転院初日はいきなり生検 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

 

とにかく、腫瘍の詳細を
調べなくてはいけないので

「生検」

腫瘍の一部を取り出し検査をすることで
効率的な治療が可能になる検査。

をする事になります。

私でも経験のない
全身麻酔をする娘



一人で手術室に入っていく姿を
みては号泣です。

気を緩めると
ところかまわず涙が出てくるんですよね・・

弱い父親でごめんね。

何も解らずただ、ただ、元気になるために

頑張っている娘に負けないように
強い人になりたい!

一緒に
頑張ろうね!

大好きな娘よ!

生検の前にも先生から説明がありましたが

基本的には頭の中は真っ白で、完全に先生任せ。

知識もなく、冷静さもない自分には何を

考える事もできませんでした。

 

娘としても痛みは薬で治まっているのですが

意識がハッキリしないのか、ボーっとしているので

無言のまま手術室に向かいました。

 

どれだけ不安だったのだろう、

どれだけ怖かったのだろう。

今、思い返しても、こんなに辛い思いを

させてしまっているのは、親として胸を締め付けられる

苦悩の時間となりました。

 

この先、どうなるのか?

不安で押しつぶされそうになりつつも

奥様がシッカリとしてくれていたのは救いでした。

奥様も娘も本当に強い人です。

 

この時に思ったのは無知である。という事が

コレほどまでに自分や家族を不安にさせるとう事。

落ち着いたらネットでもなんでも良いので

まずは病気の事を知ることから始めないと駄目だと思いました。

 

「なんで?」

「なぜ?うちの子が?」

 

そのワードだけが頭をリフレインし続ける地獄の時間が続きます。