★本日2回目の更新★
今回は ↓ この話の続きです。
ハンディキャップの旦那さんを置いて、
失踪した妻
と言う
かなりサスペンスな話です。
どうしようかと焦ったものの、
まずこの旦那さんが
滑舌が悪すぎて何を言っておるのか
よく聞き取れないうえ、
他にもお客さんが出入りしておって、
このことだけにかかわっておるわけにいかんです。
とはいうものの
全くほっとくわけにもいかず、
仕事の合間を縫って、
何とか色々状況を聞き出してみました。
「これからどこに行くんですか?」
と聞くと
「シアトル」
と答えるものの、
航空会社も便名もわからないという
おじいさん。
いや~~ どうしよ~~~
と思っておると
「どうしたんですか?」
とおじいさんの隣に座っておった
アジア系のアメリカ人男性(推定35歳)が
話しかけてきたです。
で、状況を説明すると、
「まずは奥さんの荷物を調べてみましょう。
航空券が出てくるかもしれないから」
と言い出す男性。
何しろ奥さんてば
ハンドバックや
スーツケース(機内持ち込み用のやつ)まで
置いて
どこかに消えちゃったですからね。
一番の致命傷は
携帯電話まで置いて行っちゃったってことです。
せめて携帯持って行ってくれていれば
連絡はつくわけですからね。
というわけで、
このおせっかい 親切な男性が
奥さんのハンドバッグの中を探したです。
んがっ、航空券が見つからないです。
「奥さんが航空券予約したんだったら、
奥さんの携帯電話のメールを調べれば、
航空会社からのお知らせが来てるんじゃない?」
と提案してみたですが、
奥さんの携帯の暗証番号がわからないという
おじいさん。
いや~~~ もう八方ふさがりじゃん。
「じゃあノートに書きこんでるんじゃない?
奥さんのスーツケース調べていいですか?」
と言い出したアジア系男性。
いや~~
ノートなんかスーツケースに入れてないよ、普通。
んがっ、
なんとスーツケースから旅行の日程を書いた、
ノートが出てきたじゃありましぇんか。
名探偵かよ
で、
ハワイアン航空の〇〇便
ってことが判明。
いや~~~
便名わかってよかったよ~~~
いや、待てよ?
よく考えたら、
便名わかっても
な~~んにも解決してないよね?
失踪した奥さんが
その便が出る搭乗口に
一人で先に行ってるとは思えないからです。
普通に考えたって、
ここに戻ってくるのが当たり前だよね?
いや~~ どうしよ~~~
空港のセキュリティに連絡した方がいいんじゃない?
とは思うものの
私はここを動けないです。
そんなことをしておるうちに
他のお客さんがぞろぞろ来て、
バーが混雑してきたです。
もうちょっと続く