

ムカつく映画です。 …もうちょい、どうにかならんか。

 

 

「エイリアン」の新作がもうすぐ公開なので、前座といったところでしょうか。

 

ジェイク・ギレンホールと真田広之が共演して、宇宙船が舞台のSF映画。

 

 

さてさて、どんなエイリアンなのかな~?

 

 

うわ、

 

ありゃりゃ、

 

…これはアカン。

 

 

まあ、こういうスタイルは、嫌いじゃないんだけど、

 

現実にこんなのがいたら、こうなるわな、って感じですね。

 

 

これだったら、ヒアリの方が、今どきはコワいのかも。

 

 

 

最初は、刺身です。

 

それが、イカみたいになります。

 

 

ああ、生臭そう。

 

 

 

これを見ると、刺身が食いたくなりますな。

 

わさび醤油で、冷酒をキュウっと。

 

 

 

魅力的な題材なのに、ちょっともったいなかったですね。

 

 

火星の生命体というのが、一番気に食わん。

 

…どうせなら、タコにしろよっ!

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2017-07-14

映画 「人生タクシー」

テーマ:洋画

たまたま乗り合わせて、出会って別れて、あらあら、大変!

 

 

イラン映画を見る機会は、なかなかありませんでした。

 

しかも、タクシーものという題材は好きなので、映画館に行きました。

 

 

これ、よくわからんところが、面白いですね。

 

 

主人公は、タクシードライバー。

 

温厚なようで、問題を色々抱えていて、

 

イライラしながらも、人に対して優しいおっさん。

 

 

う~ん… でもこの男、何だか怪しい。

 

 

 

色んな乗客が登場しますが、みんな平等に変てこな連中で楽しい。

 

イランのタクシーって、相乗りが普通なのかな?

 

人がすでに乗っているのに、じゃんじゃん乗って来る。

 

で、客同士が言い合いをしたりして、やっぱり楽しい。

 

 

イランとイラクって、隣り合っているし、どちらも産油国でイスラム教だから、

 

ごっちゃになりやすいんだけど、

 

個人的には、イラクの方が物騒で、イランは温厚なイメージ。

 

(イランイラク戦争の発端とか、スンニ派とシーア派とか、諸説はあるでしょうが)

 

 

 

この映画の一番面白いところは、“行先がわからない”ということだと思います。

 

観客は、有無を言わせずこの乗り物に乗せられ、どこかに連れて行かれる。

 

 

そう考えると、家庭とか、学校とか、会社とか、飲み屋とかって、

 

たまたま同じ場所にいるってことで、つながっているんですよね。

 

 

そもそも、どうしてこういうスタイルになったのか、考えて見た方が奥深い。

 

国家のせいか、宗教上の理由からか、

 

イランで映画を作って公開するのは、なかなか規制が厳しいらしい。

 

 

だから本作は、映画監督としての“挑戦状”なのかもしれない。

 

 

肩をいからせて、恐い顔をして睨みつけて、暴力をふるう“戦い”ではなく、

 

真面目で大人しい人が、静かに炎を燃やし続ける“戦い”もあるのだ。

 

 

さあ、この映画は、どこに行く?

 

ラストシーンギリギリまで、深読みしてみましょう。

 

 

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2017-07-13

映画 「ハクソー・リッジ」

テーマ:洋画

自分が自分であり続けるために、失ってはいけないものが、きっとある。

 

 

宣伝の仕方があまりよくなかったので、見に行こうという気持ちは弱かったのですが、

 

せっかくの休日に、どうしても何か見たくて、これしか見る時間がなかったので、映画館へ。

 

 

作品の出来はともかく、

 

内容が、今の俺にすごく突き刺さってしまい、最後まで、固唾を飲んで見守りました。

 

 

人にオススメしていいものかどうか迷うのですが、

 

この映画のおかげで、ダウンした時のダメージが、幾分、少なく済んだのかもしれません。

 

 

 

ネタバレをしない程度の情報を、3つだけ、教えておきましょう。

 

 

