先天性と言われる発達障害
誕生の瞬間から
アスペルガーと定型だったということ
だけど
息子が、
アスペルガー症候群であること、
まったく疑ってもいなかった
あの頃…
「アスペルガーの息子」
というフィルターを通さずに、
記録した育児日記。
同じように記録した、
同時期の定型娘の記録。
娘が大きくなるに連れて、
だんだん記録する余裕がなくなりました。
双方の記録が残っている貴重な数ヶ月、
当時の原文のまま
並べて比較してみようと思います。
゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,
【アスペルガー息子誕生】
お久しぶりでございます。
昨日無事退院いたしました。
12月某日 午後
「3500g超」の男の子を
26時間47分にて出産。
出血量 760mL の
鉗子分娩でした。
いや~!
長かった!!
前日の朝6時に破水して、
8時に入院。
そして、
産まれたのが、
翌日の暗くなってから。
診断は「微弱陣痛」
入院時、
子宮口はたった2cm。
陣痛は生理痛程度。
その後、
子宮口4cm、
4分間隔の陣痛のまま、
24時間以上経過。
4分間隔じゃ、
ちっとも寝られない!
よって、
ほぼ丸2日徹夜。
2日目のお昼前くらいから、
促進剤点滴開始。
3本目の点滴に入った頃から、
急展開。
分娩室へ。
子宮口8cmのまま停滞。
全開にならないのに、
いきめと指示される。
苦しんでいる最中に、
帝王切開のための質問される。
(アレルギーの有無とか。)
よつんばいになったり、
ゴムボールに乗っかったり、
先生が手をつっこんだり、
どうにかこうにか全開。
(↑ここの記憶はあまりない。)
にっちも
さっちも
どうにも
ブルドッグ♪
先生方、
鉗子分娩の決断。
会陰切開、
膣壁切開。
赤ちゃんひっぱりだされる。
赤ちゃん誕生!
私の入院した病院では、
産んだ翌日から、
赤ちゃんと同室。
でも、
私は、
次の次の日に、
なってしまいました。
ひとりでは、
トイレに行くこともできない状態。
貧血、
過呼吸、
極度の消耗。
うーん!
出産は体力勝負です!!
それでも、
まあ、
無事こうして退院できたので、
なによりだ。
゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,
【定型娘誕生】
無事に退院しました。
みなさま、温かい励まし、
お祝いのコメント、
ありがとうございます。
さて、
自分のために、
出産当日の記録を、
残したいと思います。
(日をだいぶ過ぎたため、
計画入院でした。)
AM07:30頃
入院
AM09:30頃
促進剤点滴開始
AM11:00頃
ごくごく
弱い痛みが定期的にくる
AM12:00頃
10分間隔、
生理痛くらいの痛み
PM01:00頃
04分間隔、
強い痛み
PM01:30頃
診察、
パパ陣痛室を追い出される、
子宮口3センチ
PM02:00頃
パパ追い出されたまま、
激しい痛み突入
診察、
子宮口4センチ
↓
6センチ
↓
8センチ
PM03:00頃
分娩室に移動、
先生呼び出し
先生、
むりやり子宮口全開に!
吸引の準備
赤ちゃん誕生!!
