毒兄 81 | 嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

基本、潤担ですがメンバーみんな大好き!
下手くそながらお話作っとります(o^-^o)
潤くん絡みのお話達…

翔潤
末ズ
じいまご
モデルズ

お暇なら是非覗いてみてね

暗闇の中にいるみたいだ

前が全く見えない

俺、どうやってここまで帰ってきたんだったかな

覚えてないや



自分の部屋じゃなくて、潤の部屋でただボ-っと天井を見ている

なんの感情もわかない


途方に暮れるってのはこういう感じなんだろう





「どなたですか?もしもし?」

「イタズラならやめて」

「いい加減にしてください!」




母親の珍しく怒る声が聞こえてきた

初めて聞いたかも

ちょっとおかしくて、助けてやろうと思った




「どうした?」

「あっ、智。さっきから無言電話が続いてるの。気持ち悪いわ」


「どれ」



また電話が鳴ったから

母親には向こうに行くように合図をしてから電話に出た



「だれ?」

「…。」


「つまんないことしてんなよ」

「…。」


「もう掛けてくんな!」

「…おい」


「?!」




無言電話じゃなかったのか

今、何か言いやがった

切ろうとした受話器をもう一度耳に当てる




「智…?」

「はっ?!」


「智だな。お前、遅いんだよ!鈍いとこは潤と一緒だな」

「潤?!」



今、潤って言った

聞き間違いじゃない、絶対に

てか、誰こいつ




「智、一度電話を切る。それから誰もいないとこで今から教える番号へ掛けてこい。一度で覚えろよ」

「ちょっ、あんた誰?」


「兄貴達に気づかれんな。すぐ動け。番号言うぞ」

「‼️」



言われた番号を頭に入れて

母親には適当に言葉を返した

自分の部屋に戻り鍵を閉めてから

携帯で覚えた番号へ電話する

すぐにさっきの相手が電話に出た



「早かったじゃん」

「あんた誰?」


「お前、態度悪いな。潤とは大違いだ」

「潤ってさっきから!なんで潤を知ってる!!」


「それは…俺と潤はそういう関係だから」

「ふざけるな!」


「そう、ふざけてる場合じゃないんだよ。お前何してんの?潤のこと、マジで要らないの?だったら遠くに連れてくよ?」

「な…っ、」


「あんな病院に1人きりにさせやがって。お前を買いかぶり過ぎて後悔してる」

「ちょっとマジであんた誰?」


「お前にとっちゃ悪魔みたいな存在だろうな。あんま名乗りたくないけど」

「…誰だよ」



「お前と潤の叔父。お前らの父ちゃんの弟だよ」




本当に存在すら聞きたくない相手

まさしく俺にとっては悪魔、鬼だ

その上、潤に手を出した憎い奴

こんな奴の相手なんてしたくない


だけど



「何の用だよ」

「おっ、話しは聞いてくれるんだな。じゃ、進めるぞ」


「早く話せ」

「潤のことだよ。お前、もう潤はいらないってホントか?」


「はぁ?誰がそんな事言ったんだ!?」

「本人。潤が言ってる」


「…潤にどうやって会った?」

「病院に行っただけ。だって入院してるんだから病院しかねぇだろ。アホ」


「潤に会えるわけないだろ?!面会拒否してんのに!」

「そんなの関係ねぇよ。会いたいから会いに行くだけ。何か変か?」



こいつはまともじゃない

俺も自分がまとも…とは思ってないけど

こいつよりはマシだ

どこまでこの会話に付き合えばいいのか悩んじまう




「お前さ、潤をどうしたいわけ?はっきりしてくれねぇと動けないんだわ」

「どうしたいって、潤は入院してるから何もできねぇじゃん」


「お前ってそんな呑気な奴なの?重大さがわかってねぇんだな。だったらもういいや、切るわ」

「はっ?待てよ!」


「お前と話してても意味なさそう。はっきりいって潤は任せられない感じだし」

「…潤に何をする気だ?」


「このままだったらあいつは死んじまう。

まあそれでも構わないけどさ、1人では死なせたくないじゃん」

「死ぬとか言うな!」


「智、俺はお前と似たような環境で育った。だからお前の気持ちは少しわかるようなつもりだったけど…やっぱわかんねぇや」

「俺の気持ちなんてわかるはずないだろ!てめぇに酷い目に合わされたのに!!」


「確かにそれは悪かった。だけど潤は…違う。お前ができねぇなら俺が潤を救う。だからお前は自分の好きなように自由に幸せに過ごせ」

「ちょっ、ちょっと待て、話を…」



「潤のことは忘れろ。元気でな」




そのまま電話が切られた

すぐにかけ直したけど電源が切られていて繋がらない



待てよ

どうしたらいい

あいつ、潤に何をするつもりなんだ!





「本当なの?あなた!?」



下から大声が聞こえて

バタバタと騒いでる

無視したいけど、あまりにも声がでかくて

ただ事ではないのを感じたから

とりあえず下に向かう




「なんだよ、どうした?」

「智!潤が…」


「潤?潤がどうした?!」



母親が崩れ落ちるように床に座り込んだから、父親に詰め寄った



「潤がどうしたって?」

「…それが」


「早く言え!」

「潤が病院からいなくなった」


「あっ?」

「監視カメラを観た。潤が病院から抜け出す映像が残ってる」


「どうやって?なんでだよ!」

「…弟が、潤と手を繋いで歩いてる姿が映ってた。潤を連れ出したのは弟だ」


「バカな…、そんな簡単に出られるわけ…」



あいつならできるのかも

躊躇いなく行動するのかもしれない




「あなた、警察に…」

「いやもう少し待つ」


「どうして?!」

「…潤が、弟と一緒に歩く潤がとても笑顔だったんだ。あんな顔、何十年と見てない。だから今は…様子をみたい」




マジなんだ

あいつは本当に潤を連れてどこかへ行くつもりなんだ




※アメンバ-の申請をちょこちょこ頂いてます。

申請にはメッセージが必要ですよ💦

過去記事を読んで頂き、メッセージを忘れずくださいね(о´∀`о)