①タイトルの意味は、「のこぎり崖」。沖縄の高田高地を、アメリカ視点で名付けた名称。

 

②主人公は、武器を持たずに、衛生兵として戦場に行った青年。

 

③舞台が沖縄戦である以上、日本人としては複雑な心境になる可能性あり。

 

 

以上を踏まえて、覚悟してご覧下さい。

 

ひとりの人間の、尊厳を懸けた戦いのドラマとして、見ていただければOK。

 

 

 

本作を見て、真っ先に思い出すのは、「二百三高地」ですね。

 

あれは、思春期の頃に見たので、強烈に残っています。

 

 

戦争映画というのは、どの視点で描くかで、まるで別世界の生き物になります。

 

俺は、色んな国の映画を見ているので、

 

国益とか、戦意高揚とか、あまりこだわりません。

 

その当時の現地の人たちの目線でとらえるからこそ、心が見えてくるもの。

 

 

日本人が敵役で登場するから、複雑な気分にはなるでしょうが、

 

アメリカが作った映画なんだから、そんなの当たり前じゃん。

 

戦争の悲惨さを描いたとか、あからさまな反戦映画とかではなく、

 

ひとりの人間の、心の戦いの映画として、楽しむべし。

 

 

彼の、意志の強さには、秘密がある。

 

どうしても曲げられないものとか、こだわりとか、

 

我慢できないこととか、許せないこととか、誰にでもあるでしょう。

 

 

 

利害とか、みんながやってるから反射的にそうしていることとかだったら、

 

状況や条件が変われば、コロッと手のひらを返してしまうもの。

 

 

しかし、

 

死んでも譲れないものって、どこかにある。

 

 

 

マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」を見た時も、

 

本作と同じことを感じました。

 

(よく見たら、主演がおんなじ兄ちゃんですね)

 

 

 

アンドリュー・ガーフィールドは、人のよさそうな風貌をしています。

 

銃を持って戦う兵士よりは、宣教師の方が、たしかに似合う。

 

 

監督は、メル・ギブソン。

 

「ワンス・アンド・フォーエバー」では、無敵の兵士だったし、

 

「マッドマックス」「リーサル・ウェポン」では、カッコいいヒーロー。

 

「陰謀のセオリー」「マーヴェリック」「身代金」「ペイバック」では、イカレたおっさん。

 

そして監督作「パッション」「アポカリプト」では、想像を絶する戦いを描いた。

 

 

彼は、カトリックだそうで、「サイン」で、苦悩する神父を演じていました。

 

で、プライベートでも過激な言動で、色々問題があったりして、

 

双極性障害だったりとか、イカレた部分をたくさん持ってるおっさんなんですな。

 

 

だからこそ、表現したいネタも、豊富にあるんでしょうな。

 

いいじゃん、どんどんやっちゃって下さい。

 

普通の人が考えた、誰でも感動できるクソ単純な映画なんか、どうでもいいから。

 

ギブソン監督こそ、イカレた映画の巨匠になっていただきたい。

 

 

大体ねえ、面白い戦争映画は、イカレてるもんですから。

 

美化なんか、しなくていい。

 

「ハートロッカー」「アメリカン・スナイパー」「スターリングラード」みたいな映画を、

 

リアル路線の、興奮するようなカタルシスを、どんどん生み出して欲しい。

 

 

 

誰だって、毎日を生き残るのに、必死なのだ。

 

今日を生き残れただけで、奇跡なのだ。

 

 

誰かを守るために、何かの目的を果たすために、

 

命を投げ出して、戦って、今日の糧を得るのだ。

 

 

置かれた状況の中で、

 

自分は今、何をすべきなのか。

 

本当にしたいことは、何なのか。

 

 

 

いくら考えても、わからない時。

 

人は、直感で動く。

 

 

理由なんて、後からいくらでも、くっつければいい。

 

後悔しないために。

 

悔いのない生き方を、選択するために。

 

 

ギリギリの世界で、

 

もがいて、悩んで、苦しんでこそ、

 

感性は、磨かれていく。

 

 

