映画熱


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2018-06-14

お店は、いつか閉店する

テーマ:酒&タバコ

こんばんは。桑畑です。

 

 

精神的に浮き沈みはありますが、何とかやっています。

 

薬を飲まない分、毎晩のお酒は、楽しく飲んでいます。

 

少しずつ、飲みに行く回数も増えました。

 

 

 

実は、毎月ジャズライブを聴きに行っていたクラブRが、

 

6月いっぱいで閉店することになりました。

 

なので、27日が、最後のライブになります。

 

 

今まで、付き合ってくれた友達や常連の皆様、ありがとうございました。

 

 

先日、アコースティックギターのライブを聴いたから、

 

次のジャズを、俺がお店に行く最後の日にしようと思います。

 

 

 

それから、ここでも何度か紹介した、某バーが、2年後に閉店する予定だそうです。

 

映画会の記事、覚えている人いますか~?

 

それでね、先日、ウイスキーパーティーによばれた時に、

 

マスターと話したんですが、

 

映画会を、復活させようかと、今、相談中です。

 

早ければ、9月から再始動するかも。

 

 

俺は、居心地のいい居場所は、いつかなくなると覚悟しています。

 

そう。 期間限定だと思うからこそ、楽しいんですよね。

 

 

飲み屋で出会う人も、一期一会。

 

二度と会うことがなくても、後悔しないように、お付き合いします。

 

だから、いい。

 

 

人同士が、ずっと一緒にいることは不可能だし、

 

お店が永遠に続くことも、不可能。

 

 

それを承知で、

 

出かけて行くのです。

 

 

ひとり飲みを始めて、30年以上経ちます。

 

連れがいないと、行動が自由なので、出会いの幅が広がります。

 

 

もちろん、誰かと一緒に飲むのも、楽しい。

 

親友や、恋人と、ゆっくりじっくり話すのは、誰もが幸せを感じる瞬間だもんね。

 

 

俺は、故郷も、実家も、捨てた、社会不適応者。

 

そういう自分だからこそ、飲み屋の皆さんに、救われました。

 

 

居場所があるうちは、そこにいる時間を楽しむ。

 

いずれ、なくなってしまうのは、当たり前。

 

むしろ、教えてくれたことに、感謝。

 

 

今宵も、いつもと同じように、夜の街を散歩します。

 

 

お月さまがきれいな時は、見とれているうちに、どこかに着いちゃう。

 

雨が降り出した時は、雨宿りしようと入った店が、今日の居場所。

 

 

ポンチョ風コートを羽織って、ぶらぶらと、さまよう男。

 

 

桑畑は、飲み歩くことで、多くを学びます。

 

それは、酔っ払いの美学であり、男のロマン。

 

 

…まだ、時間はあるから。

 

2018-06-12

映画 「万引き家族」

テーマ:邦画

期間限定でも、居心地のいい場所に住めるのは、きっと幸せなこと。

 

 

 

生まれた子供を、口減らしのために次々と殺していく物語…

 

いやいや、それは、「間引き家族」。

 

いよっ、社長、いい子いますよ!90分で3000円ポッキリ…

 

いやいや、それは、「ポン引き家族」。

 

ゴーシュさんは、親子で鳴らして動物たちを治療するんだよ…

 

いやいや、それは、「セロ弾き家族」。

 

あ、それ見たいかも。

 

という映画ではありませんので、間違えないように。 (誰も間違えねーよ)

 

 

 

さて、是枝監督の最新作でございます。

 

「万引き家族」。 うは~、何ともすごいタイトルでんなあ。

 

タイトルだけで、どういう映画か、想像できますが、

 

何だか、色んな意味がありそうですね。

 

 

 

 

ばあちゃん、おっさん、おばちゃん、おねえちゃん、思春期の少年、幼女。

 

この6人が、一緒に暮らしています。

 

さて、彼らはどういう関係なんでしょう?

 

 

「万引き家族」。

 

このタイトルから、どんな家族が浮かびますか。

 

万引きで、生計を立てている家族、でしょうか。

 

“万引きだけ” じゃないんですね。

 

“万引き以外”にも、あれこれやっているんです。

 

(詳しくは、映画をご覧下さい)

 

 

万引き家族、と言われてしまうと、そこには、先入観が生まれる。

 

世の中の人は、みんなそういう色眼鏡で、彼らを見るようになる。

 

あえて、そこを狙ってつけたタイトルかもしれないですね。

 

 

あいつは悪い奴なんだよ、とみんながウワサしていれば、

 

実際、その人と話した時、本当にそうなのかな、と感じることがあるもの。

 

 

人は誰でも、多面性を持っているので、立体的に捉える必要があるんですね。

 

 

ある人にとっては、善人。

 

ある人にとっては、悪人。

 

ある人にとっては、ありがたい存在。

 

ある人にとっては、消えてもらいたい存在。

 

 

世の中、世渡りが上手な人ばかりじゃない。

 

俺みたいに、社会からこぼれ落ちてしまう、どうしようもない人間もいるのです。

 

 

この映画は、すごく、奥が深い。

 

是枝監督作品の中では、「空気人形」の次に好きかな。

 

 

映画を見終わった後で、次々と発見がある。

 

あ、あの時のセリフは、ここにつながっている!とか。

 

あの表情には、こんな意味があるんじゃないだろうか、とか。

 

ラストシーンには、こんな思いが込められているんだ、とか。

 

 

それは、必ずしも、正解じゃなくていいんです。

 

自分の心がたどって来た世界から、生み出された感覚だから。

 

 

虐待された人。

 

虐待をした人。

 

自分が被害者だと思う人。

 

自分が加害者だと思う人。

 

好きな人と、うまくいった人。

 

好きな人と、うまくいかなかった人。

 

絶体絶命の時に、助けてもらった人。

 

誰にも気づかれることなく、助けてもらえなかった人。

 

人から、好かれる人。

 

人から、嫌われる人。

 

 

 

それぞれの視点で、この映画を味わって欲しいのです。

 

 

俺は最初、この映画の内容を聞いた時、

 

正直言って、「アットホーム」のパクリじゃねえの、と思いました。

 

竹之内豊主演のこの映画は、犯罪でつながっている、ワケありの“家族”でした。

 

(ちなみにこっちは、原作小説があります)

 

 

本作は、エンドクレジットに、しっかりと、

 

「原案・脚本・監督」とありました。

 

あくまでも、是枝監督のオリジナル作品なのです。

 

 

 

他にも、俺のオススメ関連作として、

 

韓国映画の「レッド・ファミリー」。

 

緒形拳主演の「長い散歩」。

 

永作博美主演の「八日目の蝉」などがあります。

 

 

 

 

血のつながりがなくても、心が通うことは、たしかに、ある。

 

夫婦だって、恋人だって、友達だって、もともとは他人なんだもん。

 

