母に電話をしました② | バーテンダーoluoluのハワイ崖っぷち生活

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続きです。

 

 

今まで言えなかったことを言おう

 

って決心した私。

 

 

「あのね。私、この前のママとの電話が原因で、

 

あれ以来よく眠れないの。」

 

↑な~~んだ、そんなことって思う方もいらっしゃると思うんですが、

 

私にはこれだけ言うだけでもものすごい勇気が必要でした。

 

 

ってわけで、もう絞り出すような悲痛な声になっていました。

 

 

何故今までこんな簡単なことを言えなかったのか。

 

 

それは、長年母の心無い言葉に傷つけられてきた

 

と言うことを母が知ったら、母も傷つくし、

 

さらに自分ももっと傷つく

 

とおびえていたからです。

 

 

母はショックのあまり、激怒するに決まっているし、

 

怒りにまかせて、さらにもっとひどいことを言い出して

 

私はそれによって、立ち直れないくらい打ちのめされる

 

とわかっていたから。

 

 

母の言葉は想像がつきました。

 

 

「は???? あの時の電話がショック?

 

なんて自分勝手なの????

 

被害者ぶってんじゃないわよ!!!

 

そんなことで、仕返しのために電話をやめたり、

 

病気になったと言って、

 

こっちを嫌な気持ちにさせたりしたわけ?

 

どれだけ自分勝手なの????

 

言っておくけど、私は自分からあんたに

 

電話してくれって頼んだことなんか一度もないわよ!!!

 

自分が勝手に電話してきてたくせに

 

私が言ったことが気に入らないと今度は

 

こういうことするのね。

 

もういいわ。電話なんかもうしなくていいから。

 

じゃあね。」

 

こんな風になって、

 

私その後立ち直れるだろうか・・・。

 

次の日仕事行かれるかな??

 

 

母に優しくされたい。

 

仲良くしたい。

 

こう願うことってそんなにおかしいことなのかな?

 

 

そんな思いが渦巻いて、

 

涙が止まらなくなりました。

 

 

ところが、母の反応は

 

私が覚悟していたのとは全然違っていました。

 

 

しばらくの間のあと、

 

「そうだったの・・・。

 

ママのせいだったのね・・・。

 

ごめんね。」

 

 

え? 

 

ってかこれって本当にうちの母親?

 

 

私 「あのさ、私毎日電話してたでしょ?

 

あれはママにとってはうれしかったの?」

 

 

母 「うん。毎日すごく楽しみだった。

 

○○ちゃんからの電話が生きがいだった。

 

でも、それを言うと

 

○○ちゃんが負担になると思って

 

言えなかった。

 

忙しい日に電話かけるの大変なの知っていたから。」

 

 

私 「でも、私は『嬉しい』て言われたかったよ。

 

こんなこと言うと自分勝手と思うかもしれないけど、

 

私がママに毎日電話していたのは

 

ママを喜ばせたかったからだけじゃなくて、

 

自分のためでもあったの。

 

最後の電話が喧嘩で、そのまま別れになったら、

 

私一生立ち直れないよ。

 

いつか来る別れの日まで仲良くしたかったの。

 

もう喧嘩したくなかった。

 

でもそんなことを願うのは子供っぽいわがままなのかな

 

って思って、悩んでいたの。」

 

 

Bちゃんのアドバイスのように

 

「私を傷つけるなら電話はしない」

 

とは言えませんでした。

 

 

それでもここまで自分の思いを口に出したのは

 

生まれて初めてだったと思います。

 

 

それに対して母は

 

自分が原因で私を不眠にしたんじゃないかと

 

薄々は感じていた。

 

 

でももしかしたらもっと大変なことが起きたのか

 

何か不治の病でも見つかって、

 

誰にも言えずに悩んでいるんじゃないか

 

と心配になって、

 

私を心配するあまり、自分も不眠に陥り、

 

それから具合が悪くなった。

 

 

自分が原因だったとわかって、

 

申し訳ない。すまないと思うけど、

 

逆に安心した。

 

原因がわからないと心配だから。

 

 

母は40歳の時に母親(私の祖母)を亡くした。

 

このころは、働きづくめで(母子家庭だったので)

 

お金もなくて、母親に何もしてあげられなかった。

 

今でも悔やんでいるし、思い出すと涙が出てくる。

 

 

私には少しでもそんな思いをさせないように

 

私のために一日でも長生きしようと思う。

 

出来たら私が60歳になるくらいまでは生きていたい。

 

 

今は年末に私が日本に来ることが一番の楽しみ。

 

それを思いながら毎日元気でいられるように頑張っている。

 

 

というようなことを、時折涙声で語る母。

 

 

「本当にごめんね。

 

もしよかったら、これからも毎日電話してくれる?」

 

との母の言葉に

 

「わかった。また明日から毎日電話するね」

 

と私。

 

 

電話切った後、

 

ずっと涙が止まらなくなりました。

 

 

人の性格なんてそうそう簡単には変わりません。

 

この先もまだ何かあるかもしれない。

 

 

でも今は素直に「よかった」と思うことにします。