「RE_PRAY 舞台裏SP」の中で放送された宮城初日の「破滅への使者」。
このプログラムを最近、リピートしている。
完璧だと思われた横浜最終日を超える完成度。
全てのジャンプが美しく、かつ余裕をもって決まる。
それでいて、プログラムの世界観に入り込んで表現している。
ジャンプ以外の振付にも細心の注意が払われている。
このプログラムは、ジャンプの難易度的にもエレメンツの入り具合も、競技プロ、しかもフリーに近いと思われる。
それだけの難易度のプログラムがこの完成度で披露されたということは、競技時代のフリープログラムを、ある意味で凌駕したような気がする。
ツアーを通して、本番環境で繰り返し滑ってきた賜物かもしれない。
そのプロセスは、競技時代さながら。
そうやって磨かれてきたプログラム独特の凄みを持つ。
羽生結弦を羽生結弦が超えた。
これは競技時代によく言われてきたけど、プロになった今も変わらない。
「RE_PRAY」は色々な意味で、新たな地平を切り開いた記念碑的なツアーとなった。