 

規律とか、ルールとか、マナーとか、道徳とか、

 

世の中には、守らねばならない“約束事”が、確かに存在します。

 

 

だけど、その根底には、

 

“その人の、命を守る”ことが大前提のはず。

 

 

正義だと思うことが、結果的に悪になることがある。

 

本人は、それが正しいと信じて疑わないから、始末が悪い。

 

(池脇千鶴の悪役ぶりを、よく見ていて下さい)

 

 

「正しいこと」は、人を追い詰める。

 

「正しい言葉」は、人の心を切り刻む。

 

「正しい行動」は、人の命を奪う。

 

 

「正しさ」は、「残酷な力」を生むのだ。

 

 

 

この映画を見て、違和感を覚えた人は、

 

何故、自分がそう感じたのかを、よく考えて欲しい。

 

この映画を見て、自殺を思いとどまった人は、

 

自分が本当に求めているものを、考えて欲しい。

 

この映画を見て、虐待されたことを思い出した人は、

 

その体験を、無駄にしないで欲しい。

 

 

つらいことを経験した方が、

 

いじめられた経験をした方が、

 

裏切られて捨てられた経験をした方が、

 

失敗して、全てを失った人の方が、

 

多くの宝物を、心に持っているはず。

 

 

悪いことばかりじゃない。

 

ほんの一瞬、ほんのひとときだけでもいい。

 

幸せな気分を、感じた時があったはずなのだ。

 

 

それを、この映画を見て、思い出して欲しいのです。

 

 

 

いい関係は、基本、期間限定。

 

ずっと仲良くできるほど、人は寛大じゃない。

 

友達も、恋人も、親子も、兄妹も、いずれ、関係が破綻する時が来る。

 

 

その時が来るまで、

 

その“運命の瞬間”が来るまで、

 

今しばらく、ぬくもりを分かち合える関係でいてもらいたい。

 

 

 

この映画には、たくさんの要素がつまっている。

 

彼らが、楽しそうにしている姿が、ある意味、痛々しい。

 

この関係は、長続きしない…

 

でも、もうちょっと、もう少しだけ、

 

彼らに、幸せな夢を見させてやってはくれまいか。

 

 

そんな、祈るような気持ちで、後半の劇的な展開を見届けました。

 

 

誰もが、彼らの行動を、“異常”だと思うでしょう。

 

恐ろしい犯罪者集団、と、軽蔑することでしょう。

 

 

俺は、彼らに、こう言ってあげたい。

 

『…ここまで、よくがんばったね。』

 

 

あの子供たちは、かけがえのない“幸福な時間”を味わった。

 

それは、誰に説明しても、絶対にわかってもらえない。

 

 

だから、自分が努力して、誰かに認められて、

 

どうしてこんなに立派になれたんですか、と聞かれたら、

 

その時初めて、「彼らのおかげなんです」と言えばよろしい。

 

 

子供は、自分の思い通りになんてならない。

 

命が、伸びたがっている方へ、行きたがっている方へ、

 

愛情と栄養を与えて、喜びの光の中で、思う存分、遊ばせてあげればいい。

 

 

俺はどうも、自分の感情に、ブレーキばかりかける癖があります。

 

それは、父親の“厳格な教育”の賜物です。

 

思ったことを正直に言うと、怒られるから。

 

相手が望む答えを言わないと、見捨てられるから。

 

これはたぶん、一生、引きずることになるでしょう。

 

 

だけど、俺には、

 

色んな人に、優しくしてもらった“思い出”がある。

 

色んな人に、ぬくもりを分けてもらった“記憶”がある。

 

もうダメだ、と思った時に、

 

もう死ぬしかない、と思い詰めた時に、

 

心をあたためてもらった“恩”がある。

 

 

その人たちは、俺にとって、

 

家族以上に、家族だった。

 

 

血のつながりよりも、心のつながりが、一番大事。

 

 

自分が、安心して、ここにいられる。

 

誰も、自分を責めない。

 

誰も、自分を殴らない。

 

誰も、自分から奪わない。

 

安心できる居場所があるのは、本当に、幸せなことなのです。

 

 

 

「万引き家族」という言葉は、偏見を誘いますが、

 

実は、同時に、「家族」であることを認知させることにも成功しています。

 

「同居人」ではなく、「家族」と呼ばれるだけで、彼らは本望なんじゃないかな。

 

 

 

 

子供は、奴隷でも、ペットでもない。

 

子供に与える食事は、餌じゃない。

 

子供は、欲望を満たす道具じゃない。

 

粗末に扱った命は、ひからびて死んでいくしかない…

 

 

子供は、親以外に、頼れる大人を探してもいい。

 

子供は、危険な親から、逃げる権利があっていい。

 

子供は、自分が安心できる場所を探す冒険を、してもいい。

 

 

 

誰かの優しさが、ほんの一時だけ、誰かの命を救う。

 

偽物の方が、本物よりも、素晴らしいことだってあるのだ。

 

 

始まりがあれば、終わりがある。

 

だけど、心に刻まれた“ぬくもり”は、永遠の輝きを放ち続ける。

 

 

傷ついた魂は、傷ついた魂を持った他者によって、癒される。

 

同じような気持ちを持った、似た者同士が、自然と、引かれ合う。

 

 

一緒にいると、安心できて、何とも、心地いい。

 

そういう風に、仲間が増えていき、共同体になっていく。

 

 

 

…まるで、本物の家族みたいですね。

 

 

 

2018-06-10

最近読んだ本

テーマ:

ずっと、本の記事を書いていなかったので、だいぶたまってしまいました。

 

 

「紳士の言い逃れ」 (土屋賢二著 文春文庫)

 

 

この本は、精神的においつめられて余裕がない人にオススメです。

 

短いエッセー集なので、いつでもどこでも気軽に読めます。

 

内容は、おじさんの負け惜しみと言いますか、ものは言いようですな、的な。

 

震災被害に遭われた方にも、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

 

 

このおっちゃんは、自称イケメンらしいのですが、幸いなことに、

 

自分がイケメンだということを誰も気づかれていない、と言ってます(笑)

 

 

 

「時給300円の死神」 (藤まる著 双葉文庫)

 

 

何とも面白そうなタイトルなので、興味が湧きました。

 

おお、こんな魅力的なバイトなら、俺もやってみたい。

 

細かいことは考えずに、物語にのめり込みましょう。

 

 

友達も恋人もいない少年だけど、お人よしだったりする。

 

そういう主人公って、感情移入しやすいですよね。

 

「君の膵臓を食べたい」もそうでしたが、謎の美少女が現れて、

 

自分にだけ特別扱いをしてくれる、っていうのは、ロマンチック・ファンタジー。

 

 

しかし、どんなに恵まれた状況であろうが、

 

