読んでくれて
☆
【例え物語 重っ】
AとBは中学時代からの友人。
AはBから久しぶりの連絡をもらい、初詣がてら神社参拝を兼ねて会うこととなった。
Aが神様へのご挨拶を終わらせてもBはブツブツ願い事をつぶやきながら結構な時間、熱心に手を合わせていた。
B「就職できますように。宝くじが当たりますように…、それから……」
Bの長い長い祈りが済み、そのあとカフェに入った。
A「なんだか熱心にお願いしてたね。」
B「去年仕事辞めちゃったから良い再就職が見つかるように熱くお願いしてたのよ。」
A「手を合わせている時間が長かったから他にもお願いしていたのかな?と思ってね。」
B「お金とか結婚とか、私のあらゆる欲望をこの時とばかり伝えてきたよ。」
A「おいおい( ̄▽ ̄;)
願いが“重そう“だね。」
B「“重い“ってどういうこと?」
A「神様と人間を同じにしてはいけないんだけどね、
もしも私がBの願い事全部を聞いたら“重っ“と思って引くわ。何か手助けできるレベルじゃないもんね。
軽い願い事の方が上に上がりやすいから早く神様仏様に届きそうじゃない?
人間同士でも軽くお願いされたら手伝いやすいし。」
B「重いかー。だってうまくいかないんだから神頼みしたくなるでしょ?」
A「何か神様に丸投げで自分の都合通りにしてください、な感じがするよね💦
人間同士だって
思わず助けたくなる内容だったり、
自分に好意的だったり、
言行一致だったり、
やることはやったので後はお任せします、
みたいな人を優先するよね?
神様も同じじゃないかな?」
B「えっー、みんなも同じなんじゃないの?」
A「だから、結果の出る人が少ないということだよ。Bはどうしたいの?」
B「そりゃ条件のいい会社に再就職したいし、条件のいい結婚がしたいよ。」
A「条件がいいって人によって違うよね?Bにとっての“条件“を具体的にしないと、表面的に良さそうなものに引っ掛かる気がするんだけどな。」
B「…この間付き合って人が起業してて羽振りがよくて感じも良かったから“優良物件ゲットだぜ!“と思ったら借金、浮気、ギャンブル野郎だったわ…。
今度は神様に縁を繋いでほしいタイプを具体的にお願いしてみるよ。」
A「あくまでも軽くね。
人間同士でも、たくさん要望を伝えられると最初の要望を忘れがちじゃない?」
B「就職も結婚相手も15個くらい要望を言おうとしてたわ😆
そう考えると、どちらも『信頼できる』は外せないな。」
A「15個🤣
私も、人間にも神様にもお願いの仕方は
“軽く・具体的・誠実“を大切にしよう、と改めて思ったよ。」
B「願い事が軽いとか重いとか考えたことなかったなー。思い直してみるね。」
おわり