くさまです。

 

各地で台風15号の被害が多数出ています。特にまだ停電している同じ首都圏の千葉の復旧、そして被災されている皆さんに心からお見舞い申し上げます。

 

さて、先週末、土曜の夜発、月曜朝4時ホテル出発羽田戻りで、現在中国北京で開催中の2019年北京国際園芸博覧会を自民党有志で視察してきました。

 

37℃。気温は日本より高い。頭が熱く、帽子はバカ売れ。

 

横浜市は、米軍から返還された上瀬谷地域で、2027年横浜花博誘致を目指し、議会と行政一体となって活動をしています。

 

今まで2016年のアンタルヤ花博(A1・トルコ)オランダのフロリアード跡地2018年の台中花博(B1・台湾)を視察し、それぞれのメリット・デメリットを検証していますが、今回の北京花博を一言でいうなら、「国威発揚万博型花博」がふさわしいと感じました。

 

2010年の上海万博のテーマは「Better City Better Life」でしたが、今回2019年北京花博(EXPO)のテーマは「Live Green Live Better」。これを環境技術とAIなどの科学技術で支えようとするもので、上海万博から国の意思が一貫しています。

 

視察して感じた要点を「圧倒」をキーワードに言うと

 

1、来場者は中国人が圧倒的に多い(花博の中身もほぼ国内向け、中国語)。

2、圧倒的なカメラの数とAIを活用した世界一のセキュリティ花博。

3、中国側は強調していないが、世界を圧倒する木質花博。

4、一帯一路を強調した圧倒的な万博色。

 

それでは写真でお伝えします。

 

北京中心部からバスで2時間。万里の長城を通過します。遠いです。

 

山道を抜けるといきなり整備された道が。延慶区に入ります。

 

農地い先にいきなりマンション群(従業員用らしい)

 

花博に隣接して建設中のコンベンション施設。

 

世博村としてマンションも売り出されています。

 

会場前のホテル(左はハイアットリージェンシー)これも木質化。

 

花博の周りはまだ何もありません。道路はめっちゃきれい。

 

会場周辺にも多くの公安カメラが。

 

会場入り口前の道路。横断歩道がありません。

 

入口は3段階。パスポート+顔認証→入場券チェック→持ち物検査。

入場料は1800円(120元)。

 

入場するといきなりパレード。事前勉強のイメージとギャップがある。

 

中国国内の各省、各機関も出展。これらは花博っぽい。

 

東京ドーム100個分の敷地なので、カートは欠かせない。(電動)

 

電動カート。スポンサー提供らしい。1回150円(10元)。

 

視察テーマの1つは花博食。木質の立派なフードコート!

 

あれ・・・(職員の方に聞いたら、夏休み中はもっとあったとのこと)

 

英語が通じない。刀削麺680円(45元)。中華街のほうがうまい。

 

食事はイマイチですが、建物が木質化ですごい!

 

会場内で植物販売。横浜でも期待。

 

何だかんだでマックが一番人気っぽい。

 

敷地内にはまばらにレストランが。ただやっぱり英語通じない。

 

ここで食べたかった。横浜花博は日本食祭がいい。

 

日本館へ。館長さんはJTBの方。

 

日本館は大人気。中国の人たちが写真とってる。

 

横浜もPR。

 

横浜港をrepresentsした枯山水。

 

観光庁の浴衣写真ブースは中国の若者に大人気。

 

中国館とならび花博構造物のシンボル、国際館。

 

コートジボワールも出展。初めて見ましたが、民芸品が中心。

 

ソマリア、マダガスカル、初めてブースを見ましたが民芸品が中心。

 

ミャンマー館は宝石売り場。もはや花博関係ない。

 

台湾も蘭推しでしたが、中国は蘭と一帯一路を結び付け。

 

1万5000歩くらい歩いたところで、トレーラーカフェで休憩。ここはお洒落。

 

目の前はキッズ広場。日曜なのに殆ど遊んでない。暑いからか。

 

5G花博の象徴、チャイナテレコムブース。

 

ここも英語が通じない。あくまで国内向け。

 

AIや携帯電波で今のパビリオンの入場者数と男女比が分かるらしい。

 

5G館の前ではなぜかアナログマジックショー(針飲むやつ)。

 

植物館の木質化もすごい。

 

植物館では世界の希少植物の展示。万博花博の象徴。

 

チームラボとのコラボレーション。

 

夜は21時まで。中国館の夜景と習主席の開会式スピーチ

 

光のショーの観客はほぼ中国人。そして言語も中国語のみ。

 

写真は撮れなかったのですが、水素のFCバスも走っていました。まだ本格運用はしていないようですが、2022年の冬季オリンピック時には水素ステーション2基、水素工場を1か所、延慶区内につくるそうです。

 

明日はJAPANデイということで、横浜市からも渡辺副市長が現地に行っていますが、科学技術と花博の融合という点でいうと、世界に先駆けたものということは間違いありません。

 

ただ、水素だけを見ても今の段階では日本、そして横浜の取り組みのほうが勝っています。中国共産党の上海万博からの一貫した花博づくりは見事ですが、日本、そして横浜においてはなかなかそれは馴染みません。

 

2022年のオランダ、アルメール花博をしっかり視てからの判断になると思いますが、日本、そして横浜が目指すべき花博ビジョンと文化は、やはりオランダにあるのではないかと思います。

 

それにしても、中国の建築物木質文化、非常に参考になりました。

 

10月7日までまだ間に合いますので、1人でも多くの横浜市の議員、職員、そして市民の皆さんに北京花博を観てほしいです。