母子手帳によると、
分娩所要時間は、
3時間22分。
赤ちゃんが、
ちょっと元気なくなったとかで、
後半超スピード出産でした。
子宮口が、
8センチまで開いてなかったら、
帝王切開だったそうです。
時間だけを見ると、
超安産って感じですが、
この後出血が止まらず、
分娩室にとどまること、
6時間 (x_x)
「子宮にぎゅうぎゅう
ガーゼを詰め込みながら、
お腹をぐいぐいマッサージ」
という
過酷な処置を施されました
「さっき(陣痛室)よりは痛くない」
とブツブツ言いながら、
ダラダラ泣きながら、
ふぅふぅと
耐えること30分以上。
分娩室にいる間、
子宮収縮剤の点滴を、
最速スピードで2本。
手はどんどんむくみ、
パンパンで動かせず。
頭はクラクラ、
心臓ドキドキ、
あっちも→
←こっちも
ズキズキ、ズキズキ
キュウキュウ
赤ちゃんは、
ナースステーション、
息子には、
ちょっとしか会えず、
ある意味、
産んでからの方が辛かったです
パパは、
吸引の準備ができてから、
分娩室に入室。
パパが入ってきて、
4いきみくらいで、
あっさり娘ちゃん誕生でした。
「感動するひまもなかった」
がパパの感想。
でも、
息子の時は、外国にいたパパ、
今回は無事立ち会えました
その後も、
ずっと付き添ってくれて、
一晩病室にいてくれました。
息子の時もそうだったけど、
今回も案の定、
出産後、
過呼吸で歩けず。
車椅子で病室に戻りました。
一人で立てないし、
歩けないし、
寝返りもできないし、
赤ちゃんのお世話どころか、
自分のことすら、
何もできない状態。
パパがいてくれて、
本当に助かりました。
そして、
心強かったです。
娘ちゃんは出産時
体重:3500弱グラム
予定では、
3200グラム前後のはずでしたが、
生まれてみたら、
大きくてビックリ。
でも、
大きく生まれたわりには、
おっぱい飲むのがへたっぴ
息子のおかげで、
分泌はとてもよく、
既にタラタラたれるほど。
それなのに、
それなのに、
娘ちゃんは、
口を大きく開けられず、
ちょこちょこしか飲めません。
それでも、
少しづつ上手になって、
少しづつ
長い時間
寝られる
ようになってきました。
とはいえ、
「赤ちゃんが寝ている時に、
一緒に寝ましょう」
なんて言っても、
息子がいる限り、
そんなのは無理で、
寝不足と疲労は続きそうです。
゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,
当たり前だけど、
アスペルガーだろうが、
定型発達だろうが、
産むのは大変!!
時代が時代なら、
わたしは、
産み落とせずに死んでた。
息子は、
確実に、
母子ともに死んだだろう。
娘は、
その後、
陣痛が来たとして、
産めたとして、
産後の肥立ちが悪く、
わたしは、
死んだだろう。
この記録のあと、
後産の一部が、
体内に残って、
後日、
中絶手術と同じような、
痛くて、
しんどい処置をしたのだ。
赤ちゃんは元気だったけど、
実家に戻っても、
立てない、
歩けない、
壁づたいに、
やっとトイレに行ける状態。
時代が時代で、
医学によって生かされても、
助けがなかったら、
子育てどころか、
自分が「生きる」こと
すらままならなかった。
つくづく、
当たり前じゃない
今を感じます。
生かされ、助けられ、
今がある。
わたしも、息子も、娘も、
時代が、
生まれた土地が、
環境が違ったら、
死んでいた命。
正直に言えば、
衝動的に「死んでやろうか!」と
思ったことも多々ある。
もうやだ、ほんとやだ、
誰か殺してくれればいいのに、
と
思ったこともある。
でも、
生かされた命なんだ。
自分の意志なんか、
はるか及ばない領域。
粗末にしちゃいけない。
死んでやろうかと思ったっていい。
殺してほしいと思ったっていい。
でも、
これを読んでる人は、
今生きている。
どんなことを、
心の中で思っても、
ちゃんと踏みとどまって、
生きている。
心の中は自由。
どんなことを思ったっていい。
あんなにつらかったのに、
こんなにつらいのに、
ちゃんと踏みとどまって、
生きている。
今、
生きている、
今、
生きている、
あなたは素晴らしい。
なんて、
頑張っているんだろう。
なんて、
偉いんだろう。
あなたは、
ちゃんと大切に思ってる。
あなたは、
ちゃんと子どもを愛してる。
あの頃のわたしへ!
あの頃の息子へ!
届け!
まる。
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