First Love 22 | 嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

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基本、潤担ですがメンバーみんな大好き!
下手くそながらお話作っとります(o^-^o)
潤くん絡みのお話達…

翔潤
末ズ
じいまご
モデルズ

お暇なら是非覗いてみてね

イライラする…。
もやもやする…。

雅樹は何で二宮くんを潤に近づけるんだ?
潤も二宮くんに自分から近づいてるし…。

智くんからは毎回同じ事を言われて、俺が違うと答えて…。

でもね、やっぱり普通は考えないよ?
男同士なんて…。


「翔ちゃん、あれ見て!」

智くんが指さす方には潤と二宮くんの姿。
並んで楽しそうに話してる。

「ニノミヤね、しばらく野球できないんだって。」
「じゃあ、部活休めばいいじゃない」

「それはないでしょ。潤がいるもん」
「なんだよ、それ。」

そんな日が数日続いていた。
潤にも会わない日が続く…。
こんなに会わない、連絡もとらないのは
初めてだった。
あの電話以来何となく気まずくて…。


「ねぇ、みんなでご飯食べに行く約束どうしたの?」
「ああ…何か言ってたね。」

「月曜日、あいつら部活ないし約束してもいい?」
「メンバーは?」

「5人だよ?」
「やっぱり…。」

二宮くんも入ってるよな…。
当たり前だけど。

「雅樹に連絡してみるね!」
智くんは機嫌よく雅樹にメールをしている

「グラウンドに来いってさ」

言われた通りにグラウンドに行くと雅樹が笑顔で走ってきた。

「ご飯食べに行くって?」
「うん、月曜日な。」

「何? どこに行くの?」
「まだ決めてないけど、あの二人は?」

「あ~、今日は暑いから倉庫にいるよ。
呼んでくるね!」

雅樹が走って呼びに行く。
二人っきりで倉庫に?密室じゃん…。


「変な事してたりして…。」

智くんがニヤニヤしながら言ってくるから

「バカな事言わないでよ」

冗談を返すつもりで言ったけど、倉庫から出てくる潤を見ると笑っていられなかった

数日振りに見る潤は何かが違って見えた。
今までと様子が違う…艶っぽいというか…。

二宮くんの隣についてこっちに向かって歩いてきた。


「翔くん、久しぶりだね」
「あっ、うん。って智くんは?」

「智とはまあくんとこで会ったから」

俺の知らないとこで会ってたのかよ…。
智くんも何も言わなかったぞ?

智くんを見ると知らんぷりをしてる…。


「二宮くんは腕は大丈夫なの?」
「はい。来週からは野球できそうです」

「無理するなよ?」
「ちゃんとマネージャーが見ていてくれるんで…ねっ?」

二宮くんが潤を見ると、照れたように潤が頷く。
なんだ、この雰囲気…。


「飯、どこに行く?雅樹の店ばかりじゃ飽きちゃうし。」
「大ちゃん、ひどい事言うなよ!」

「潤は何食いたい?」
「そうだな…う~ん…」

潤は優柔不断なとこがあるからなかなか決められない。
昔からそうだったから、いつも代わりに俺が決めてやってた。

潤が好きな物だから…


「ねぇ、ハンバーグはだめ?」

潤が突然言い出した。
あれ?好きだった?ハンバーグ。

「珍しいな、潤がハンバーグなんて…。」

智くんも少し驚いてるけど、隣の雅樹はニヤニヤしてる。

「ニノが好きなんだよ、ハンバーグ。
だからでしょ、潤ちゃん。」

「だって、折角だし。みんな他に何か食べたい物ある?」

「んふふ。いいじゃん、ハンバーグ。
確か駅前に店あったよな…行った事ないけどさ」

「ある。上手いよ!他にもメニューが色々あるけど、ハンバーグはめちゃ上手いんだよ」

「雅樹、誰と行ったんだよ?」
「野球部のメンバーとだよ。潤ちゃんもいたよね?」

「ふふ。いたよ。嘘じゃないよ智。」
「本当だな?」

なんか雅樹と智くんは騒いでるけど、結局は二宮くんの好きなハンバーグになるの?

