闘病307日目 検査結果を奥様と聞く 191025 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

夕方に奥様が病院に到着してから
 

先日のCT検査結果を聞きました。
いつもの部屋です。

この部屋にくると
辛く・悲しい想いしかないので
私は嫌いです・・
嫌な空気しか流れない中

医師からの説明が始まります。

重く息苦しい雰囲気の中

医師が説明を始めます。

 

覚悟はしていましたが

実際に聞くと・・・

ここには書き込まないですが、
当然、嬉しい話は一つもないです。

むしろ槍で背中を突かれたような
そんな話が続きます。

冷静に聞いているようですが
何の話も頭に入ってきません。
想像が出来ないからです。


未来が全く想像できない話を
理解や納得が出来るはずもなく、
ただ、ただ、うなずき、聞いているフリ。

心を真っ白にして

冷静に居れるようにするのに必死。

横に居る奥様も

目に涙を浮かべながら
必死で号泣するのを堪えています。

 

もし、私が一言でも

奥様に声を掛けていたら

二人で泣き崩れていたでしょう。

 

本当に強い奥様なんです。

 

辛いのは来望自身、

 

そして、13年前に、子を宿り

体の中で感じながら大切に

この世に産み出した母親である

奥様でしょう。


医師からの説明が終わり、

呆然とする中、

「何かありませんか?」と問われ

何も聞くことも出来ずに

沈黙が続いた
そんな中、担当の看護師さんが
私達の変わりに、医師に質問や
思っている事を沢山、代弁してくれました。

本当に有難う・・・・。


進行の事
今後の事

薬の事、

そんな中、教えてくれた話なのですが、

前回の検査の結果を聞いてないと
来望が看護師さんに話ていたそうです

「ご両親には話をしてないのですが
来望ちゃんは私達看護師達に、自分の
症状がどうなっているのか?」


という事を聞いていたそうです。

そんな話は一切、自分達には
しなかっただけに・・・
 

情けない。

やっぱり本人は本人で心配にも
なっているだろうし、不安だったはず
それでも両親には心配を掛けなく
する為に、そんな話をしなかったのか

それを聞いた時、

さすがに堪えきれずに

夫婦二人で号泣しました。


本当に親想いの心優しい子なんです。
そんな子をなぜ?
どうして?


そして、心配していた来望の心情を

考慮して一通りの現状を
直接、先生の口から来望に話を

してくださる事になりました。

 

当然、核心の部分は伝えない。

起きている変化についての

説明だけをする。という事。

 

暫くは私達が落ち着いてから

来望が待つ病室に。

 


 

奥様は来望の手を握り

来望に寄り添いながら説明が

始まりました。

 

その時は聞いているのか?
聞いていないのか?意識朦朧とした
感じでした。

 

特に返事をする訳でもなく

取り乱すわけでもなく、

本当に辛い内容だったはず。

 

この時、どう思ったのか

来望の本心を聞くことは

もう二度と出来ません。

 

 

私が帰宅した後に

奥様から連絡があって
「こんなに頑張っているのに
なんでなの・・・」と

涙していたと。

残酷すぎます。