前回からのつづきです飛び出すハート

 


 

 

 

 

比較日記シリーズも、最終回となりました。

 

 

ボツボツが出る頃、

娘にしてはめずらしく、

反り返ってだだっこ。

 

 

娘は本当に丈夫で、

生まれてから10年間、

(現在も継続中)

 

 

突発性湿疹

おたふく風邪

インフルエンザ

コロナの予防接種の副反応

 

 

以上でしか、

熱を出していません。

 

 

あとは、

多少風邪などひいても、

くしゃみ、

鼻水程度で回復します。

 

 

熱を出した、その1回目。

 

 

そんな、

「特別なとき」

 

 

息子と同じように、

泣いてわめいて、

のけぞって、暴れて、

抱っこしていないと、

眠れない…

 

 

よほど、

しんどかったのでしょう。

 

 

 

今、

この日記を読み返して、

思います。

 

 

息子にとっての日常は、

娘にとっての、

高熱&ポツポツと、

 

 

同じくらいの苦痛

だったのかゲッソリ

と。

 

 

人の苦痛は、

数値化できない。

それぞれ、

キャパシティも、

感じ方、受け取り方も異なる。

 

 

高熱、ポツポツ、

これは、

誰の目から見ても、

ツライということがわかる。

 

 

なぜ、

泣いているのか、

なぜ、

眠れないのか、

なぜ、

暴れるのか、一目瞭然だ。

 

 

でも、

息子の苦痛は、

まわりからは、わからない。

 

 

言葉で伝えることができない、

赤ちゃん、

 

 

何が苦痛で、

どうしてほしいのか?



まったく、

わからなかった。

 

 

今となっては、

息子自身だって、

赤ちゃんのときに「何が」嫌だったのか、

わからないだろう。

 

 

後に得た知識から想像するなら、

 

 

音だったり、光だったり、

匂いだったり、感触だったり、

 

感覚の部分で、

強すぎる刺激があったのだろう。

 

 

息子にとっては、

当たり前の毎日の生活が、


都会の雑踏の中にいるくらい、

の、

疲労感だったのかもしれない。

 

 

感覚過敏を持つ赤ちゃんにとって、

強すぎる刺激は、

一次的な苦痛。

 

そして、


苦痛を、

まわりにわかってもらえないこと、


これが、

二次的な苦痛となるだろう。

 

 

つらくて、苦しくて、しんどくて、

泣いて、わめいて、

暴れているのに、


 

わかってもらえないどころか、 

怒られるのだ。

 

 

我慢が足りない、

わがまま、かわいくない。

 

 

我慢が足りないどころか、

我慢だらけの毎日なのに。

 

 

あまりにも寝ないことには、

あまりにも寝ない、

理由がある。

 

 

あまりにも泣くことには、

あまりにも泣く、

理由がある。

 

 

なんで、寝ない?

なんで、泣き止まない?

 

 

 

「なんで」が、

お母さんの首を絞める。

 

 

お母さんにできることは、

理由があるんだ、

と、

思ってあげることだ。

 

 

それだけでいい。

 

 

わからなくてもいいのだ。

寝ないこと、泣くこと、


その原因を、

「自分にある」と思わないこと。

 

 

寝ない赤ちゃんを許す。

泣き止まない赤ちゃんを許す。

 

 

それは、

寝せられない自分を許す。

泣き止ませられない自分を許す。

ということだ。

 

 

お母さんとは、

関係のないところに、

 

 

寝れない理由、

泣き止まない理由があるのだ。

 

 

赤ちゃんを責めず、

自分を責めず、

 

 

付き合うしかない。

 

 

結果は同じ。



寝るまで、泣き止むまで、

お母さんは付き合うのだ。

 

 

できることも、

拘束される時間も、

体の負担も、


同じ。

 

 

やってあげられることを、

やってあげることしかできない。

 

 

変えられるのは、

どう解釈するかなのだ。

 

 

赤ちゃんを責めて、

自分を責めて、

自己嫌悪にどっぷり浸かるか、

 

 

赤ちゃんを許し、

自分を許し、


寝なくても、

泣き止まなくても、


ただ、

ただ、

付き合うか。

 

 

できないことを諦めたとき、

新しい選択肢が、

見えてくることもある。

 

 

寝せよう!を諦めたら、

泣き止ませよう!を諦めたら、

 

 

ちょっと待っててね、

って、

言えるようになるだろう。

 


今よりも、

家事や、

私事をできるかもしれない。

 

 

優先順位が変わってくるだろう。

 


そうしたら、

ガチガチだった心に、

 

ほんの少しの、

余裕が生まれるかもしれない。

 

 

結局、

寝るまで、泣き止むまで、

付き合うしかないのだから、

 

 

少しでも、

「楽」になれる方法を、

選択できる視野の広さを、

持ちたい。

 

 

赤ちゃんも、

お母さんも頑張っている。

 

 

赤ちゃんも、

お母さんも、

できることをしている。

 

 

だから、

責める必要はない。

赤ちゃんも、

お母さんも、

 

 

悪くない。

 

 

まる。

 

 

 

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