そこには、それなりの苦悩があるもの。

 

思春期は、夢と幻想が入り乱れる、冒険の毎日。

 

今の自分だからできる、突破の仕方を見つけられたらいい。

 

 

それは、人生の中でのほんの一瞬の出来事であり、

 

永遠の宝物でもあるから。

 

 

 

 

「ウイスキー アンド シネマ」 (武部好伸著 淡交社)

 

 

こんな本があることを、最近まで知りませんでした。

 

映画好きで酒好きな、大人のためのエッセイ。

 

松田優作が愛した酒、「処刑遊戯」の、オールド・クロウ。

 

「007」のボンド・マティーニ。

 

「冷たい月を抱く女」のダルモア。←「キングスマン」より先

 

「リバー・ランズ・スルー・イット」の、ボイラー・メーカー。

 

 

映画をより深く味わえる、最高のアイテムですね。

 

 

俺も、「ゴッドファーザーPARTⅡ」で、ピニャ・コラーダを知り、

 

「吠える犬は噛まない」で、ショットガンを知り、

 

「野獣死すべし」で、XYZを知りました。

 

 

酒は、男を磨く水。心のけがれを落とす水。(「酔拳」TV放映吹替版のセリフより)

 

 

 

 

「文豪と酒」 (長山靖生著 中央公論新社)

 

こちらは、酒にまつわる文学の短編集。

 

夏目漱石、太宰治、坂口安吾、芥川龍之介、森鴎外、梶井基次郎など、

 

そうそうたる文豪たちの、酒にまつわる物語。

 

 

冒頭の夏目漱石の、人柄が出ている「元日」が好きです。

 

年下や後輩たちに対して、高飛車になることなく、

 

自然に、好きなだけものを言わせる優しさが、とてもいい。

 

酒好きじゃないのに、飲みたくなってしまう気分って、ありますよね。

 

 

そして、大トリの太宰は、「禁酒の心」。

 

これは、面白いです。「畜犬談」と同じくらい、笑えます。

 

 

漱石で始まって、太宰で締める。

 

何とも粋な、酒の肴になる一冊です。

 

 

 

「自殺のすすめ」 (渡辺淳一著 角川文庫)

 

 

さあ、何とも物騒なタイトルに、興味が湧きます。

 

うつ病で苦しんだ身にとっては、自殺は、身近なキーワード。

 

「くれなゐ」で初めて、渡辺文学に触れたので、2冊目はこれで。

 

 

6編で構成される短編集ですが、それぞれに、インパクトがある。

 

元カレに、効果的に死体を見せるテクニックとか、

 

医大生が、頸動脈を切るのに失敗したとか、

 

生死の境で、死に向き合う真摯な気持ちが、クールに描かれています。

 

 

これから自殺しようと思う人は、ぜひこれを読んでからにしましょう。

 

もっと面白い死に方があるかも?

 

 

 

 

「ビブリオ漫画文庫」 (山田英生編 ちくま文庫)

 

 

疲れているせいか、短編とか、エッセイが多いですな。

 

今度は、マンガの傑作選です。

 

古本屋、貸本屋、古道具屋にまつわる、奇想天外な物語の数々…

 

笑ったのは、貸本屋台。

 

本をどっさり積んだ屋台って、重いだろ~

 

超貴重なレア物を即売する屋台なんですが、酒も一杯100円で飲める。

 

本好きな常連客と話して、つい気が大きくなって買っちゃおうか、とか。

 

おかわりくれ、と言えば、ダメ!うちは飲み屋じゃねえから、とくる。

 

 

いいなあ、こんなうさんくさい仕事、してみたい。

 

 

とにかく、本が好きな人に、オススメです。

 

 

 

 

「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」 (大日本絵画)

 

 

さあ、マンガが続きます。

 

「紅の豚」が、もともとマンガなのは有名ですが、

 

俺はこっちも、アニメ化して欲しいなあと思うのです。

 

 

かなり前、娘がまだ小さかった頃に、本屋で立ち読みしたんですが、

 

2500円と高額だったこともあって、買えずに帰宅。

 

で、次に行った時には、もうなかった記憶があります。

 

 

最近になって、どうしてもまた読みたくなって、取り寄せてもらって購入。

 

やっぱり、面白いです~

 

「紅の豚」は、飛行艇ですが、こっちは、戦車。

 

 

第1部「泥まみれの虎」は、1944年、エストニア・ナルヴァ戦線において、

 

わずか2両のティーガー重戦車で、ソ連軍の侵攻を食い止めた、

 

伝説のドイツ陸軍少尉、オットー・カリウスの物語。

 

 

21歳の青年が、沈着冷静に、粘り強く戦う姿を、

 

宮崎駿が、豚のキャラでダイナミックに描く。

 

 

過酷だけど、ユーモラスな世界は、男の子心をくすぐります。

 

おしっこやうんこをどうやってするんだろう、なんてところもちゃんと書くし、

 

宮崎駿の表記が、ミヤザキオソオになっていたりして、楽しい。

 

 

第2部の「ハンスの帰還 宮崎駿の雑想ノート」では、

 

ドランシ大尉と、整備兵ハンスのコンビが楽しい。

 

逃げ遅れた民間人のバアさんと孫娘を乗せることになるんですが、

 

ナウシカみたいな顔で、青き衣を着用(爆笑)。

 

グスタフという名前のわんこも同乗。

 

 

彼女は目がよくて、敵兵をすぐに発見しちゃう。

 

バアさんは機関銃を楽しそうに撃ちまくる。

 

グスタフが、敵兵に飛び掛かる。

 

 

途中で乗せた民間人が、戦車にびっしり。

 

兵隊さん、乗せてくれ。 いいですよ、どうぞ。

 

コラ~、ハンス、いいかげんにしろ!

 

大尉止めて下さい、おしっこだそうです。

 

ええい、走りながらできんのか!

 

 

そして、砲弾の音が。

 

戦車の指揮は、ひとりの少女にゆだねられていた。

 

…前方に戦車群。このまま進んで!

