2022年の7月、私はYさんに誘われ、生まれて初めて登山を経験しました。日帰りの日光白根山への登山でした。
Yさんから「体力は問題ないね。というか鍛えているだけあって羨ましいよ。この勢いで、もしやる気があるなら次の百名山にトライしてみないか?」
と、2度目の登山に誘われました。
「ぜひ、お願いします。日光白根山は素晴らしかったです」
と私。
ただ…次にYさんの口から出てきた言葉は、私を若干不安にさせました。
「今度は1泊2日で行こう」
だ、大丈夫だろうか。私は登山経験が日帰りの1度きり。
装備面や技術面で、Yさんの足を引っ張らないだろうか。
場所によっては…遭難のリスクもあるのでは…
考えれば考えるほど、不安が増していきましたが、一方で、もしかしたら、まだ体力があるうちに、知らない世界に触れることで何か得るものがあるのではないか。という前向きな気持ちも出てきました。
後日、Yさんから「登山計画書」が送られてきました。
そこには、「八ヶ岳縦走」と書いてありました。
色々調べました。
…素人の私には、やっぱり、結構、大変そうだ…
ざっくりしたプランは、
登山口~行者小屋~阿弥陀岳~中岳~赤岳→赤岳天望荘で1泊
2日目は赤岳天望荘~横岳~硫黄岳~下山
というプランでした。
特に初日は、八ヶ岳の主峰二つ(阿弥陀岳、赤岳)をメインとして登頂するスタンダードルートだといいます。
でも…赤岳は、2899m
これは…本気の山です… 不安が増長します。
色々装備を揃えました。
代表的な装備は…ザックです。
これまでの人生で持ったことのない大きさ。
60ℓ超のザック。本気のやつです。
そのほか、遭難した時やケガをした時に必要となるもの(かつ、重くならないもの)や、短期保険(ヘリで下山することになると数百万円かかるケースがあるそうです)の加入など…色々準備しました。
でも、この準備の仕方をよく考えてみたら…
ほとんど、失敗して遭難する前提…
当時は、
それだけ不安だったということだったと思います。
でも、楽しみでもありました。
その年(2022年)の秋には、初めてのフルマラソン「水戸黄門漫遊マラソン」への挑戦も決めていましたので、脚力強化につながるのでは?という期待もありました。
ただ、それより、「やったことのないことへの挑戦」をこの年齢で始めることの方が、やり甲斐を感じていたように思います。
簡単には加齢に負けないぞ。抗ってやる!という強い気持ちに後押しされる形で、私は2度目の登山に臨むことになりました。
この続きは、次回、記録に残しておきます。