そして、「自分らしさ」を獲得するのだ。

 

 

 

誰に何と言われようが、

 

何にもわからない奴らに、中傷されようが、

 

胸を張って、自分の思うがままに、行動する。

 

 

 

…男が輝く瞬間を、どうかお見逃しなく。

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2017-07-10

U-NOTE Ⅱ 「失敗と罪悪感と、ほっこりと」

テーマ:ケガ・病気

心療内科の先生と相談して、休むのは2日間だけにして、

 

金曜と土曜は、仕事に行きました。

 

その代わり、日曜と月曜の休みは、ちゃんと取るように、と。

 

 

金曜の朝は、戦々恐々…

 

前の会社でのトラウマがよみがえり、

 

『…明日から、もう来なくていいよ。』と言われるか、

 

「戦力外通告」とか、色んなことが頭をよぎりました。

 

 

それでも、重い体と心を引きずって、何とか、出勤。

 

 

特に、厳しい言葉は、かけられませんでした。

 

俺はひたすら、ご迷惑おかけしました、と言うしかありません。

 

金曜も、土曜も、何とか、職場にい続けるのが、精一杯。

 

 

相変わらず、失敗しています。

 

注意され、悔しいやら、罪悪感やら…

 

 

 

で、よくなかったのが、

 

ここ数か月ほど、休憩時間と昼休みを、まともに取っていなかったこと。

 

先日の日曜日なんかは、昼休みが、15分。

 

車でコンビニに走って、パンを2個買い、

 

1個をムシャムシャ食べた後、2個目を咀嚼しながら、車で走って戻る。

 

 

疲労とストレスと、失敗による罪悪感が、悪循環していく。

 

で、重症の豚を見落として、また失敗して、落ち込んで…

 

 

いつの間にか、そんなことを繰り返していたんですね。

 

これでは、力が湧いてこようはずもありません。

 

根性で、なにくそと無限にがんばれた若い頃とは、回復力が違います。

 

 

げっそりして、口数も少なくなり、誰とも会話をしなくなっていく…

 

俺の場合、こんな風に、悪化していくのです。

 

じわじわ、と。

 

 

 

休んでしまったのは、申し訳なかったのですが、

 

あのまま、無理して仕事していたら、もう、倒れてしまっていたでしょう。

 

その状態を、体が覚えていて、ブレーキをかけてくれたんだと思います。

 

 

 

家族も、心配してくれたので、2日間はちゃんと休み、

 

その後、2日間何とか勤務したことを、労ってもらって、この日月は、休みました。

 

 

 

 

で、土曜の夜に、ちょっとしたことがありました。

 

帰りにスーパーで買い物を頼まれたので、売り場をトボトボ歩いていると、

 

若いお母さんと、幼い女の子が、総菜コーナーの前にいました。

 

近くには、カートがあります。

 

 

俺の目指す方向がそっちなので、何気に歩いて行くと、

 

女の子が突然、カートに手をかけ、猛ダッシュ。

 

一瞬遅れて気がついたお母さんは、慌てて女の子を抑えようとします。

 

しかし、届かない。

 

女の子は、無邪気にきゃっきゃ言いながら、どんどん加速。

 

お母さんは、総菜を持ったまま、叫びながら走る。

 

 

このまま行くと、商品が陳列された棚に、激突してしまう。

 

 

で、女の子が突進する先に、たまたま俺がいたんですね。

 

 

 

豚を出荷する時の要領で、俺は、カートを反射的に抑えました。

 

無理矢理ガーンと止めるのではなく、やんわりと。

 

少しずつ減速させて、止まるか止まらないかのタイミングで、

 

お母さんの手が、女の子の肩に届きました。

 

 

…セーフ。

 

 

 

こんな時、危ないでしょ、とか、ちゃんと見てなきゃダメだよ、とか、

 

野暮なことは、俺は言いません。

 

穏やかに微笑んで、元気でいいじゃん、みたいな表情で、

 

ありがとうございました、と言うお母さんに軽く会釈だけして、立ち去りました。

 

(実際、自然に微笑むことができたかどうかは、自分ではわかりませんが)

