前回からのつづきです飛び出すハート

 

 

 

 

今回は、

アスペルガー息子と定型娘の比較、

というよりも、

第一子と第二子の違い

が、

際立っている気がします。

 

 

地元から離れて、

まわりに知り合いもいないところでの、

初めての育児。

 

 

 

第一子を育てる新米ママは、

結構孤独です。

 

 

 

一日中、

赤ちゃんとふたりきり。

パパが帰ってくるまで、

「誰とも話さない」

なんて日も普通。

 

 

すべてが初めて、

すべてがわからないことだらけ。

 

 

頼みの綱は育児書だけど、

実際の育児は、

イレギュラーの連続。

 

 

育児書に頼っても、

ママのダメ出しにしかならない。

 

 

そんな中、

わたしは、

情報をネットに求めました。

ちょうどはやり始めていた、

SNS。

 

 

 

 

育児日記を書くことで、

新米ママ同士で繋がりました。

 

 

コミュニティを作って、

情報交換をしたり、

オフ会なんかもやったりしました。

 

 

その時の繋がりは、

いまだに、

途切れていない人もいます。

 

 

でも、

一番最初の出会いは、

上記にもある4カ月の集団健診と、

BCGの集団接種でした。

 

 

今でも、

あの日のことは覚えています。

ドキドキしながら、

「ナンパ」したことを!

笑い泣き

 

 

ママ友って、

子どもが成長するにつれ、

色々と、

ややこしい関係になったりするけれど、

 

 

それって、

幼稚園や小学校が同じとか、

近所付き合いとか、

 

 

なんていうか、

「社会」

との関わりだなあって思う。

 

 

簡単に言うならば、

お母さん同士は、

友達ではないのだ。

  

でも、

赤ちゃんの時に知り合った、

ママさんは、

 

家が特別近いわけじゃない、

幼稚園が同じわけじゃない、

 

 

きっかけは、

子どもだったけれど、

 

 

付き合いたくなければ、

付き合わなくてもすむ関係、

だった。

 

 

子どものために、

円滑な近所付き合いのために、

円滑なPTA関係を築くために、

 

 

そういうのを抜きにして、

悩みを相談したり、

喜びをわかちあったりできる。

 

 

子どもを

きっかけにして

できた

 

「わたしの友だち」

 

 

 

 

今、

振り返れば、

身近に知り合いがいなかったこと、

 

それは、

わたしにとって、

幸運だったのかもしれない。

 

 

その後、

幼稚園役員ママ、

幼稚園お迎え場所一緒ママ、

習い事一緒ママ、

子ども会一緒ママ、

 

 

などなど、

「ママ友」ができたけれど、

やっぱり、思う。

 

 

ママ友は、

わたしの友だちではない。

知り合い以上、

友だち未満。

 

 

この距離感はとても大切だな、

と、

わたしは感じています。

 

 

 

一方、

アスペルガー息子と定型娘という点に,

着目するならば、

 

 

今気づくのは、

 

娘には

「ご機嫌な時間がある」

ということ。

 

娘には

「生活のリズムがある」

ということ。

 

娘には

「不機嫌の理由がある」

ということ。

 

 

勿論、

まったく同じように、

息子にも、

リズムや不機嫌の理由はある。

 

 

重要な違いは、

母親であるわたしが、

「わかる」ということだ。

 

 

リズムがわかる。

理由がわかる。

 

 

なんで泣いてる?

なんで喜んでる?

 

わたしが、想像できる。

 

 

「育てやすかった」

という記憶しかない娘。

 

 

でも、

こうして記録を振り返ると、

 

なかなか、

大変だったじゃないか!

と思いました。

 

 

でも、当時、なぜ、

それほど大変だと思わなかったか?

といえば、

 

 

対処法がわかるからだ。

 

 

こうすれば泣き止む。

と、

わかるからだ。

 

 

おんぶするのは大変。

常に、

抱っこしているのも大変。

 

でも、

おんぶすれば、

抱っこすればすむのだ。

 

 

体は大変でも、

これは、精神的にとても楽だ。

 

 

そんなわけで、

ついつい、

甘やかして育ててしまった娘。

 

 

そして、

二人目ということで、

「ま、いいか」

が、

すごく多い!

 

 

息子の時には、

こうしなきゃだめ!

ああしなきゃだめ!

が、

 

それは、

それは、

多かったのに、

 

 

息子に手がかかる分、

娘には適当になるというか。

ヲイ

 

 

「OK」のハードルがとても低い。

(笑)

 

 

健康で、

けがすることなく、

ご機嫌で、

笑っていてくれるなら、

 

 

多少汚そうが、

多少ちらかそうが、

多少色々できないことがあろうが、

 

「ま、いいか」

 

 

そして、また、これが、

息子にとっては、

面白くない。

 

 

自分は、

ダメだと怒られたのに、

娘は、

簡単に許される。

 

 

そして、また、

娘は娘で、面白くない。

 

 

お兄ちゃんばっかり!

あれもこれも、

お兄ちゃんばっかり!

わたしはほったらかし!!

