「RE_PRAY」を見ていると、舞踊の根源的なものに思いをはせる。
「舞踊」の言葉の意味を調べると、次のようになる。
音楽に合わせて身体をリズミカルに動かし、感情や意志を表現する芸能。
そして、舞踊の起源を調べてみたら、次のような記述を見つけた。
舞踊する人々の姿は、世界最古の芸術といわれる旧石器時代の西サハラの壁画などにすでに描かれている。舞踊は原始宗教の儀式から発生したといわれ、自然の猛威、死や飢餓などの災厄を乗り切るための祈願の儀式のなかから生まれた。神との一体的な恍惚を目ざすために旋回舞踊が、災厄の基である悪魔を祓(はら)うために大地を踏む舞踊が、天界の神に近づくために跳躍する舞踊が行われた。
古(いにしえ)から舞踊にこめられてきたのは、「祈り」であるという。
「あの夏へ」を見ていると、そういった舞踊の根源的な姿がうかんでくる。
そして、「RE_PRAY」そのものの大きなテーマの1つが「祈り」。
「RE_PRAY」では、現代の曲やゲーム、プロジェクションマッピングが使われていて現代的であるけど、それと同時に根源的なものをはらんでいる。
それもまた、引きつけられてやまない理由なのかもしれない。