今朝の姫乃宮亜美先生のエッセイ『テンダネス・ライト』で、“竹ふみ”がおすすめされていたので、早速100回ふみました。


うん、なんか全身に気がめぐる感じ!


冬の間、かかとのケアをおろそかにしてきて、今になって慌ててお手入れし始めたのですが、自力ではどうも綺麗になりきれません。


そこで、この竹ふみ習慣を身につけて、足もとに毎日関心を向けてあげれば、目に見えない気が巡り出すだけでなく、今までないがしろにして来たかかとに必然的に目が向いて、もう少し綺麗になってくれるのでは?と期待しているのです。



毎日竹ふみやってみよう!楽しみ。昨日、フットケアを申し込もうかと思っていたけど、しばらく自力でケアしてみます。ちょうど良いタイミングの情報にワクワクしています!
 


また、昨日、ワクワクするものに新たに出会いました。



事のきっかけは、金亀(こんき)和尚さん。



しばらく関心が落ち着いていたのが、最近また情熱が再燃して、色々調べ始めたのです。



金亀和尚さんのお墓があった、と文献に書かれている彦根の天寧寺に、例えば今度、実際行ってみたとして、そのお墓はまだ在るのだろうか?もう無いのだろうか?



そこで、天寧寺のことをまず調べてみました。



すると、滋賀大学の方の論文で、このようなタイトルの文章を発見しました。



『アルフレッド・パーソンズと彦根天寧寺』



普段論文を読むことなどほとんどないので、恐る恐る読んでみると…



面白い~!



なんだか、小説みたい。いえ、決して、ストーリーが奇想天外で面白い、と言う訳ではありません。



ただ、今まで読んだお気に入りの小説数冊をミックスさせたような内容の世界が、そこに繰り広げられていたのです。



金亀和尚さんについては、新たな情報は得られませんでしたが、また別の楽しみを発見できてしまいました。



この題名にある、アルフレッド・パーソンズとは、イギリス人画家で、明治時代に日本にやってきて、各地を周り、彦根の天寧寺には20日間ほど滞在したそうです。



その間、数枚の水彩画やスケッチを描き、また、手記も残しました。



その手記は、『ヒマラヤ聖者の生活探求』と同じく、ヴィクトリア朝のイギリス人が、アジアを旅して、その土地の美しい景観や物珍しい人々の生活を、ありありと目に浮かぶように書き記したものです。



明治時代のこのお寺の一家の日常が、リアルに感じられました。たった20日間だけなのに、お互いに打ち解けあい、友情も芽生えて、数ヶ月後また再会したそうです。



また、当時の日本の自然の美しい様子が伝わってきました。私達にとっては馴染み深い、竹や松やササユリや野バラ・つつじなどが、イギリス人の目から見ると、とても珍しく、美しいそうなのです。



実際、日本から英国へ、野バラやユリなどが輸出され、そして後に英国の園芸品種に成っていったそうなのです。ガーデニング大国は、もともと自国に無かった植物を世界中から集めて、出来上がっていたのです。



日本には、当たり前に自然にある、美しい数々の植物たち。なんて恵まれている国なのでしょう。



これは、『先生の御庭番』(朝井まかて著)に書かれていた事と全く同じです。こちらは長崎の出島が舞台で、ドイツ人のシーボルト先生が日本の草木を持ち帰ったのはオランダという違いはありますが、小説の中で、日本の自然がいかに素晴らしいかをシーボルト先生が語っています。



この手記は、小説でないだけに、かえって真実味と説得力が増します。



日本は良い国ですね!
 


そして、滞在したお寺の建物や、庭の細かい描写を読んでいると、梨木香歩著『家守綺譚』に出てくる縁側を思い出しました。水辺の上にせり出して掛かる縁側。そっくり!と言っても過言ではないかも?読んでからしばらく経つので、はっきり断言できないけど。もう一度読んでみます。

 

そのアルフレッド・パーソンズさんの描いた絵は、こんな素敵な絵画!(これらは日本滞在中の絵ではありません。)


















綺麗だなぁ!これ↑は、私が以前から欲しくて、ずっと広告を取っている“柴田是真”の『下絵・写生集』↓と同じくらい惹かれる美しいボタニカルアート。



  



このお家↓は、先日訪ねた大山崎山荘みたいな三角屋根。あちらはもっとダークな落ち着いた色合いだったけど、可愛い建物でした。
  


大山崎山荘↓




こんな風に、今まで好きで心に残っていたもののエッセンスが、思いがけずこの論文に凝縮されて、散りばめられていたのでした。



ああ、面白い。



日本とイギリスの、ちょっと昔の物が、好きなんだなぁ私、と再確認した出来事でした。