毒兄 82 | 嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

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基本、潤担ですがメンバーみんな大好き!
下手くそながらお話作っとります(o^-^o)
潤くん絡みのお話達…

翔潤
末ズ
じいまご
モデルズ

お暇なら是非覗いてみてね

「ねぇ、これからどこに行くの?」

「のんびり暮らせるところ」


「おじさん、僕が一緒で邪魔じゃない?」

「邪魔だったら迎えに来ねぇわ」



「…ありがとう」




ホテルの部屋でお茶を飲んでた

病院と違って、すごく優しい環境

ベッドもソファーもふかふかだし

久しぶりに柔らかい気持ちになれる




「潤、俺と一緒で後悔しないか?」

「どうして?僕は自分でおじさんの手を取ったんだよ」


「そうだな」




おじさんは僕の頭を撫でてからシャワーを浴びに浴室に行った

お湯を溜めて入るように勧めたけど、めんどくさいって断られたんだ



「ふふ。お兄ちゃんそっくり」



やっぱりおじさんはお兄ちゃんに似てる

昔もそうだったけど変わってない

だから居心地がいいのかな


僕は…おじさんをお兄ちゃんの代わりにしようとしてるのかもしれない



もしそうなら

それは許されるの?

何だか少し怖くなった





~♪♪♪~


おじさんのスマホが鳴って止まらない

勝手に見るのも悪いから

裏側にしながら浴室へ持っていく 




「おじさん、電話だよ!」

「あ~、出て」


「僕が?!知らない相手なのに!?」

「名前聞いて、後から連絡するって言って」


「…わかった」



言われるがまま、スマホを持ち変えた

写し出されたのは番号だけで名前はない

知らない相手と話すのに不安を感じながら

受信表示をタップする




「もしもし、あの…おじさんは手が離せないので、後からこちらからかけ直します。名前を…」

「潤…?」


「…?!」

「潤だろ?お兄ちゃんだ、わかるか!?」


「…どうしてこの電話にかけてくるの?」

「お前、大丈夫か?そいつに嫌なことされたりしてないか?!」


「平気。何もされてない。切るね」

「待て!今どこにいるんだ!?」


「…僕の居場所を知ってどうするの?」

「迎えに行くに決まってんだろ!!」



「僕のこと、邪魔なくせに!もう嘘はいららない!!」




そのまま電話を切った

久しぶりに聞いたお兄ちゃんの声

懐かしくて

切なかった




「智、なんだって?」

「おじさん?お兄ちゃんだってわかってたの?」


「ああ。昼間に連絡したからな、そろそろくると思った」

「どうしてお兄ちゃんに?」


「お前を連れていくって伝えたんだよ。一応家族の許可をもらわないとな。兄貴には話ずれぇし」

「だからって…」


「潤もシャワーするか?」

「…後からにする」


「じゃあ、あっち行くぞ」





バスタオルでわしゃわしゃ髪を擦って

グラスに入れたビールを飲んでる

僕は向かい側に座って、おじさんのスマホをじっと見てた



もしかしたらまたお兄ちゃんからかかってくるかもしれない




「電源切ったから智からは連絡こねぇぞ」

「?!僕は別に…」


「わかりやすいな、やっぱ潤はいいわ」

「…だから僕は」


「潤、もう一度確認させて」

「なに?」




おじさんは真剣な顔で僕を見る

そして




「本当に俺と一緒に来るか?」

「僕はそのつもりだよ」


「日本からは離れる。家族と簡単には会えなくなる。それでもいいか?」

「日本からって、外国に行くの?」


「俺の本拠地は日本じゃねぇからな。向こうに家も仕事もあるんだよ」

「…知らなかった」


「だから、もう一度真剣に考えてみろ。あんまり時間はないけどできるだけ考える時間は…」

「僕の答えは決まってる」


「一緒に来るか?」

「うん」


「不安じゃないの?」

「おじさんが一緒なら大丈夫だと思う。

僕には今、おじさんしかいない」


「俺もそう思う」

「もうっ、自信過剰!」




おじさんは昔から変わらない

真剣な話をしても、気持ちが重くならないようにしてくれる


お兄ちゃんとは…少し違う




「ほらっ、風呂に行ってこい!」




僕はおじさんが溜めてくれたお湯に浸かりながら、ぼんやり考える


日本を離れる

父さんや母さんに会えなくなる

二宮さんや櫻井さんにも

お兄ちゃんにも


現実のような気がしないけど

僕はおじさんと一緒に行くと決めた

気持ちは変わらない


未練…なんて感じていられない

僕はみんなから遠く離れる

みんなとはお別れをする



お兄ちゃんを

今度こそ

僕から解放してあげる