 

 

いやあ、カッコいいですなあ。

 

ぜひ、これもいずれ、アニメ化していただきたいです。

 

 

 

 

「ジブリの教科書9 耳をすませば」 (文春ジブリ文庫)

 

 

最後は、高畑さんが亡くなったことを追悼する意味で、

 

近藤監督作品から整理していこうと思い、購入して読んだ本です。

 

 

新潟県人の誇り、近藤喜文監督は、高畑・宮崎両監督に、愛された男でした。

 

「火垂るの墓」「となりのトトロ」での争奪戦は、あまりにも有名。

 

結局、高畑さんの要求に応えられるのが彼しかいなくて、

 

宮さんは、次の自分の映画で、彼に監督デビューさせることに。

 

その次の「もののけ姫」で作画監督を務めた後、近藤さんは急死しました。

 

 

日本のアニメ界にとって、大きな損失だったと思います。

 

新潟で開催された「近藤喜文展」で、彼の素晴らしい作品に触れました。

 

 

本書では、細かい描写に彼独特のこだわりを感じました。

 

例えば、雫がしゃがむシーン。

 

宮さんは、パンツが思い切り見えるように、勢いよくしゃがむ。

 

近藤さんは、スカートをおさえながら、ゆっくりしゃがむ。

 

う~む、何ともいえない、女の子のしぐさですなあ。

 

 

あと、主題歌「カントリーロード」の訳詞。

 

鈴木プロデューサーの娘さんが訳したそうなんですが、

 

それを直す直さないで、宮さんと近藤さんが口喧嘩したとか。

 

すごくいい話なので、気になる人は、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

カロリーメイト。

 

図書カード。

 

日常の中の、幻想的でファンタジックな情景。

 

ラストのセリフ…

 

 

近藤さんと、高畑さんは、あの世で、出会えただろうか。

 

俺は、一緒に語り合っている様子を、想像しています。

 

 

これから、夏がやって来ます。

 

思春期の少年少女たちが、素敵な恋を見つけられますように。

 

 

 

2018-06-10

UNOTE-Ⅱ 「勤続5年。」

テーマ:ケガ・病気

今週も、ドタバタの7日勤務でした。

 

 

豚舎内の温度が32度の日もあれば、外気が14度で肌寒い日も。

 

健康診断を受けた日は、早朝から仕事に行って、途中で抜け出して病院へ。

 

(絶食状態で)

 

 

上司が出張の予定が後半にあったのですが、

 

次男さんが急病で、謎のウイルス性腸炎に。

 

上司は出張を取りやめて、仕事の割り振りをする。

 

 

俺は、うるさい上司がいない時にやろうと思っていた、

 

細かい仕事ができない上に、天候が急変して、開け閉めに大忙し…

 

 

俺の部門は、上司と2人でまわしているので、どちらかが会社にいないといけない。

 

で、ここが面倒なところなんですが、「寒い」か「暑い」か「ちょうどいい」かは、

 

その日の体調や気分によって、微妙なんですよね。

 

 

昨日は、夜が蒸し暑かったのに、朝から少し風が吹いて、涼しかった。

 

それが、時間とともに、気温も下がって、風も冷たくなっていく感じ。

 

俺は、豚舎に入る度に、少しずつ調整していこうと思ったんですが、

 

そこで、早くもダメ出し。

 

天気予報よりも、感覚で読み取ったことを優先しろ、という日だったんですね。

 

 

調整のタイミングが、5分でも10分でも遅れると、ものすごく怒られちゃう。

 

それだけ、細心の注意を払ってしないといけない仕事なんですね。

 

7つの豚舎をひとりで管理して、2300頭くらいの豚の健康状態を、ひとりで把握。

 

う~ん、そんなこと、無理じゃなかろうか?

 

でも、誰かがやらればならんし、それをやるのが、俺の責任なんですな。

 

 

怒られても怒鳴られても、豚にとっていい方向に行けば、それでよし。

 

(俺の健康状態は、誰も心配してくれませんが)

 

 

まあ、でも、46歳で再就職できたことは、幸運だと思っていますし、

 

何とか、家族を養える程度に働けるのも、ありがたいことです。

 

 

断薬は、何とか、継続しています。

 

就職した時は、まだ服用していて、1年目くらいでいったんやめたんですが、

 

仕事のストレスや、実家とのトラブルもあって、再発。

 

抗うつ剤を使用すると、仕事に差し支えるので、安定剤だけで何とか。

 

それでも、夜飲む睡眠導入剤は、手放せませんでした。

 

 

で、現在。

 

 

もうすでに、弱い安定剤しか飲んでいなかったので、

 

はっきり言って、飲んでも飲まなくても、あまり変わらない。

 

気分とか、精神状態に左右されるので、

 

気がついたら、飲んでいなかったこともあるし、飲むのが面倒くさい時も。

 

 

問題は、睡眠だったんですが、

 

肉体労働の疲労というのはすさまじく、

 

傷だらけ、痣だらけになって帰宅し、

 

ビールか日本酒をキュウっとやると、一気に体の力が抜けます。

 

そこで、オフモードに切り替わるんですな。

 

 

眠剤を飲まなくても、11時過ぎになると、自然と眠気がやってくる。

 

眠れない時は、コンビニまでタバコを買いに行って、

 

近所のスナックやバーで、少し飲んでから帰る。

 

歩くと、天候の状態も確認できるし、思考が整理できる。

 

 

そうやって、自分のスタイルを少しず積み上げていって、

 

何とか、休まずに仕事に行けるようになりました。

 

 

 

気がつけば、5年が経過。

 

 

長いような、短いような…

 

こんなよくわからん仕事を、40代後半から始めて、

 

現在まで、続けられているということが、自分でも不思議です。

 

 

精神は、相変わらず不安定ですが、

 

コンディションうんぬんよりも、とにかく毎日職場に行くことが大事なので、

 

ふうふういいながらも、何とか仕事しています。

 

 

今週は、一段とハードだったので、

 

今日明日の休みは、体を休めたい。

 

 

元気が出たら、また、映画館へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018-06-02

映画 「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」

テーマ:洋画

創作をするために、捜索の旅に出る。

 

 

今年の1月に公開された映画ですが、新潟でも何とか上映してくれました。

 

ポール・ゴーギャン生誕170周年だそうで。(中途半端なお祝いですな)

 

セザンヌ、ゴッホとともに、後期印象派に分類される画家。

 

ゴーギャンという、ひとりの人間の物語として、本作を楽しみたいです。

 

 

フルネームは、ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン。

 

ゴッホと共同生活をしたことは有名で、ゴッホの映画にも登場する人物ですが、

 

ゴーギャンを主人公とした映画は見ていないので、新鮮な気持ちで楽しめました。

 

(調べたら、サザーランド親子が出た映画があるそうな)

 

 

ゴーギャンといえば、タヒチ。

 

本作は、1891年に、フランス領タヒチに移住した彼の物語が中心。

 

動乱の時代、絵が売れたり売れなかったり、家族とうまくいったりいかなかったり。

 

金があったりなかったり、友人がいたりいなかったり…

 

不安定な社会情勢で、自分の好きなことを生業として生きるのは、並大抵ではない。

 

 

西洋人が、異文化に触れて感化していく物語は数あれど、

 

本作の根っこには、美しいと感じたものを、絵で表現していく男のすさまじさがある。

 

 

ゴーギャンを演じるのは、ヴァンサン・カッセル。もうすでに、フランスの名優ですな。

 

初めて見た「ドーベルマン」が、懐かしい。

 

やんちゃで素直な、少年のような瞳は、今も健在。

 

「ヴァンサン」は、「ヴィンセント」でもあり、ゴッホと同じ名前なのが味わい深い。

 

 

黒髪の美少女手テフラを演じるのは、ツイー・アダムス。

 

おお、まさに、ゴーギャンの絵の女!