 

 

兄妹の確執は根深い無気力

一人っ子のわたしにとっては、

まったくもって理解不能。

 

 

でも、

なんだかんだ、

お互いに心配して、

お互いに気にかけて、

なんともいえない

「情」

を感じます。

 

 

羨ましいような、

うんざりなような、

わたしには一生味わうことのできない、

そして、

理解することもできない、

犬も喰わない喧嘩が、

毎日繰りひろげられております。

 

ハイ。

 

 

お母さんの立場としては、

 

 

「理解できない」

 

 

これが、ツライ。

 

 

兄妹喧嘩にしてもそうだし、

まったく泣き止まない、

赤ちゃんにしてもそう。

 

 

思い付く限りのことを試しても、

どうにもならない。

 

 

理解できないと、

対処法がみつからないのだ。

 

 

直面しているさなか、

できることがないのだ。

 

でも、

放置することもできず、

 

 

徒労とわかっていても、

思い付くことを、

やってみるしかない。

 

 

ということを10年以上続けて、

 

 

いまや、

息子も6年生(現在中2)なので、

 

 

理解しようと努力するのではなく、

理解できないということを、

受け入れる努力をしている。

 

 

 

対処しようとしなくなった。

赤ちゃんじゃないんだから、

不快なことがあるならば、

自分で対処すればいいのだ。

 

 

わたしがどんなに気をまわしても、

空回りするだけ。

 

 

息子の気分を、

息子の行動を、

コントロールすることはできないのだ。

(いまだに振り回されてます) 

 

 

わたしは、

わたしの不快を対処するのみだ。

ウマクイッテナイケド。

(泣)

 

 

これもまた、

息子がすでに大きくなってるから、

言えること。

 

 

何をしても泣き止まない。

癇癪まっただなか!

の赤ちゃんを抱えるお母さん方。

 

 

本当に、本当に、

大変だよなぁと思います。

 

 

よかれと思って、

いろいろ手を尽くしても、

ことごとく、

うまくいかなかった。

 

 

それなのに、

まわりは、

 

これがいけない!

あれがいけない!

こうしてみたら?

ああしてみたら?

と、

善意のアドバイスをしてくる。

 

 

でもね、

今、はっきり言えるのは、

 

 

お母さんが、

そうしなかったから、

ああしなかったから、

泣き止まない、

寝ない、

 

 

のではないということ!

 

 

今のわたしが、

過去のわたしにアドバイスをするならば、

娘を育てたように、

息子も育てなさいと言いたい。

 

 

 

健康で、

ケガをしない、

それだけでいい。

 

 

OKのハードルを下げてあげて欲しい。

好きなようにやらせてあげて欲しい。

 

 

何よりも、

わたし自身の、

OKのハードルを下げろといいたい。

 

 

いいお母さんになろうとするな!

 

 

息子の出来は、

わたしの評価ではない!

 

息子を使って、

自分の価値を上げようとするな!

 

 

そして、息子には、

自分ではコントロールできない、

「こだわり」があること。

 

わたしには理解できない、

感覚的な苦痛があること。

 

それを知っていたら、

あそこまで、

がんじがらめに、

「いい子」に育てようとしなかった、

かな?

って思います。

 

 

自分自身が、

学校生活、社会生活、

 

 

我慢することが、

当たり前だったから、

 

我慢できない、

我慢しない、

息子のことを許せなかった。

 

 

自分は我慢したんだから、

息子も我慢するのが当たり前。

と、

思ってた。

 

 

そして、それは、

いまだに抜けきらない。

 

 

我慢したくなかったなら、

我慢しなければよかったのだ。

 

 

でも、

いろんなことを天秤にかけて、

「我慢することを選んだ」

のは自分だ。

 

 

そして、

我慢したからこその

「今」

を手に入れている。

 

 

息子は天秤にかけて、

それでもなお、

「我慢できない」のだ。

 

 

不利益は十分に理解している。

将来への不安も抱えている。

 

それでも、

「我慢できない」

「できない」

ことがある。

 

 

切実さが違うことを、

わたしは、

理解しなくてはいけない。

 

 

 

今、息子の課題は、

 

 

できないことをやらないために、

できることをやることだ。

 

 

できないことと、

できるけどやらない、

面倒くさいからやらないことを、

区別することだ

 

 

そこを混同してしまうと、

助けてくれる人はいなくなる。

 

 

見守ることと、

放置プレーの線引きは難しい。

 

 

甘えさせることと

甘やかすことの違いも難しい。

 

 

もうすぐ、季節が切り替わる。

 

わたしも、息子も、

ほんの少し、意識を切り替える時がきた。

そんな風に感じる。

 

 

 ゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,

 

 

 

上記から4年。

「今」のわたしの

過去の自分への感想。

 

 

なんだか、

条件付きの許可だな。

 

 

 

面倒くさくてできないのは、

「できない」のだよ。

 

 

できることと、できないこと。

 

というよりも、

 

できるときと、できないとき。

 

 

のが、

しっくりくると思う。

 

 

 

頑張っているけど、

できないんですアピール。

 

 

誰のためにやっているの?

 

 

いいお母さんになろうとするな。

 

と言いながら、

 

まだまだ他人軸だったね、

と思う。

 

もがいていたね、

と思う。

 

 

過去の自分、

4年前の自分、

頑張っていたね、

と思う。

 

 

まる。

 

 

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