二宮くんがじっと俺を見ている事に気づいて、ビクッとした。


「どうしたの?二宮くん」
「いいえ…翔さんはハンバーグじゃ嫌なんじゃないかと思って…。」

「そんな事ないよ。俺は特にこだわりないから、何でも食えるんだよ。」

「そうですか…。」


「そんじゃ、月曜日にハンバーグで決まりだな!」

潤が二宮くんに店の説明してる。
それを聞く二宮くんはすごく嬉しそうで…

「翔ちゃん、顔が怖いって…」
智くんに言われて自分の表情が変わってるのに気づく。


「潤、お母さんに話ししようか?」

潤が遅くなりそうな時は前もって伝えておかないと外出は許してもらえない。
だからいつも俺が話をしている。


「大丈夫です。潤くんのお母さんには俺から話しますから。」
「二宮くんから?」

雅樹が慌てて仲に入ってきて

「明日ね、学校休みだから部活の後に潤ちゃんのウチで勉強するんだよ。」

「んふふ。雅樹が勉強するの?
どうせ、潤に見せてもらうだけだろ?」
「大ちゃん、さっきから何気にひどい事ばかり言ってるよ!」

「だから、俺から話しますから大丈夫ですよ、翔さん。」

「でも…」


「翔くん、にのは母さんのお気に入りなんだよ。俺がいなくてもいいくらい仲良しになっちゃって。」
「潤くん、言い過ぎだって」

「父さんとも仲良しになってるよね。」
「だからって、潤くんがいなくてもいいわけないでしょ?」


「そんなに潤の家に?」

「にの、頭がいいから家庭教師みたいになっちゃってるんだよね、最近。」


知らないうちに二宮くんが潤の家族と仲良くなってる…。
イライラする。
なんだ、この気持ち…。

「んじゃ、時間はまたメールするな」
「うん、でもまあくんから聞くから大丈夫だよ?」

「わかった。じゃ、練習頑張れよ!
行くぞ、翔ちゃん」
「…うん、じゃあね…。」

3人はそのまま練習に戻って行った。

「帰るよ、翔ちゃん」
「うん…。」

自転車を漕ぐ力が入らない。
頭の中もボ-っとする。

「翔ちゃん、ストップ。喉乾いたからお茶してこ?」

お茶といっても自販機でジュ-スを買って公園のブランコに座って喉を潤す。


「んふふ。イラついてる?」
「イラついてるっていうか…複雑。」

「ニノミヤ、すごいスピードで潤に近づいてきてるね」
「潤だって嫌がってないみたいだけど…」

「うん。潤は嫌がってないね。逆だね」
「逆?」

「潤、ニノミヤが好きになってきちゃってると思うよ?」
「まさかっ! 男だよ?」

「だって、潤は理解できるって言ってたんでしょ?」

確かにそうだけど…。
だからってホントに好きになる?


「残念だけど、翔ちゃんは時間切れかな」
「時間切れ?」

「んふふ。潤、ニノミヤに持っていかれるよ。」
「そんな事…。」

「俺は翔ちゃんを応援したかったんだけどさ、潤のあんな顔見てたらニノミヤの傍にいさせてあげたくなっちゃう」

「潤、どんな顔してた?」

「自分で見てたからわかってるでしょ?」

二宮くんの隣で大きな目をクリッとさせて
言葉を発する度にお互いの視線を合わせて
照れたように笑い合う。
潤の頬は少し赤くなっていて、そんな潤に二宮くんは優しく微笑んでて…。

でも、潤のあの表情…俺、前に見てる?
だって、俺に向けられてた表情だったよ?

どういう事?どういう事?


「翔ちゃん、最後にもう一度言うよ?」
「……。」

「潤を弟として好きだとか思ってるなら
ニノミヤと潤の邪魔はするなよ?」
「だから、邪魔って。普通はね…」

「普通じゃなくていいんだよ。ニノミヤも潤も、雅樹も、そして俺も。」
「雅樹?智くん?」

「普通じゃなかったら友達やめる?」
「それはないけど、何で、雅樹と智くんが絡んでくるの?」

「んふふ。良かった。友達やめられなくて…。安心した。」
「智くん?」

「早くハンバーグ食いたいな~」

智くんはそれ以上何も言わなかった。
頭の中には潤が二宮くんに見せた表情がよみがえる。

俺に見せてたのはいつだった?

でもその表情は今は二宮くんに向けられてる。

俺はもうすぐいなくなるからこれでいいのかな…。
二宮くんが潤の傍にいてくれるなら安心できる。
安心できるはずなのに…なんでイライラしちゃうんだ?


「智くん…。」
「何?」

「俺、ハンバーグじゃなくて刺身が食いたかったよ…。」
「高校生だけで刺身食いに行くなんておかしいでしょ?普通!」

「普通?」
「そう、翔ちゃんの大好きな普通!」


んふふ。と笑って智くんはブランコを揺らして俺の様子を観察するみたいに笑った。