トリニトロン博物館 | くさもんのブログ

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うわさのブログというものをちょっとさわってみました。

日々のことを徒然なるままに。

もうすっかり見かけることのなくなった「ブラウン管テレビ」。


その中でも、ソニーが作っていたブラウン管テレビ(テレビとは書いたが、パソコン用モニターとかも含まれる)は、「トリニトロン」と呼ばれる独自のブラウン管で、他社とは一線を画していた。



そんなトリニトロンも、もう15年近くも前に全世界で生産を終了し、自分もまだ所有してはいるがほとんど使っていない。
ただ、「モノ」としては今でも非常に魅力を感じており、それを拗らせてか、いつからかトリニトロンのノベルティグッズ(販促品)を少しずつではあるが集めるようになってしまった。
数年前にも、一度日記のネタにしたことがある。


先日のオーディオオフ会で拙宅においでになったSさんは、トリニトロンの元技術者。
元関係者なためか、販促品コレクションをお見せしたら結構受けが良かった。
そこで、数年前につづき、ネット上でも再度ひけらかしてみたいと思う。

今回は、前回紹介した3種を含む計11種。大きさ比較用のために、幾枚かの写真はCDケースと一緒に撮ってみた。


1)テレホンカード
携帯電話が普及する前は、ノベルティグッズと言えばテレホンカード!
トリニトロンも例に洩れず、現在は2種類が手元にある。




どちらも「PROFEEL PRO」と書いてあるが、プロフィールとは、家庭用トリニトロンの中でも特に画質にこだわった高級路線。1986年に内容が一新され「プロフィール プロ」となった。
この黒く引き締まったボディの色と取っ手のついたデザイン、本当にたまらん・・・。


2)鉛筆



上述のテレホンカードは、作られたおおよその時期が推測できるが、この鉛筆は不明。
ただし、フォントの形状などから、保存状態はいいがかなり古いものではと思う。




赤い部分は「SONY」と印字されているが、裏側は「地球 (JSマーク) 朱藍」と印字されている。



調べたら「地球鉛筆」というところが作った品のようだが、その会社、割と大きかったのにネットに情報がほとんどない。
自分みたいな素人はもちろん、文房具マニアの動画でも情報収集に苦労している様子が見られた。

「朱藍」というのは、片方の芯は赤だが、もう片方は青ということのようだ。芯をのぞき込むと確かにそうなっている。




そういえば、こういう「前と後ろ(どっちが前だ??)で芯の色が違う鉛筆」ってあったねー!
数十年ぶりに思い出した。


3)グラス





作られた時期は不明だが、VHSビデオと激しく覇権争いとしたという「ベータマックス」のグラスとペアで入手したことから、80年代の初めのほうではないかと思う。

新品で入手したが、すぐにコーラを注いで中古品に堕とした。
今は、キズやヒビこそないものの、出窓に置きっぱなしなので埃や汚れが凄い。
デザインは気に入っているのだからもう少し綺麗にディスプレイしてもいいのだが・・・。


4)マグカップ

これもコップ。ホーローなので、ほのかに艶が出ている。




シンプルを通り越して、ダサいも通り越して、ある意味男らしいデザイン。
キャンプ場とかでこれ見よがしにこれでコーヒーとかを飲んで、チラチラ見てくる人がいないかチェックしたら面白そう??


5)コースター




変なお魚が描かれたコースター。
表面を触ると布のような手触りではあるが、裏は紙なので使い捨てタイプなのだろう。
上述のマグカップなら余裕で置けるくらいの大きさ。

一袋に大体20枚くらい入っており、現在手元には3袋ある。



6)ネクタイピン



これも、ノベルティグッズとしては割とメジャーなほうかと思う。
自分は、トリニトロンのノベルティグッズのほかに、自室で愛用しているスピーカーのブランド「DIATONE」(三菱電機)のノベルティグッズもときどき収集しているが、そちらのネクタイピンなんか(わかっているだけで)実に7種類ある。



ただ、Sさんいわく、これはノベルティグッズではなく、展覧会とかで企業ブースにいるソニー社員が身に着けていたものではないか、なので、一般的なノベルティグッズより流通量は少ないのではとのこと。

作られた年代は不明だが、デザイン的にどれもかなり古い。
真ん中と一番上では、真ん中のほうが新しいとは思うが、「ステレオ トリニトロン」とあるから、テレビに(今では当たり前な)ステレオスピーカーが付いたことをアピールしているのかと考えると、これも相当古いのではと思う。

一番下のは「SONY」としか書かれていないから、厳密にはトリニトロングッズではないが、一番上か真ん中を入手した時に一緒に付いてきたから、ついでに載せてみた。


7)犬のぬいぐるみ?