 

フランス映画、やるじゃん。

 

映画「ルノアール」でも、いかにも!というような女が登場してましたね。

 

 

彼女の自然な笑顔は、周囲の空気が澄んでいくような、香しさがある。

 

ゴーギャンが書いた紀行文のタイトルは、「ノアノア」。

 

これは、タヒチ語で、“かぐわしい香り”を意味します。

 

 

初めて彼が、島を訪れた時、彼女を目の前にした時、

 

どんなかぐわしい香りがしたんだろうか。

 

 

絵というのは、視覚情報オンリーなんですが、

 

ゴーギャンの描く女性には、体臭やフェロモンが漂っているように感じられます。

 

潮の香りや、肌のぬくもり、女の息づかい…

 

ゴーギャン自身が、五感で感じ取ったものが、全部織り込まれているんですね。

 

 

 

ゴッホが、日本に魅了されたように、

 

ゴーギャンもまた、タヒチの優雅な魅力に、心を解放されたのでしょう。

 

 

 

創作意欲というものは、

 

表現したい内容と、才能が激しく対流しながら、湧き上がっていくものだと思う。

 

絵描きという存在は、何でもいいから書けば幸せ、というわけじゃない。

 

表現したい対象があって、自分なりのアレンジがあって、

 

それを、魂の奥底から、絞り出すように燃焼させていく、命の証しなのだ。

 

 

 

盟友ゴッホがこの世を去り、パリにいても、くすぶっているだけの自分を、

 

何とか奮い立たせて、彼は、マルティーク島、パナマを旅し、楽園を探していく。

 

そして、ついに見つけた理想の地が、タヒチであった。

 

 

表現者にとって、創作意欲こそが、まさに、生きる力そのもの。

 

心の行き場をなくした彼の、最後の砦。

 

 

絵を描いている時のゴーギャンは、幸せそうである。

 

彼女の笑顔に包まれ、かぐわしい香りの中で、

 

彼は、才能を放出させていく。

 

 

もちろん、きれいごとばかりではない。

 

絵が売れなければ困窮し、地元の人間と揉めれば、面倒になっちゃう。

 

そこも、ちゃんと描かれているから、面白い。

 

猟師になったり、彫刻を掘って港で売ったり…

 

俺は、そういう彼の姿を見ても、見苦しいとは思わない。

 

むしろ、自分の好きな世界で精一杯生きている彼を、幸福だと感じる。

 

 

いいじゃん、ゴーギャン。

 

 

劇中に、色んな場面が出てきますが、有名な絵を思わせるシーンがいくつか。

 

おお、この絵は、こんな風に生まれたのかもしれないなあ。

 

だから、こんなタイトルがついたんだろうか。

 

本作は、名絵をより深く楽しむための素材としても、興味深い。

 

 

健康的な美しさと、暗い影のある、ぞっとした美しさは、毛色が違う。

 

しかし、表現者の感性と技術によって、それは、生命力を持つ。

 

 

いやあ、絵画って、不思議な芸術ですね。

 

 

ゴーギャンは、54歳まで生きました。

 

彼が42歳の時に、13歳のテフラと出会い、現地の妻としました。

 

既婚者で、子供もたくさんいたのに、すげえなあ。

 

「ゴッドファーザー」でも、お尋ね者になって逃亡中のマイケルが、

 

旅先で出会った女、アポロニアを妻にする場面がありました。(婚約者がいたのに)

 

そういうのって、昔は、よくあることだったのかな。

 

 

それが、いいのか悪いのかは、俺にはわかりません。

 

ただ、自分が生きていくために、このままでは死んでしまうしかないという時に、

 

救い主のように現れた人に、生きる望みを見出すことができるのなら、

 

それはそれで、ありだと思うんですね。

 

 

芸術家という、特殊な職業を、俺は経験していないので、

 

彼の生き方をどうこう言える立場ではありません。

 

 

作品は、その人の人間性を映し出す鏡です。

 

作者が、内に秘めている要素が、にじみ出でくる対象なのです。

 

美しい作品を生み出すのは、美しい心を持っているから。

 

 

この映画を見て、彼は、幸せな画家だったんじゃないか、と俺は思います。

 

絵を描いている時の彼を見て、

 

ああ、きっと、この至福のひとときを味わうために、彼は生まれてきたんだな、と。

 

 

 

 

我の求むるもの、ここにあり。

 

…いざ、ともに味わうべし。永遠のやすらぎを。

 

 

 

2018-05-31

映画 「GODZILLA 決戦機動増殖都市」

テーマ:アニメ・特撮

怪獣と戦うには、己もまた、怪物にならなければならない。

 

 

低周波治療映画、第2弾。

 

今回も、体が喜んでましたよ~

 

 

さて。

 

絶体絶命で始まり、さらなる絶対絶命で終わった1作目。

 

もうすでに、力を使い果たしてしまったかのような人類に、

 

さらなる強敵が出現。

 

やられたかに見えた怪獣は、じつは、チンピラゴジラで、

 

こっちが、親分ゴジラだそうな。身長300メートル。体重10万トン!

 

 

デカいし、強いし、ムチャクチャな攻撃をしてくるので、

 

これはもう、戦いようがない…

 

 

しかし、人類は、決してあきらめなかった。

 

人類と、宇宙人Aと、宇宙人Bの連合軍が、宇宙最強のモンスターに挑む。

 

 

 

今回も、シリアスな会話が映画の中心となり、

 

ためにためて、怒涛のクライマックスに突入します。

 

 

前作で、瀕死の重傷を負った主人公を救った、謎の美少女。

 

実は彼女は、双子でした。

 

おんなじ顔だけど、違う。

 

さて、何が違うか。そこは、映画を見て覚えて下さい。

 

(たしかに、そう見れば、一発でわかる)

 

 

 

大体、人類自体がもともと、まとまらない種なのに、

 

異星人たちと意見がまとまろうはずもない。

 

しかし、絶望しそうなこのご時世なら、

 

若者も、年寄も、エイリアンも関係ない。

 

能力があって、やる気がある奴が、地球の命運を背負うのだ。

 

 

 

「シン・ゴジラ」も、素晴らしい出来だったけど、

 

このシリーズの“アニゴジ”は、何だかとてもカッコよくて、圧巻。

 

圧倒的な強さこそが、ゴジラの真骨頂。

 

 

 

何ていったって、あの“咆哮”がスバラシイ。

 

映画館で見た人にしかわからない、低周波放射能治療光線。

 

ぶおおおおおおん!

