M氏が亡くなってしまった。
先日に検査と手術の前処置に入院したばかり。4クールだかの苦しくてツライ化学療法の全行程を頑張って終えて、一部の切除手術できることになっていたのに…
入院の翌日あたりから、なぜだか急変。急性腎不全になってしまい透析開始
透析では異例だろうに毎日と行われ💦3日目は合わせて輸血、4日目にはとうとうこれ以上は…となり、透析中止💦
お見舞い初日から、すでに腹水が溜まり始めておりパンパンのお腹💦
飲まず食わすだから輸液は点滴で入る。なのにお小水は一滴も出ない💦小腸などに水分が溜まった状態で、担当医曰く、例えば15分置いたカップラーメンみたいになってるとか(先生が🍜経験アルアルなんだろうな💦)
祖父がやっぱり肝臓ガン末期の時に腹水を抜いていたのを思い出したが、抜けるだけマシだったのか。今回はもう各々の臓器が水ぶくれになってしまってるらしく、ドレーンで抜ける溜まった腹水がそもそも無いそう💦透析で水分こして、かろうじて調整できただけみたい💦
なので、もう膨張感がハンパない💦吐き気、ガンの痛み、お腹が腫れてるから寝返りもできない。仰向きのままで腰も痛そうだし。椅子みたいにベッドを起こしても、お腹がパンパンだから限られた角度しかできない💦手足も浮腫んでしまい、発熱もあった。もう二重苦三重苦、五重苦な感じ💦
化学療法やる前には腎臓は良好だったそう。皆で話していたが、もともと薬などに過剰反応してしまう体質だったぽい。酒も本当は合わない体質なのに飲んでた。チャンポンすると必ず吐くからワインはとくに仲間から禁止令でてた💦
素人目には、化学療法で一気に身体が壊されてしまった感じ……でも先々月の時点では何もしないままなら余命2ヶ月~だったし。だったらやるしかない選択だった
化学療法。副作用はもちろんあるけれど、だいたい何かしらの効果が出て、寛解したり、完治せずとも穏やかにまた元の生活を送れるくらいまて回復された方ばかりを見知っていた。
母も義父の急性白血病は寛解、大腸がんや食道がんやった親戚知人はまだ通院中だけど、余命宣告というか、示された中央値よりだいぶ長生きしたり健在だし。うちの父だって、膀胱ガンの手術を2回もやったが、今のところ再発してない来週また検査でドキドキだけど💦
昔はガン=死の病! くらいに怯えたモンだが、医学は日々進歩しているから大丈夫~なんてお気楽に思ってたのに
なので、
手術さえ受けられたら、とりあえず僅かな時間でもなんとか稼げるんだろうかと思っていたのに➰肝臓ガン末期だと、やっぱり厳しいのだろうか…
最期は本当にデジャヴ状態。犬の柊子と同じにしたらいかんが、症状と経過はほぼ同じ……
はあはあと苦しそうな呼吸が延々と💦本人がいちばん辛かったろうが見舞うのも苦しかった
入院前の父の日には、子供さん達の手料理もほぼ手付かずだったらしい💦痛みがどんどんひどくなり。差し入れにと希望してきたコーラを一口やっと舐められただけ。発熱してたから、氷でも含ませてあげたかったが、詰まらせたらヤバいしダメだった💦
末期ガンの最後なんてのは、もう痛み止めの麻薬がバッチリ効いてくれてるもんだろうとてっきり思っていた。痛み止め効果よりも、腹部が肺を圧迫して呼吸困難、認知症に似たせん妄? なんかが顕著💦マスクして皆で入室したら、「顔がない💦 怖い怖い💦」と怯えたり
こうなったらもう眠れるくらいにして欲しいと願ったが、痛み止めの副作用らしい、しゃっくりが酷くなったり、吐き気が強くなるだけ💦吐き気止めの薬も効かないし、薬という薬がとにかくイマイチ効果ナシのM氏💦
吐瀉物で気管支が詰まるとヤバいので、鼻から胃へチューブが入れられてしまう💦と、それもまた異物感で不快なため苦しそうで💦目を放すと悶え苦しむ本人がチューブを引き抜いてしまうから、面会時間が終わってからの夜間は手足を固定されてしまっていたらしい💦後半は家族が泊まり込みで付き添いしていた
とにかく。こんな凄絶な最期を迎えるとは夢にも思わなかった💦
今まで見てきた臨終間近な人達は、だいたい昏睡状態で既におねんね中。モニターの心電図でだんだん時が迫ってるのが分かり、呼吸も静かになり……の感じ。でも柊子もM氏もまるで溺れるみたいに苦しそうな呼吸が続いて、最期の終わる寸前の数分だけ、やっとやっと静かに息が浅くなった末のことだった
本人はダメならダメで、ある程度のことをしてもらった後は自宅で最期を……と考えていたらしい。でもそれは数ヶ月先と。仕事もギリギリまでしていたので、終活はほとんどしてなくて💦
これはうちの旦那と同じタイプなんだが。万が一のことを念のために確認しておきたくても
「縁起が悪いからやめてくれ」
「闘病気分が萎えるから、今はそんな話はしたくないまだまだ生きようと頑張ってるのに、 情け知らずな奴だな! 」
とか遮ってくるんで困った💦
今は説得して、万が一にも残されるモンのことも考えてくれ! と、
酷だが、ようやく先々のことを確認し合うようになった。こればっかりはどちらが先か本当にわからない時代だし。私もいっしょに終活を続けて、年イチでお互いの金銭面を情報更新している
とにもかくにも。抗がん剤治療ってのが、トラウマ級になってしまった我が家💦似たような状況になった時に食事や輸液も拒否して逝ったドクターを知っているが、たぶんアそういうことなんだろうな…
つか、もうダメならダメで、安楽死の選択ができる法整備して下さいってマジで💦
前回見たドキュメント番組の、スイスでの安楽死された方のあれ、日本でももう導入してくれ~💦
アメリカあたりだと、透析は腎臓移植の前処置としての一時期なものである認識らしい。透析一回につき数万円。自己負担は抑えられても、お国の拠出する医療費だってかかるでしょうに…延命措置も営業では? とか思ってしまうひねくれ者🐷
M氏がこんなに苦しむことになるなんて💦やっぱり大なり小なり入院てのは、人生の賭けだと思った。意思表示のメモはちゃんと記しておこう、と思った次第
旦那と二人で、老後は仲良く歯抜けじじいになって、釣りやらほどほどのギャンブルでもして暮らしてゆくのが夢だったのに残念➰
賭けといえば。最期
「今日の宝塚記念はどうするんだよ? 」と聞いたら、酸素マスクしながらも即答(笑)入院前からもう考えていたぽい。意識は混濁してきてたのに、レースの話したらカッ! と目を見開き覚醒~
んで、本人希望のモノを買ってみたが……敢えなく(またまた💦)ハズレ💦
んでも、もう可哀想なんで
「昨日のレース、とれたよ! 良かったね~配当かなりいいよ👌 」と最後の嘘。
嬉しかったのか、酸素マスクしながら瞑目してたのが印象的
こんな時でも、そういう夢中になれるものがあるって、なんかいいな(笑)
ちょっと早すぎたけど
お疲れ様でしたの
合掌