フルマラソンへの挑戦について、前回に引き続き記録していきます。
2023年3月、いよいよ東京マラソン2023、私の2度目のフルマラソン。
大リベンジの舞台がやってきました。
思えば、2022年10月の初フルマラソンである「水戸黄門漫遊マラソン」での惨敗から約4ヶ月。その舞台は、あっと言う間にやってきたという感じでした。
圧倒される風景。
いよいよ、決戦の場に。
私の出走ブロックはL
AからLまである中の最後方のブロックです。
これまで自分なりに、できる範囲の努力をしてきましたが、正直どこまで結果を残せるのか、スタート時間が近づけば近づくほど不安が大きくなりました。
フルを走りきった事も無いのに、最後まで走りきれるのだろうか。おこがましくサブ4なんて目標立てたけど、流石に無謀だよな…身の丈にあっていないよな…
一方で、なんとも言えない東京マラソンの雰囲気に感動していました。そして…皆さんの笑顔がいっぱいありました。
そこには、これまでの人生で私が感じた事の無い特別な時間・空間がありました。
なんて素晴らしい場所に、私はいるんだ!
この機会を与えてくれたASICSと、私を支えてくれた妻に感謝して、私はスタートを待ちました。
号砲が鳴ったかどうかも、Lブロックは聞こえません。それでもスタート予定時間から数十分経過して、やっと動き始めました。
スタートゲートを過ぎましたが、Lブロックからのスタートは大変でした。物凄い数のランナーに揉まれてなかなか前に進みません。それでも2~3㎞地点位で何とか流れを掴むことが出来ました。
…そんなことより、どこまで走っても周囲の応援が途切れず、多くのランナーの皆さんと共に東京のど真ん中を走れる感動と幸運に、なんだか嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。
50歳も半ばになって、人生で初めて味わうこの気持ち。
…知らなかった!
ハーフを過ぎて、お尻に違和感がありましたが、沿道の応援の力もあって止まらずに走ることが出来ました。そして、初フルマラソンで足が完全に止まった26㎞付近を、歩かず走って通過したとき、
初フルマラソンを超えた!
自分を超えた!
という何とも言えない気持ちに胸が震えました。
30㎞を超え未知の領域に入りましたが、途切れない応援と、加齢に負けず過去の自分をもっと超えたい!という強い意志が、最後まで途切れることはありませんでした。
残り1㎞の丸の内。最後の直線に入った時、
何だか泣けてきました。
俺、歩かず走ってる!!!
そして…
ネットでサブ4!
3時間57分52秒。
私は、泣きました。
そしてその後、応援にきくれていた妻の元に急いだのです。
これが、私の大リベンジ。東京マラソン2023でした。