 

ああ、気持ちええ~

 

 

この映画を見ると、体の細胞が喜んでいるような気分になります。

 

きっと、俺の中に眠っている、ゴジラ細胞が疼いているのだ。

 

 

 

あ、くれぐれも言っておきますが、

 

メカゴジラファンの皆様、不完全燃焼になる危険性があるので、ご覚悟を。

 

 

このシリーズは、虚淵玄が関わっているんだから、

 

ありきたりのストーリー展開になるはずがない。

 

 

全てが、規格外なのだ。

 

 

ゴジラ。 GOZILLA。 ガッジ~ラ。

 

メイドインジャパンの、世界最強のモンスター。

 

 

全ての生き物の、あらゆる生命エネルギーを、

 

ゴジラが増幅して、一気に放射するのだ。

 

 

怒りも、涙も、悔しさも、ためてためて、放出せよ。

 

人に言えない苦しみを、抑えきれない衝動を、

 

ゴジラを通して、ぶちかませ。

 

 

…ぎゃあんごおおおん、ぐわあああああん!

 

 

 

 

☆エンドロール終了後に、オマケ映像が出ますので、お楽しみに。

 

 (3作目は、いよいよ、奴が登場するかも…?)

2018-05-30

映画 「孤狼の血」

テーマ:邦画

東映じゃけ、何をしてもええんじゃ。

 

 

「ころうのち」と読みます。

 

ヤクザ映画ですが、悪役は警察の方だったり、よくわからん。

 

そこが、面白いんですな。

 

波ザッパーンで、東映の三角マークが出ると、何だかわくわくします。

 

暴力も銃もドスも、エロもグロも、何でもありの東映でございます。

 

 

主演は、役所広司。相棒は、松坂桃李。

 

熟練したおっさん刑事と、若手の組み合わせは、よくあります。

 

デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークが組んだ「トレーニング・デイ」を思い出すなあ。

 

 

そして、ヤクザが悪なのか、警察が悪なのかよくわからんところがいい。

 

香港映画の「インファナル・アフェア」みたいな雰囲気もありますね。

 

 

なんてったって、東映ですから。

 

「仁義なき戦い」「昭和残侠伝」「トラック野郎」「激突!殺人拳」の東映ですから。

 

 

「アウトレイジ」が“全員悪人”なら、こっちは、“全員ワル”といったところでしょうか。

 

ワルって、自分がワルだとは自覚していないもんですから…うっふっふ。

 

 

あらかじめおことわりしておきますが、本作は、R15です。

 

でも、エロは出てこないので、男性諸君は、変な期待をしないように。

 

むしろ、男と男の駆け引きやら、ずる賢さを学んで下さい。

 

 

いかがわしい映画ですが、学ぶべきところが多数あります。

 

マヌケな展開もありますが、本気で真剣に戦う男たちのドラマです。

 

 

ルールに縛られ、決められた枠の中で物事を考え、

 

権力に押しつぶされていく魂の、何と多いことか。

 

 

フラストレーションのたまった現代を生きる男たちよ、映画館に集うべし。

 

 

 

現場たたき上げのベテラン刑事に、エリートの若造が相棒としてあてがわれる。

 

よくあることですが、何か、意味がありそうですね~

 

 

俺は、この映画から、色んなことを学べると思います。

 

世の中に、100%正しいことはないし、100%間違っていることもない。

 

正義と悪というのは、観測者の視点や気分で、いかようにも変貌するものだから。

 

 

俺もまた、信念と誇りを持って、仕事をしてきたけど、

 

上層部の利害が絡んで、ゴリ押し権力者の圧力によって、不当解雇されちゃった。

 

本心としては、長ドスやマシンガンやダイナマイトで復讐したいところですが、

 

妻と娘のことを考えて、実行はしませんでした。(武器を調達できねえし)

 

心を病んで、社会から剥離され、自殺もできないまま、長い時間を過ごしました。

 

 

だから、

 

裏切られて、悔しい思いをして、挫折した男の気持ちは、よくわかります。

 

 

そんな時は、東映ヤクザ映画が、一番の処方箋☆

 

「県警対組織暴力」は、たしか、菅原文太が刑事役だったような気がします。

 

おいおい、あんたがヤクザだろうが!とツッコミやくなりますが、

 

警察もヤクザも、似たようなもんかもしれんのう、と素直に思えたりもします。

 

 

どちらも、世の中に必要な仕事なのかもしれない。

 

ヤクザを根絶するのは不可能だし、警察は絶対必要。

 

需要と供給。

 

食う者と食われる者。

 

それって、共存していく関係?

 

 

 

やっぱりねえ、いかがわしい領域って、必要なんですよね。

 

まあ、必要悪とでも言いましょうか。

 

 

 

今だから言うけど、新潟の東映の映画館のトイレには、

 

大人のオモチャの自販機が設置してあったんですよ~

 

子供心に、こっそり買ってみようかな、と何度も誘惑されたもんです。

 

たしか、400円か500円くらいだったような…

 

知的好奇心と、下半身を熱くする東映。

 

(たぶん、買っても、使い方がわかんなかっただろうな)

 

 

そんなわけで、東映は、いかがわしい!

 

そこが、いい!

 

 

東映じゃけえ、何をしてもええんじゃ!

 

 

お行儀のいいおぼっちゃんには、一生かかっても、わからない世界。

 

大切に育てられたお嬢様は、絶対近づかない方がいい領域。

 

 

 

くれぐれも、頭に置いて欲しいのは、

 

本作は、昭和63年という時代が、舞台であるということ。

 

 

養豚場が出てきますが、当時は、外部の人の出入りが、自由だったんですねえ。

 

俺の、今の感覚で見たら、おいおいお前ら、豚をナメんなよ、と言いたいですが、

 

そこは、ぐっとこらえました。 (お前ら全員、食われちまえ)

 

 

騙し騙され、信じて裏切られ、殺されて捨てられ、復讐で爆発。

 

男っつうのは、面倒くさい生き物なんじゃけんのう。

 

悪いとわかっていても、負けるとわかっていても、

 

行かねばならん時が、あるんじゃのう。

 

 

骨を拾うてくれとは、言わんけん。

 

骨なんか残らんくらい、派手にぶっ飛ばしたるわ。

 

男のけじめのつけ方、ちゃあんと見とき。

 

わしゃあ、中途半端が大嫌いじゃけんのう。

 

 

 

さて、この映画の、一番のワルは、誰でしょう?

 

 

…俺は、あいつだと思う。間違いなく!