変な色をした奇妙な動物のぬいぐるみ。一応、犬としておこう・・・。



 

入手時から状態は良くなかったのに、我が家のバカ犬が共食いしやがって、尻尾は取れるわ、穴が開いて手に取るたびに中に詰められたおがくずのようなものがポロポロこぼれるわ・・・。

いつか、できる範囲で補修してあげないとなぁ。


8)貯金箱




これも相当古い品と思われる。

画面に映っているのは、変な色をした象と、シンバルを叩いている謎の生物、その間を走っている機関車の鉄道模型(Nゲージ?HOゲージ?)。
よく分からない構図なのだが、レトロなのはもちろん妙にほのぼのしたものを感じており、実はちょっと好き。



コイン投入口は裏面にあるのだが、蓋の外しかたが分からず、今のところは一度入れたら最後、取り出すには破壊しかない。



もちろん、こんな骨董品を破壊などできず、実質、貯金箱としては一切機能していない。


9)電子銃の標本



トリニトロンに限らず、ブラウン管には「電子銃」と呼ばれる部品が使われているのだけれど、それのオブジェである。

ご丁寧に、各部位の名称まで書かれている。
左から「エコノクイックカソード」「大口径電子レンズ」「静電式偏向板」とのこと。
・・・なるほど、わからん!



こんなマニアックな品を貰って喜ぶ奴がどこにいるんだよ・・・と思ったら、複数本手に入れてニヤニヤしている変態がここにいた。


 

二本を比べると、寸法が微妙に異なっており、妙な手作り感を感じる。


10)切手セット



かなり大きいのが二冊(?)ある。
1976年の品とのことで、自分の生誕記念とのコラボ品か?と思ったがそうではなく、同年に開かれたモントリオール五輪の記念切手らしい。
よく分からないが、日本の切手でないのは確か。








「トリニトロンクラブ」とはなんだろう。
Sさんもご存じないらしい。いわゆるオーナーズクラブのようなものだろうか?

それにしても、五輪に合わせてテレビを売り込むというのは、この頃からあったんだね。


11)帆船の模型



個人的に一番インパクトがある逸品。
「ご購入記念」とあることから、テレビを買っただけでこんな品を貰える時代、本当にテレビがまだ高根の花だった黎明期の品かと思う。
Sさんも「これは手作業の部分が結構入っているから、お金かかっているでしょうねーー!」とのことだった。
しかし、なんで帆船なのだろうか・・・。




設定上は、当然ながら日本国籍船らしい。



残念ながら、先端部分がポッキリ折れている。
他にも、紐(ロープ)がところどころ切れたり、タバコのヤニのような汚れやほこりがついていたりと、状態はかなり悪い。
少しでも補修したいが・・・。




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以上11点。
まだまだ入手できていない品はあると思うが、よくもまぁこれだけ集めたなという思いもある。


ただ、お高くて入手できていない品のほかに、なぜか食指が動かない品もある。
一時期「フェリックス」というキャラクターとコラボしていた時期があったようで、それ関連の品も割とよく見かけるのだが、どうしてもそれらは欲しいと思わない。
好き嫌いしているようでは、所詮はにわかコレクターですな!


これだけ収集したのも、冒頭で書いた通りトリニトロンの「モノ」としての魅力があってこそ。それは、一部ではまだ実際に重宝されているということでもある。
具体的には、プレイステーション2くらいまでの古いゲーム、特に、自分のようにアーケードゲーム(ゲームセンターに置いていあるゲーム)を自宅に持ち込んで遊ぶ連中を中心に高値で取引されているのが何よりの証拠だ。

個人的にも、FDトリニトロン(液晶テレビみたいに、画面表面が完全な平面になったトリニトロン)を採用した一部の機種は、詳細は省くが、機能・価格を含めた入手難易度どれをとっても古いゲームをやるのにまさに理想のモニターだと思っている。


今回、こうしてコレクション収集自慢日記を再度書いたのは、冒頭にあるようにSさんの反応が良く、それで調子に乗ったからだが、こうしたトリニトロン好きがまだいるということを、元設計者の方にお伝え出来たのは嬉しかった。
Sさんたち技術者が頑張ってくれたから、全国何万・何十万のゲーム馬鹿たちが豊かなゲームライフを送ることができたのだ。

本当にありがとうございました。


しかし、一番嬉しかったのはSさんの驚く顔が見られたこと。
上に書いた中古トリニトロンの高額取引(極端な例では、去年は34インチのプロフィールプロが40万以上という高値で落札されていた!!)や、自分の寝室に5台のブラウン管が眠っており、そのうち3台がトリニトロンであることなど・・・。

トリニトロン技術者にトリニトロンのネタでマウントが取れるこの快感www



今度はどんなノベルティグッズと出会えるかな♪