「RE_PRAY」の録画を毎日見ているのだけど、汲めども尽きぬ泉のように、見る度に魅力を発見する。
ある時は、羽生君のスケート技術に圧倒される。
プログラムの中に溶け込んでいるイーグルやスピン、スケーティング。
その1つ1つの美しさ、完璧なまでに磨きこまれたスケート技術にうっとりとする。
ある時は、表情に引き込まれる。
何を思って滑れば、そのような表情になるのか。
あまりにも真摯な思いが詰まった表情に魅了される。
そして今日は、これだけのプログラム、1つ1つに魂を込めて滑る、その精神力に圧倒された。
ヒリヒリとした緊張感と、ときにはゲームのキャラクターが感じているであろう怒りや絶望が迫ってくる前半。
そして後半もまた、すごい。
「いつか終わる夢;RE」では、悲しみが底に流れつつも、そこに留まらないという決意を全力でたぐりよせる。
「天と地のレクイエム」では、まるで流れていってしまった魂の悲しみにシンクロするような、振り絞るような滑り。
「あの夏へ」では、奉納の舞のような、祈りと願いが込められた滑り。
そして、その旅路の果てにたどり着いた「春よ、来い」では、希望の糸をたぐりよせて思いを届けるような滑り。
これだけ心を込めたプログラムを次々と滑る羽生君の精神力。
やはり「RE_PRAY」では、とんでもなくすごいものを見せてもらっているのだと思う。