 

 

 

小さな、小さな出来事でしたが、

 

たまたま、俺がその場所にいたことで、親子のトラブルを回避できたのは、事実です。

 

 

それだけで、

 

俺は、

 

今日、がんばって出勤してよかった、と思いました。

 

残業もして、この時間にここに立っていたことが、意味のあることに感じられました。

 

 

 

だから、土曜の夜は、少しだけ、気分が軽くなったのです。

 

 

 

不安も、恐怖も、重圧も、なくなりはしませんが、

 

それでも、俺という存在が、何かの役に立っていることを実感すると、

 

もう少し、がんばって生きようという力が湧いてくるものです。

 

 

 

自分の頭の中で、悪循環がグルグル。

 

自分の心の中で、罪悪感がスパイラル。

 

 

健全な思考ができる人には絶対にわからない、

 

想像を絶する苦しさなのです。

 

 

危うく、闇の中に引きずり込まれるところでしたが、

 

人に、感謝されることで、救われるのです。

 

 

そして、自分が、

 

とっさにそういう行為をできたことが、

 

まだ、俺は完全にダメにはなっていない、と思わせてくれるのです。

 

 

 

全く役に立たない人間など、いない。

 

頭ではわかっているつもりでも、

 

ある状況下に長く置かれると、おかしくなってしまう。

 

 

 

薬を飲んで、泥のように眠り、

 

時々起きて、静かな音楽を聴いたり、本を少し読んだり、

 

夜中にコンビニまで、タバコ買いに散歩したり、

 

バーに少しだけ、顔を出したり。

 

 

自分の気分が、少しでも和らぐように、ゆったりと、時間を過ごす。

 

どうせまた、明日から怒られて仕事するんだけど、

 

今はまだ、しばらくは、平穏な時間が過ごせるから。

 

 

俺は、強いか弱いかといえば、弱い人間です。

 

俺は、有能か無能かといえば、無能な部類に入る人間です。

 

 

だけど、なかなか、しぶとい。

 

俺の持ち味は、粘り強さ。

 

だけど、それにも、限界というものがあります。

 

 

この病気になって、それを、嫌というほど、味わいました。

 

 

明日、出勤できるように、今夜は、薬の量を調整します。

 

無様でもいいから、行って来ようと思います。

 

 

今の俺に、できること。

 

それがあるうちは、簡単には逃げたくありませんから。

 

 

 

 

元気が出てきたら、映画の記事を、再開します。

 

(今、書きかけのストックが、何本かありますので)

 

 

 

今の俺は、ブレーキを握ったまま、自転車をこいでいるようなもの。

 

もっと楽に、自由に動けるはずなのに、

 

失敗に対する恐怖と、罪悪感が、それを許しません。

 

だから、心も体も、ガッチガチ。

 

 

 

それなのに、女の子のカートを、やんわり、止めることができた。

 

実に、不思議なことです。

 

 

俺は、弱い者いじめと、八つ当たりが嫌いで、

 

仕事のストレスは、家庭に持ち込まない主義です。

 

仕事の問題は、職場で解決すべき問題だから。

 

 

上司の性格うんぬんや、指導方法うんぬんは、上司の問題だから。

 

俺の問題と、彼の問題は、根本が違う。

 

まずは、俺が自分の努力で、仕事の腕を磨いて、

 

「使える人材」にならなければならない。

 

権利を主張する前に、義務を果たせ。

 

 

努力は、実らないことも多いけど、ムダではない。

 

数々の失敗は、今の俺にとって、何かを教えてくれる。

 

 

 

明日の夜は、少しでも、いい顔をして、帰って来たい。

 

そのために、今日の穏やかな時間を、大切にしたい。

 

 

 

色々考えると、怖いけど、

 

逃げずに、がんばります。

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2017-07-06

U-NOTE Ⅱ 「ダウン。」

テーマ:ケガ・病気

昨日と今日、仕事を休みました。

 

昨日の朝、体に異変があって、出勤できる状態ではありませんでした。

 

 

