いよいよ、決戦の日。
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2月12日朝9時15分。 降りしきるみぞれの中、
東京都港区虎ノ門にある、アメリカ大使館前に到着。
私の面接は9時30分からなので、
ちょうどいいだろうと思ったのです。
がっ なんだか大使館前にすごい列ができているぞ。
信号の手前から人が並んでいるのが見える。
信号待ちをしていると、警備の警察官から、
「あなたもビザ取りに来たんですか?」
「はい」
「じゃああの列の後ろに並んでください。」
というわけで、もうすでに50人くらいの列の最後尾につく。
みぞれが降っていて、凍えそうに寒い。
がっ、
列が進む速度が異常にのろいせいで、
あっという間に9時半に。 ( ̄ー ̄;
「ああああ。私の面接の時間が~~~」(x_x;)
この列に並んでいる人たちは、
一体何時の予約の人たちなんだろうか。
皆遅れているのか、それとも私だけなのか。。
ふと私の後ろに並んでいた人たちの会話が聞こえてきた。
「9時15分の予約って言われて、間に合うように来たのに、
これじゃあ意味ないよね。」
あ~
この人たち、私より 早い時間の予定なんだ~。
じゃあいっか。
と一安心。
どうやら、後ろに並んでいた夫婦は、
アメリカに転勤になり、「駐在員」と「駐在員の家族」のビザを申請にきたらしい。
「こんなんじゃあ、いつになるかわからないから、
おふくろに電話して、子供たちと一緒にホテルで待つように言えよ。」
と旦那さんが奥さんらしき人に言っている。
そっか。一家総出で、地方から来たのか。
大変だなあ。
そうだよね。
ビザと言ったって、学生ビザだけではないのだ。
ビザの種類は山ほどある。
そしてアメリカ大使館から遠いところに住んでいたら、
泊りがけで来るしかないのだ。
恐ろしく進むのが遅い列も、少しずつ前に進み、
やっと大使館の中に入れたときは、10時過ぎていた。
入り口のセキュリティチェックに時間がかかっているのだった。
そして受付で書類をチェックされて、
中に入ると、
そこはなんだか昭和の香りがする、広い待合所のようなところだった。
ふと、ゴッドファーザーの出だしの場面が頭に浮かんだ。
(イタリア人移民たちが、アメリカの移民局で並んで、スタンプをもらう場面ね)
前面には、1から8まで数字の書かれた小さな窓口がある。
場外馬券売り場のようでもあった。
椅子に座って待っていると、
「○○さん、3番窓口にお越しください」
などと呼ばれるのだった。
大使館面接というと、
診察室のような小部屋に呼ばれるのかとばかり思っていたので、
ちょっと拍子抜け。
面接をする職員たちも普段着で、面接の合間は雑談したりしているのだ。
↑
この辺が非常にアメリカらしい。
指紋採取も終わり、あとは名前呼ばれるのを待つだけだった。
私の名前はなかなか呼ばれない。
どんどん人が減っていく。
他の人の面接の様子を見ていた。
3分くらいで終わる人もいれば、30分くらいかかっている人もいる。
仕切りも何もないので、面接の様子が全部聞こえる。
英語で面接されている人もいれば、日本語の人もいた。
たまたま当たった係官が英語しか話せないか、日本語が話せるかの違いのようだった。
私の後ろに並んでいた夫婦も呼ばれた。
「あなたの会社の名前は?」 「会社では何をしていますか?」
などと聞かれている。
そして奥さんには、「あなたは?」
「妻です。」
「あなたはアメリカで何をするのですか?」
「夫のサポートです。」
他の夫婦の面接も何回か聞こえてきたが、
皆さん奥さんは、「夫のサポートです。」と判で押したように同じ答えなのだ。
「私家事苦手だし、英語も話せないけど、
たまたま彼がアメリカ転勤になったから、夫婦なんでとりあえず一緒に行きますが、