 

 

 

2018-05-29

映画 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」

テーマ:アニメ・特撮

憎しみは野望に変わり、復讐は伝説となる。

 

 

OVA(オリジナルビデオアニメ)ですが、劇場で見たから、映画扱いとします。

 

シリーズ6作目にして、最終章。ようやく見ることができて、感無量。

 

 

 

「機動戦士ガンダム」のTV放映がスタートしたのは、たしか、1979年。

 

俺はまだ12歳で、初めて見たのは、中学生の時、夏休みで毎日再放送していた時。

 

安彦良和のキャラは、「勇者ライディーン」の頃から好きでした。

 

「クラッシャージョウ」とか、「ゴーグ」とか、「アリオン」とか、懐かしい線ですよね。

 

 

その安彦氏が、雑誌「ガンダムエース」で連載していたマンガが、本作の原作。

 

季刊誌から、隔月刊誌になり、ついに月刊誌になったと記憶しています。

 

 

内容は、一年戦争が始まる前のお話。

 

シャア・アズナブルを主人公として、彼の幼い頃から、赤い彗星になるまでを描きます。

 

彼については、あまりにも有名なので、説明するまでもないでしょう。

 

シャアは本名ではなく、人から無理矢理拝借した名前。

 

本当の名前は、キャスバル・レム・ダイクン。

 

「太陽がいっぱい」を先日見たばっかりだから、何だか面白い。

 

 

俺は、シャアってすごいなあ、と憧れる反面、

 

こいつは、幸せな奴だよなあ、と嫉妬してしまう部分もあります。

 

父親を殺害され、家族は引き裂かれ、愛する妹アルテイシアとも離れ離れ…

 

それがつらいのは、家族に愛された“実感”があるから。

 

拷問装置としてしか機能しない家族のもとで育った俺にとっては、

 

家族なんて、さっさとバラバラになっちゃえばいいじゃん、という発想しか湧かない。

 

だから、家族の恨みを晴らすために、復讐の鬼となる彼は、異世界の生き物。

 

 

それでも、漂う気品と、気高い風格に、男として惹かれます。

 

彼のような生き方は、彼にしかできないのだ。

 

 

 

 

人は誰でも、優しい心と、残忍な心を合わせ持っている生き物。

 

条件次第で、育った環境次第で、“それ”は、いつでも発動してしまうのだ。

 

 

 

育ちがいいとか、悪いとか。

 

品があるとか、ないとか。

 

 

それは、天性のものなのか、後天的な要因なのか。

 

 

 

シャア・アズナブルという人物を見ていると、そういうことを考えてしまうのです。

 

 

 

 

伝説になる男というのは、絶対、カリスマ性がある。

 

もし、家族が酷い目に遭っていなかったら、

 

彼は、どんな人間になっただろう。

 

大人しい人生を生きただろうか。

 

ガルマのように、素直で弱っちい男になっただろうか。

 

 

否、である。

 

 

人間の本質そのものは、どんな環境にいても、決して変わらない。

 

ただ、環境によって、条件次第で、表れ方が違うだけ。

 

 

シャアは、人に優しくできるが、同時に、冷静に人を殺す。

 

このクールさが、軍人としての資質であり、器というものかもしれない。

 

 

 

そして、欠かせないのが、人脈である。

 

彼の周囲にいる人たちが、魅力的で個性的。

 

そういう人たちを動かす力は、彼の人望。

 

才能があって、自分をどうアピールするかに長けていて、

 

利用できるものは最大限に活用し、確実に味方を増やしていく。

 

 

いやあ、すごい男ですねえ。

 

 

 

「ORIGIN」は、「起源」という意味。

 

ガンダムの起源とは?

 

シャアをはじめとする、登場人物たちのキャラが出来上がった起源は?

 

そして、ガンダムを通して形成された、ファン一人一人の心の起源は?

 

 

 

俺はたぶん、色んな男たちの生き様、死に様から、

 

色んな女たちのひたむきな姿から、

 

つらい現実で生きるための強さを学んだのかもしれない。

 

 

戦い方。

 

笑い方。

 

泣き方。

 

怒り方。

 

意地の張り方。

 

勇気の出し方。

 

そして…人の愛し方。

 

 

安彦良和の、やわらかい表情のキャラが、

 

俺の感性を、奥深く刺激する。

 

 

自分の中で、くすぶっているものが、

 

ある瞬間に、真っ赤に燃え上がる。

 

 

真紅の鎧に身を包んだ、謎の秘密兵器。

 

自分の名前を封印し、顔を仮面で隠し、

 

黙々と、自分のやるべきことをやる男。

 

 

その名は、シャア・アズナブル。

 

…危険だぞ。彼に近づくな!

 

 

2018-05-28

U-NOTE Ⅱ 「断薬に挑戦中」

テーマ:ケガ・病気

ご無沙汰しておりました。桑畑です。

 

 

おかげさまで、帯状疱疹はたいぶよくなりまして、

 

今飲んでる薬がなくなって、異状がなければ、治療終了です。

 

 

うは~

 

病気、しんどいッス。

 

 

痛みと痒みに耐えた1ヶ月でしたが、仕事は休みませんでした。

 

だって、寝込むほどじゃねえし。

 

 

ぜえぜえ言って、汗だくで、クタクタになって、傷だらけで帰宅すると、

 

泥のように眠れるんですね。

 

 

皮膚科でもらった飲み薬にも、眠気がくる作用がある成分が入っているから、

 

安定剤と睡眠導入剤がなくても、眠れちゃうのかも。

 

 

とにかく、仕事量が膨大で、交代要員もいないので、

 

ひたすら、職場と家の往復が続きました。

 

 

で、GW中で、心療内科に行きそびれて、薬切れ…

 

ああ、ヤバいと思ったんですが、

 

このままうまくいけば、断薬のチャンスかも。

 

 

そう思って、今月はひたすら、そこに力を入れました。

 

気がつけば、もう月末~

 

 

以前も、1回は成功したんですが.

 

仕事のストレスやら、家庭の事情がありまして、

 

再発してしまい、「U-NOTE」が第2シーズンに突入しちゃったわけで…

 

 

いやあ、いい年になって、情けない話です。

 

病んでるヘタレの文章と、映画の記事を分ければいいのに、と、

 

どれだけ多くの人から指摘されたことか。

 

 

そんなこと、言われなくたってわかってるんだけど、

 

そこを分けたら、俺の物語がバラバラになってしまう。

 

 

あくまでも、一貫した話として、堂々と書き続けたかったんですね。

 

 

この映画を見た時は、こんな精神状態だった。

 

そういうことが、心の要素が、文章に出るのです。

 

 

だから、自分に嘘をついてまで、ブログを書く気にはなれなかった。

 

 

俺の記事は、数ある映画ブログの中でも、最低レベル。

 

だけど、映画がなくては生きて行けない男の、最後の雄たけびとして、

 

この世を去る寸前まで、続けていけたらなあ、と思って、

 

自己中の思いで、綴っている次第です。

 

 

 

毎日、怪我をします。

 