まるで、発病したあの時の朝のようでした。

 

 

病院へ行って、強い薬と診断書をもらって、しばらく休職することは簡単なんですが、

 

あえて、今ある薬を多めに飲むことで対処しようということで、話がつきました。

 

 

 

昨日は、ほぼ一日中、薬の力で眠っていました。

 

今日は、午前中までは眠り、午後から少しずつ動く練習をしています。

 

 

あまり長く休むと会社に迷惑がかかるし、

 

俺としても、中途半端な形で、職場を逃げ出したくありません。

 

 

明日出勤して、クビになれば、それまで。

 

もし、格下げになってもそこで働けるのならば、まだ、踏みとどまろうかと。

 

 

いずれにせよ、明日、職場に行ってみなければ、何もわからないし、始まらない。

 

ただの疲労なら、休めば、回復する。

 

体力的にも精神的にも無理な仕事なら、縁がなかったまで。

 

 

 

とにかく明日、何とか行ってみます。

 

あと12時間ほど、上手に休んで、再挑戦してみます。

 

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2017-06-26

12周年。

テーマ:ごあいさつ

ブログを始めて、12年が経ちました。

 

 

今年見た劇場映画は、18本。

 

少な過ぎて、トホホでございます。

 

でも何とか、自称現役映画ブロガーとして、アメーバの片隅にいます。

 

 

思えば、38歳で始めて、三十郎だった男は、すでに五十郎。

 

健康状態は、あまりよくありません。

 

肉体労働自体もしんどいし、体重はどんどん減る一方。

 

「疲れている」か、「すごく疲れているか」のどっちかです。

 

 

昨年は、大腸の手術を受けて、

 

今年の健康診断では、胃で引っかかって、来月、胃カメラ検査の予定。

 

まだ普通に動けますが、確実に、死に向かっているんでしょうな。

 

 

食べられるし、お通じもあるし、夜も一応、眠れているので、

 

うつの方はたぶん、大丈夫だと思うんですが、

 

仕事のプレッシャーがどんどん重くなり、今、過酷な状況が続いています。

 

 

昨日今日の2連休も、最低限の外出だけして、基本、家で横になってました。

 

でも、映画を2本見られたので、悔いはないです。

 

エアコンの掃除もしたし、家の雑用も、ほぼ終わりました。

 

 

 

これからしばらくまた休んで、夜は、家族で外食する予定です。

 

名目は、娘の部活引退のねぎらいと、俺のブログ12周年記念として。

 

(明日からまた仕事だから、早めに帰って来るつもりですが)

 

 

 

文章がうまいかどうかはともかく、文字で発信できる場所は、あった方がいい。

 

人と直接話をすることで、解放される心もあれば、

 

飲んでカラオケしたりして、発散できる心もある。

 

 

だけど、文章で吐き出すのって、ある意味、特殊な次元なんですよね。

 

 

俺は、若い頃に30人以上と文通をした経験もあって、

 

文章で気持ちを伝えることは、基本、好きなんです。

 

話した方が伝わる人もいえば、文章の方が伝わる人もいる。

 

 

本来は、映画の楽しさや魅力を伝えるために始めたブログだったんですが、

 

お前偉そうに何者だよ、みたいな嫌味をたくさん言われると、

 

自分の素性や、キャラクターを明確にしておく必要があるな、と気づき、

 

あくまでも、こういう男がこういう状況で見て、こう感じた、というスタイルができあがったのです。

 

 

 

当然ながら、同じ映画を見ても、感じ方は人それぞれ。

 

俺と同じ感想を抱く人など、ほとんどいない。

 

それを承知の上で、あえて、自分の感じたことを、正直に書く。

 

 

賢明な読者の方は、

 

こいつがこう感じるのなら、こういう映画なんだろう、くらいに思って下さるものなんです。

 

 

そういう心優しい読者の皆様に支えられて、今日まで続けることができました。

 

応援して下さって、心より感謝申し上げます。

 

 

 

今、仕事の状況が苦しいので、元気ではありませんが、

 

