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暑かったり寒かったり、初老の身体には厳しい季節です。


昨年末に腰上オーバーホールとハイコンプピストンを取り付ける予定で作業を進めていたヘリテイジでしたが、分解作業中にリヤ側のコンロッドに縦方向のガタを発見して内燃機屋さんへリペアをお願いしたのですが、数日後に内燃機屋さんから連絡があり、クランクは交換するレベルで、もしかしたらクランクケース自体も怪しいかも❓なんて恐ろしい連絡がありました💦💦💦



私の知識では、エボはクランクが5分割出来るもんだと思っていたので、クランクピンとベアリングとコンロッドのブッシュ辺りを交換すれば腰下は復活出来ると思っていたのですが、私の認識に誤りがあり、5分割出来るのは1990年以前位の俗に言う腰下ショベルのエボエンジン迄でした😅それ以降のエボは3分割クランクになっており、左フライホイールとスプロケットシャフトが一体になり、クランクピンを挟んで右フライホイールとピニオンシャフトの3ピースになる様です。だったら3ピースでもクランクピンに絡む部品を交換すればリペア出来るんじゃない❓と思っていたのですが、なんとこのエンジンはピニオンシャフトが曲がっていた様で💦通常は5/100以下の振れがリミットですが、1/10以上振れてるそうです💦ピニオンシャフトが単品設定されていないので、クランクアッセンブリーでの交換を余儀なくされました💦













分解されたクランクが戻ってきました。エボからフライホイールは軽くなったと言われてますが、足の上に落としたら骨折程度では済まされない重さです😅こんな重いフライホイールが1分間に数千回転回ってるのを想像すると、明日から控えめにアクセル操作しようかなと考えちゃいますね😁














今回、リヤ側のコンロッドに縦方向のガタが出ていた原因はクランピンの摩耗でした💦ハーレーのコンロッドは一軸のクランクピンに前後のフライホイールが付く珍しい作りで、ナイフ&フォークと呼ばれる事があります。フロント側がナイフと呼ばれる形でクランクピンのセンターに位置します。リヤ側のコンロッドはフォークと呼ばれ、フロントのコンロッドを抱き込む様に左右で保持されますが、その左右のところの摩耗が異常でした💦💦💦


クランクピンの表面処理の問題なのか❓エンジンオイルの潤滑の問題なのか❓













クランクピンが削れた影響で、オイルポンプのリターン側にダメージ受けてました💦💦💦不思議とフィード側にはダメージが有りませんでした。ヘッドブリーザーからオイルが噴き出したりしてなかったので、末期症状では無かったと思われます。













エボのブリーザーバルブはプラスチック製ですが、ここもダメージ有りです💦💦💦













リヤ側コンロッドのニードルベアリングも表面が虫食い状態でした💦💦💦





結果、フライホイールはアッセンブリー交換

ピニオンシャフトが曲がってる関係で、カムカバー内部のブッシュも入れ替えの後、ライトケースをラインボーリング。オイルポンプ交換。ブリーザーバルブはクランクケース側をボーリングしてからオーバーサイズへ交換と、腰下が全て新車状態へ😁



内燃機屋さんに、バラす前は異音は出て無かったんですけどね❗️と伝えると、ハーレーはピストンリングが折れていようと、各部のクリアランスがかなり広くなっても、異音もせずに動いちゃいますと言われました😁逆に異音が出た様なエンジンは最悪の場合リペア出来ないほどのダメージを受けてる可能性が高いと教えて貰いました。


もう、そんなの素人レベルじゃ判別不可能.....













フライホイールのスラストワッシャーにもダメージ💦💦💦



明確な原因は断定出来ませんが、今後の注意としては極端な低回転のアイドリングを避け、良質なエンジンオイルを使い、オーバーヒートなどをしない様な調整や走り方の対策に尽きると思います。



さて、しっかりと反省した後は、新品の様なクランクケースも戻ってきたので、空いた時間でコツコツ仕上げていこうと思います❗️春の足音が聴こえてきたので、少しピッチを上げていきましょう👍