傷口が膨らんで、腫れ上がって、痛みに耐えて、出荷作業をして、

 

新しい傷が増えて、古い傷が治って、常に、痛みのリレー。

 

 

心も、体も、似たようなもんかもしれませんね。

 

 

 

心を切り刻まれ、体を切り刻まれ、

 

精神を病み、体も病み、闇の中で、もがいて、一日が終わる。

 

 

俺が、ひとつだけ言えるとしたら、

 

体を動かすことは、精神の治療に効果的だということです。

 

 

体が動くって、幸せなことなんですね。

 

 

ここ3週間ほど、やたらと、疲労と眠気がやって来る状態でした。

 

座れば、眠い。

 

おっかかれば、眠い。

 

静かになると、眠い。

 

 

眠気が来るというのは、実に、ありがたいこと。

 

 

気がついたら、心療内科に行きそびれていました。

 

 

 

現在、安定剤と睡眠導入剤を断って、3週間になります。

 

皮膚科の薬は、あと2日分。

 

できればこのまま、薬を断てればいいなあ、と。

 

 

不安は、あります。

 

それは決して、なくなりません。

 

 

でも、ここまで来たら、次のステップに進まなきゃ。

 

 

 

体調のいい時だけ、少しずつ映画館に行ったので、

 

現在、4本の映画記事の書きかけストックがあります。

 

 

もう少し回復したら、一気に書き上げる予定なので、

 

心優しい読者の皆様は、もうしばらくお待ち下さい。

 

 

 

決して、無理をせずに、

 

やれる範囲で、ほどほどに。

 

 

がんばり過ぎても、疲れちゃうし、

 

怠け過ぎても、罪悪感が残っちゃうから、

 

 

あと、5分だけ。

 

あと、10分だけ、がんばってみよう。

 

 

そういう気持ちで、ずっと、リハビリして来ました。

 

 

明日から、映画記事を、順次アップしていく予定です。

 

くれぐれも、期待しないで、お待ち下さい。

 

 

 

2018-05-06

映画 「レッド・スパロー」

テーマ:洋画

雀の子、そこのけそこのけ、銃弾が通る!

 

 

ロシアの、女スパイの物語です。

 

「SPARROW」は、「雀」という意味。

 

共産国だから、赤い雀になるのでしょうか。

 

それとも、血塗られた雀なのでしょうか…

 

 

 

ボリショイのバレリーナで第一線で活躍中の主人公は、

 

演技の最中に、足首を骨折してしまう。

 

介護が必要な母親がいる彼女は、突然仕事を失って困窮状態。

 

そこに、国家の仕事をしている叔父が現れ、仕事を世話をしてくれることに。

 

 

彼女は、女スパイの養成訓練所で、頭角をあらわしていくのであった…

 

 

おお、何だか、「ニキータ」を思い出しますね。

 

あるいは、「ガンスリンガー・ガール」かな?

 

 

行き場のなくなった女が、殺しのプロになっていく物語って、かなり魅力的!

 

 

主演は、ジェニファー・ローレンス。

 

「世界にひとつのプレイブック」でオスカーを受賞したおねえちゃんですね。

 

俺、「ハンガーゲーム」は見ていないのですが、「ウインターズ・ボーン」はDVDで見ました。

 

貧しさに負けない、芯の強い女を演じさせたら、天下一品。

 

 

彼女が、どんな風に化けるのか、楽しみな1本です。

 

 

リュック・ベッソン監督の「ニキータ」は、不良少女を訓練して、工作員に育てる内容。

 

主人公が、最初から生臭い感じがするのが面白かった。

 

 

しかし、本作は、もともと品性のあるご令嬢が、闇の仕事をするので、

 

女の子らしい戸惑いや嫌悪感が露骨に出ていて、何ともかわいらしい。

 

 

予期せぬ事態で、仕事をクビになり、療養して、新しい仕事に就く。

 

そしてそれは、自分が望んで入った世界ではなく、選択肢がそれしかなかった。

 

ああ、俺、その気持ち、すっげえわかります。

 

 

他に行き場のない彼女は、必死にがんばります。

 

身体能力はもちろん、頭脳も明晰なので、短期間で力をつけていく。

 

そして、デビュー戦。

 

 

実際の現場は、予期せぬことがたくさんあるし、

 

初めて会う人が仕事のパートナーになることから、緊張の連続。

 

華奢ではない、体力ありそうな彼女だから、何だか見ていて頼もしい。

 

 

彼女の活躍ぶりを、とくとご覧下さい。

 

 

 

 

原作は、CIAに33年間勤務した経歴を持つ、ジェイソン・マシューズ。

 

物語の舞台はロシアですが、徹底的にアメリカ目線で描かれています。

 

言語も英語だし、ロシア人は嫌な男が多くて、アメリカ人はいい奴(笑)

 

そこも承知の上で、楽しむのがよろしいでしょう。

 

 

監督は、オーストリア出身のフランシス・ローレンス。

 

なるほど、アメリカアメリカしていない感じがしたのは、そういうことなんですね。

 

 

そして、注目したいのは、シャーロット・ランプリングと、ジェレミー・アイアインズ。

 

イギリスの名優2人が、がっつりとした存在感で、異彩を放っております。

 

特に、シャーロットは、「愛の嵐」を知っている人にとっては、たまらない役柄ですね☆

 

彼女の、射るような視線の奥底から感じられる、凄みを堪能して下さい。

 

 

今年見た「永遠のジャンゴ」。

 

横浜に住んでいる時に見た「ホワイトナイツ」。

 

他にも、「戦場のピアニスト」「ライフ・イズ・ビューティフル」「ソフィーの選択」など、

 

国によって、民族によって、戦争によって、人の心は、切り刻まれてしまう。

 

 

生きるか死ぬかの状況を、いくつ乗り越えてきたかで、人の心は変わっていく。

 

トラウマで心を蝕まれても、その根底には、強靭な精神力が備わるのだ。

 

 

何だか、俺が今までに見た映画って、どこかでみんなつながっているんですよね。

 

 

毎日、大変な目に遭い、かろうじて今日という日を生き残る。

 

生きている限り、サバイバルが続く。

 

 

逃げろ。

 

かわせ。

 

立ち向かえ。

 

ギリギリまで、耐えろ。

 

そして、殺される前に、殺せ。

 

 

彼女のように生きられるのは、彼女だけです。

 

母親という、大切な存在を守るために。

 

特別な自分を、もっと特別な女に仕上げていくために。

 

 

将棋の戦法に、「雀刺し」というのがあります。

 

スズメバチという、凶暴な昆虫がいます。

 

 

美しさゆえの、毒性があり、

 

かわいらしさゆえの、闇がある。

 

 

…ミステリアスな魅力に惹かれたら、危険を覚悟せよ!

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