テーマ:いいいいい
第 31 話
その執事、観望
「まだ子供達が生きているなら
まずは頭(ケルヴィン)から押さえた
方がいいだろう
奴の目的と実状を把握しなければ
女王陛下に報告もできないしな」
セバスチャン
「かしこまりました」
「プッ クスクス‥‥」
シエル、セバスチャン
「!」
道化師(ジョーカー)
「人は身かけによらへんって
ホンマやったんやね」クク‥‥
「あんさんそんな小っこい体で
芸名が「女王の番犬」で「悪の貴族」か
難儀やなぁ スマイル」
シエル
「僕の名前は
シエル・ファントムハイヴ伯爵だ
使用人が気安く声を掛けるな」
道化師(ジョーカー)
「‥‥確かにお貴族様どすな」くす
ケルヴィン
きっ「来てくれたんだね
ファントムハイヴ伯爵
ああ‥‥ 夢みたいだ!
君がこんな近くにいるなんて!
こんな姿で君に会うのは
恥ずかしいんだけど‥‥」もじもじ
シエル
「‥‥貴殿が
ケルヴィン男爵か?」
ケルヴィン
「そうだよ 改まるとテレるな
君のためにごちそうを用意したんだ
ワインは1875年物
君が生まれた年のワインだよ
ちょっとキザだったかな」
シエル
「‥‥‥」
セバスチャン
ゴク「毒は入っていないようです」
シエル
「フン
鼠に出された料理など手をつける気などない
毒味は不要だ
ーそれより
あの子供達‥‥」
セバスチャン
「警察に上がってきている
情報以外にも被害者がいると
思ってよさそうですね」
シエル
「しかしあの様子は‥‥ケルヴィン「
そうだっ
ただ食事をするだけじゃ
伯爵も退屈だよね
ジョーカー
アレをやっておくれ」
道化師(ジョーカー)
『え し しかし』
ケルヴィン
道化師(ジョーカー)
「‥‥‥はい‥‥」
シエル
「?」
トントン!ズラッ
道化師(ジョーカー)
「ようおこしやした
ファントムハイヴ伯爵
今宵は特別に貴方をめくるめく
歓喜の世界へとお連れ致しますえ
まずは綱渡りにございます
「お次は猛獣使い」
「お次はナイフ投げ!
磔(はりつけ)の少女の運命やいかに!?」
シエル
はッ『止めろセバスチャン!!』
ビシッ・・・
スッ‥‥
セバスチャン
「コーンウォール地方で
行方不明になっていた
エラリー・ニクソン‥‥
間違いありませんね
流石は坊っちゃん
誘拐した子供達をそのまま出演させる
成程
サーカスにはこの様な楽しみ方も
あるのですね」
ケルヴィン
ごっ「ごめん コレも
気に入らなかった!?
ジョーカー!すぐ片付けて」
※次記事!