ぶっ倒れない程度に、がんばろうと思います。

 

娘の志望校が決まり、これから、たくさんお金がかかりますので、

 

稼げるだけ稼いで、娘には、自分の好きな勉強をさせてあげたいな、と。

 

 

 

毎日怒鳴られながらも、何かしら社会の役に立っている、と信じて。

 

ヘトヘトになっても、倒れそうに傷ついても、生きて、帰宅する。

 

そして、ゆっくりと、晩酌の時間を楽しむ。

 

 

 

もう少しして、元気を取り戻したら、また活発に行動しようと思いますが、

 

今は、自重して、仕事優先で。

 

 

 

やりたいことがあるうちは、まだ、大丈夫。

 

通いたいお店があるうちは、まだ、大丈夫。

 

 

 

今年ももう半分が過ぎようとしていますが、

 

あと何本見られるやら。

 

 

どうしても見たい映画に絞って、

 

無理をしない範囲で、映画館に通います。

 

 

 

だって、俺の大事な居場所だから。

 

 

 

やれることは、全部、精一杯やる。

 

見たい映画は、できるだけ、全部見る。

 

 

 

桑畑は、まだ、健在です。

 

現役で、突っ走っておりますので、どうかご安心を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017-06-26

映画 「22年目の告白 私が殺人犯です」

テーマ:邦画

告白、告発、宣戦布告。 …さあ、犯人の目的は何でしょう?

 

 

これは、笑えます。

 

怪しいキャストがいっぱいで、全員イカレている感じがよろしい。

 

 

昨日見た映画と対照的で、こちらはかなりアクティブ。

 

よかったなあ、この順番で見て正解だったわ。

 

 

さて、冒頭いきなり、犯人が告白します。

 

これは、真面目な映画ではないので、笑い飛ばすのが正しい。

 

「渇き。」なんかとおんなじジャンルに入れてもいいかと。

 

 

いきなり犯人が登場、というと、

 

「刑事コロンボ」とか、「古畑任三郎」とか。

 

途中で犯人が登場、というと、

 

「セブン」とか。

 

いきなり系としては、アメリカのドラマ「ブラックリスト」の、ジェームス・スペイだーとか。

 

 

まあ、物語としては、使い古されたネタかもしれませんが、

 

こんなに豪華キャストで始まると、何だかワクワクして楽しいですね。

 

 

 

内容は、時効を過ぎた連続殺人犯がどうのこうの、というお話。以上。

 

あまり書くとネタバレになっちゃうから、俺はここまでしか言いませんよ~

 

詳しく知りたい人は、他の人の記事を読んで下さい。

 

 

 

22年目の告白くらい、大目に見てよ~

 

開き直るその態度が、余計に怪しいよ~

 

(ヒットソング「三年目の浮気」のメロディで)

 

 

元ネタは、韓国映画だそうな。

 

なるほど、これ、復讐劇なら、すごいものができるわな。

 

日本版はリメイクだから、こんなにソフトなんですね。

 

 

そこは、藤原竜也の、浮世離れした独特の雰囲気。

 

追いかける刑事は、伊藤英明。(陰陽師の側近海猿悪の教典!)

 

医者役は、岩松了。(時効警察川の底からこんにちは下ネタオヤジ!)

 

ニュースキャスターには、仲村トオル。(ビーバップあぶない刑事海猫間男!)

 

そして、ヤクザが岩城滉一。「新幹線大爆破を筆頭に爆発暴走系映画の常連!」

 

 

全員、ワルの匂いがプンプンですが、

 

そこを、藤原君の、「アイムフラッシュ」のような、カリスマ性が漂う。

 

 

ここはぜひ、観客は、考えるのをやめたくなってしまいますね。

 

 

 

魅力的な男がたくさん登場するので、その掛け合いを、ひたすら楽しみましょう。

 

 

 

真実、事実、真犯人。

 

本物、偽物、まがい物。

 

嘘つき、正直、新事実。

 

イケメン、イクメン、大画面。

 

伏線、いい線、やってません。

 

どんでん返し、ミスリード。

 

 

そうです、私が、変な犯人です。

 

変な犯人だから、変な犯人。

 

 

 

 

…さあ、犯人は何を考えているんでしょう?