それが何か?」
なんて言っちゃあいかんのだろうか。
やはし、エージェントと一緒に面接の練習をしたんだろうか。
がっ、駐在員とその家族の方たちは、面接は簡単なようだった。
「はい。わかりました。」 と「あなたにはビザが発給されます」の紙をもらっている。
いつまでももめているのは、
怪しげな外人夫婦たち。
(夫婦ともに東南アジア系のようだった)
何のビザかわからんが、
日本人でも延々と時間かかっている人もいた。
そりゃあそうだよね。
駐在員と学生は一番簡単なんだろうな。。
投資家だの、芸能だの、
山ほど複雑なビザはあるもんね。
これを見ていたら、なんだか学生ビザで大騒ぎをしていたのがあほらしくなってきた。
毎日こんな大人数の人が色々な種類のビザの申請をしにくるのだ。
私なんかより怪しい人は山ほどいるに違いない。
なんだあ。心配して損したよ。私なんか可愛いもんだよ。(´0ノ`*)
たった四ヶ月ハワイに語学留学します なんてレベルで
「こいつは怪しいぞ。徹底的に調査してみよう」なんてことになるはずはないのだ。
「あ、そ。 ハワイね。 はいはい。 とっとと行ってらっさい。」
ってなもんに違いない。
急に気楽になり、緊張感もなくなり、鼻歌でも歌いそうになる私。
がっ、
なぜか、
いつまでも私の名前が呼ばれない。
あれ?
なんか変だぞ。
どんどん人が減っていくのだ。
大使館の面接は午前中のみなので、これから人が来るということはない。
で、100人以上はいた待合室が、もうぽつりぽつりとしか人がいない。
予約した面接の時間はまったくもって関係がないらしい。
それにしてもなじぇ??
段々心臓がドキドキしてきた。
ついに、待合室には、若い女の子と私の二人きりになる。ヽ((◎д◎ ))ゝ
「あなたまだ呼ばれてませんか?」
とその女の子が係員に聞かれていた。
「はい。」
「あなた面接初めて?」
「いえ。学生ビザの申請なんですが、今日は再申請です。」
なに??
再申請??? ( ゚ ▽ ゚ ;)
ってことは前回申請却下されたってこと??
学生ビザでも却下されるんだ。。
心臓がバクバクしてきたぞ。
で、ついにこの女の子の名前が呼ばれ、
ただっ広い待合室にポチンと私一人になりました。((((((ノ゚⊿゚)ノ
もっと怪しそうな人いっぱいいたじゃん。
なじぇに
私だけ 取り残すですか???
誰もいなくなってから、別室送りになるってことなのか??
もう心臓がバクバクしすぎて、倒れそうなんですけど、私。。。
「あなた、まだ名前呼ばれてないんですか?」
と係員。
「まだです。」
「あら? 変ねえ。お名前は?」
名前をつげると、
「ちょっと待っててくださいね。」
そのあと少しして、やっとやっと、私の名前が呼ばれました。
ってことは、ただ単に忘れられてたってこと??( ̄_ ̄ i)
私の面接官は、白人の女性でした。
で、私の面接は全て英語。
待っている間、テンション上がったり、下がったり、
大忙しだったわりには、、
あっけなく終わりました。
「あなたが最後にハワイに行ったのはいつですか?」
「去年の8月です。」
「どのくらいいましたか?」
「3ヶ月です。」
「今回留学して日本から帰ったら、仕事はどうしますか?」
「また同じところで働きます。(大嘘)」
「でも四ヶ月も会社が休みをくれますか?」
「派遣社員なので、契約を一度終わらせて、ハワイに行き、
また四ヶ月後に契約をします。」
「ああそれは便利ね。
じゃあビザ発給しますので、この紙お持ちくださいね。」
というわけで、
よっしゃあっ !!!
無事学生ビザ発給の許可がおりました~~~~~!!! ヾ(@°▽°@)ノ
あとは、実家に学生ビザつきのパスポートが送られてくるのを
待つのみ。
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