※こんなタイトルでブログを書き始めたわけですが、
私の英語力はTOEIC850前後、英検準1級~1級の間レベル(間違いなく1級は受かりません…)
ですので、間違った解釈をしている可能性があります。
文法的な話というより英語への向き合い方の話として読んでください。
私自身、英語学習は継続していて、近いうちに英検1級にチャレンジしたいと思っています。
それではgo to thereとvisit thereの話から始めましょう。
どちらも中学生がよく間違えて使う表現ですね。
go to thereから解説すると、
まずgoは自動詞です。
そのため「~(名詞)へ行く」と表現するときは、
go to school、go to the libraryのように前置詞toが必要になります。
※schoolやchurchにtheが付かない理由は別の機会に。生徒には数回話したことがあります。
しかし、thereは名詞ではなく副詞なんですね。
そのため前置詞toは不要でgo thereと表現するわけです。
次にvisit thereですが、
visitはgoとは違い他動詞です。
他動詞は直後に必ず名詞をとるので、visit Tokyoのようにtoが不要となります。
しかし先ほど述べた通り、thereは名詞ではなく副詞なんです。
ですからvisit thereという表現は直後に副詞を置いてしまっているので間違いで、
visit itとするのが正しいんですね。
※goを他動詞とする用法や、visitを自動詞とする用法も一部存在します。今回はスルーしますが。
ではfrom thereはどうでしょうか?
fromは前置詞です。
前置詞の後ろには名詞(名詞のカタマリ)を置くというルールがあります。
そうなると前置詞fromの後ろに副詞thereは置くことはできないと考えるのが自然ですね。
しかしですね。
from thereという表現、驚くべきことにOKなんです。
例文を載せますね。
こんな風に使われます。
He came from there. (彼らはそこからやってきた。)
She left from there.(彼女はそこから立ち去った。)
実はthereには名詞用法があり、「起点」を表すthereは例外的に名詞として扱われるのです。
まとめると、
thereは基本的に副詞だが、「起点」を表す場合は名詞になる。
ということです。
今回長々とthereの解説をしたのは、
最初に書いた通り、英語への向き合い方を知ってほしかったからです。
thereという中1で習う基礎単語から学ぶべきことがたくさんあること。
※中2生以上は既習ですが、there is構文と呼ばれる存在を表す用法もありますね。
他にもso、that、asなどの基礎単語ほど用法が多く、1語1訳の丸暗記では対応できないので厄介です。
thereを「そこ」と覚えているだけでは文法問題や英作文では通用しないこと。
英語の本質的理解には文法用語(品詞、自動詞他動詞、文型…)の理解が必要であること。
こういったことを念頭に置いた上で英語学習を続けてくれれば、
必ずや大学受験やTOEICにも通用する英語力が身につくと私は思っています。
参考にしてください。