 

 

騙されるな。

 

自分の中に、答えを見つけ出せ。

 

 

 

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2017-06-26

最近読んだ本

テーマ:

久しぶりに、本の記事を。

 

 

ポールのライブに行く前から、ユルユルと何冊か読んでいたんですが、

 

毎日の疲労が激しくて、1日数ページがやっとくらいでした。

 

それでも、記憶が薄れないうちに、文章化しておきたくて。

 

 

4冊、ご紹介します。

 

 

 

「スターティング・オーヴァー」 (三秋縋著 メディアワークス文庫)

 

 

娘から借りて読んだ「恋する寄生虫」が面白かったので、

 

じゃあ、これも読みなよ、と渡されたのが、この本。

 

彼のデビュー作らしい。

 

 

人生をやりなおせたら…という題材は、昔からよくあります。

 

「ドラえもん」の「人生やりなおし機」とか、懐かしいですね。

 

 

この物語は、幸せな人生を送っていた男が、

 

ある日突然、子供の頃に戻ってしまうところから始まります。

 

彼が言うには、“二周目”なんだそうだ。

 

 

同じことをやれば、きっとまた幸せになるだろう、と、

 

記憶をたどって努力しますが、“一周目”よりも、うまくいかない。

 

バラ色だった人生は、灰色になりつつあった…

 

 

この本を読むと、人間って、やっぱり生き物なんだなあって感じます。

 

生きた時間も空間も、ある意味、生き物だから。

 

条件が全く同じ、ってことは、基本、あり得ないと思う。

 

何かの歯車が狂えば、同じ結果は出てこない。

 

同じ結果が出ても、感じ方が変われば、何もかも変わってくるし、

 

歯車が狂った方が、面白い結果になるかもしれない。

 

 

誰もが納得する「正解」は、存在しないのだ。

 

 

今、自分が生きている人生は、正しいのか、間違っているのか。

 

幸せなのか、不幸なのか。

 

それは、誰にもわからないし、自分でもよくわからない。

 

それで、いい。

 

 

悩むのは、生きている証拠。

 

悔やむのも、生きている証拠。

 

喜びも悲しみも、感覚が生きているから、味わえる。

 

 

出発点は、自分で決めていい。

 

そこが、自分のスターティング・オーヴァー。

 

 

 

 

「三日間の幸福」 (三秋縋著 メディアワークス文庫)

 

 

借りた本、面白かったよと娘に言ったら、もう1冊渡されました(汗)。

 

病院の待ち時間とか、映画館の近くのカフェで少しずつ読んで、

 

おお、何だか、こっちの方が俺の領域かな~って気分になりました。

 

 

主人公の青年は、20歳にしてすでに、人生に絶望しています。

 

俺とは、絶望の質が違いますが、何となく、その感覚は同意できるんですね。

 

 

 

当たり前だけど、人は、みんな違う。

 

今どきはそれなりに、個性を重んじる教育とかしているのかもしれない。

 

俺の少年時代は、みんなと同じことができないのは、敗北を意味した。

 

だから努力して克服して、できるようになることが大事だと教えられた。

 

でも、いくらがんばっても、できないことはできない。

 

がんばり方が悪いと言われても、ちゃんと指導してくれる人がいない。

 

ネットもない時代だし、図書館で調べても、限界があった。

 

先生はもちろん、親とか、大人はみんな怒って否定するばっかりで、

 

俺の話をまともに聞こうとしてくれる存在は皆無。

 

 

でもそれは、今思えば、

 

俺自身が、

 

“話を聞いてあげたくなる人間” じゃなかったから。

 

むしろ、

 

“こんな変な奴の話聞いてたら、こっちがおかしくなっちゃうぜ” 的な野郎だったから。

 

 

そう思えるのです。かなり確実に。

 

 

 

だから、この主人公には、共感できる。

 

だけど、彼と友達になれるかと聞かれたら、よくわからん。

 

共通項があるからといって、簡単に仲良くなれるほど、人は単純じゃない。

 

 

 

もし、寿命を売ることができたら?

 

今の俺だったら、間違いなく売っぱらってしまうでしょう。

 

彼は、それを、実行してしまうのです。

 

おお、やるじゃん。いいなあ。羨ましい!

 

 

 

そこからが、物語。

 

彼は、色んなことに、気づきます。

 

だからといって、後悔なんかしない。

 

だって、自分で「選択」したことなんだから。

 

そこは、俺の「ろくでもない人生」と、ある意味、おんなじ。

 

 

馬鹿だと言われようが、周りからどう思われようが、

 

自分の意志で決めた生き方こそが、尊い第一歩だったんだから。

 

あれがなかったら、今の自分はいない。

 

 

 

物事は、見方が変われば、まるで違う。

 

その変わる「きっかけ」は、人それぞれ。

 

 

 

あとがきで筆者が触れていることですが、

 

馬鹿は死ぬまで治らないとか、

 

馬鹿は死んでも治らないとか、

 

馬鹿は死ななきゃ治らないとか、色々言われてる中で、

 

彼は、違うことを言っています。

 

 

俺は、まさにその通りかもしれない、と感じました。

 

そう考えることができれば、俺の人生にもまだ、

 

ほんの少しだけ、希望みたいなものがあるような…

 

 

 

10代はもちろん、くたびれたおっさんの世代でも、充分に楽しめます。

 

なかなか、いい本でしたね。

 

 

 

 

「女のいない男たち」 (村上春樹著 文春文庫)

 

 

実は、村上春樹の本が、苦手なんです。

 

こんなことを書くと、世界中の村上ファンから殺されそうですが、

 

どうも、文章が甘ったるくて、すぐに眠気が来てしまう。

 

 

かつて、「海辺のカフカ」と「1Q84」を、買って読み始めたことがあるんですが、

 

どちらも、途中で挫折してしまいました。

 

俺は基本、どんな本でも映画でも、とりあえず最後まで味わってから、

 

評価なり感想なりを言えばいい、と考えている男なので、

 

こんなことは、作品にも作者にも失礼極まりないのですが、

 

つまんないんだから、仕方ないじゃん!

 

 

というわけで、短編集なら、きっと読めるはず、と思って、挑戦。

 

結果は…

 

時間はかかったけど、読み終えました☆

 

 

全体的には、やっぱりつまんない話がほとんどなんだけど、

 

1つだけ、「木野」という物語が、ちょっと面白い題材でした。

 

バーのカウンターで、静かにうごめいていく、不思議な不協和音。

 

 

この世界観は、俺もしょっちゅう足を踏み入れている領域なので、

 

短編という切り口が、絶妙な効果と余韻を生み出したと思います。

 

 

ようし、今度は、いよいよ、「ノルウエイの森」に挑戦しようかな。

 

 

 

 

 

「あの頃、ぼくらはアホでした」(東野圭吾著 集英社文庫)

 

 

親しい人から、プレゼントしてもらったので、読みました。

 

彼の青春時代の風景を綴った、エッセイ集です。

 

とても、幸せで恵まれた子供だったことがわかるくらい、

 

のびのびとした、純粋な文章で、楽しい気分になれる1冊です。

 

 

俺よりも年上の年代なので、怪獣や特撮にかんするこだわりが深い。

 

自分で映画も撮ったそうで、なるほど、作家になるべくしてなった人という気がします。

 

 

自分のやりたいことを、自由にさせてもらえる子供は、すくすくと育ちます。

 

ああ、はっきり言って、羨ましい。

 

 

彼の本は、このコーナーでも何冊か紹介しましたが、

 

本著は、青くさくて初々しい、彼の創作活動の原点を垣間見るようで、微笑ましくなります。

 

 

独特のハードな視点と、クールなユーモア。

 

心が安定している人の文章は、やっぱり、安心して読めます。

 

 

巻末の、金子修介監督との会談も、なかなか楽しいです。

 

 

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