2023.8.23 立山・ 弥陀ヶ原へ③ | ムサママのおめでたい日々

ムサママのおめでたい日々

たのしいこと、みつけた!?

②の続きです

 

 

  一ノ谷・獅子ヶ鼻岩コース その2

 

10:40 しばらく、湿原の中を進んでいきます

 

 

 

晴れていたら、本当に素敵な場所なんでしょうね

 

 

 

池塘(ちとう=湿原の泥炭層にできる池沼)がたくさん

 

これらの池塘は『ガキの田』と呼ばれるそうです

 

 

この池塘は火山灰や泥炭などの地層に取り込まれた水分が、表土にできた窪地に染み出してきて生まれたもの。そこにミヤマホタルイなどの水生植物が、あたかも稲のように生え、餓鬼道に落ちた亡者の田んぼのように見えることから「ガキの田」と呼ばれる。(ヤマケイ アルペンガイドより)

 

 

写真だと分かりにくいですが、イワショウブがいっぱい咲いていました

 

 

 

 

11:00 木道が終わり、山の中に入っていきます。

 

そして、最初の鎖場が出てきました。

「初心者コース」という思い込みがあったので、簡単な鎖場なのだろうと思って下っていきます。

 

 

でも、その割には長いし、結構急…

 

 

しかも足元の岩は、ステップを切ってあるのですが、岩というより泥で、苔まで生えてる。

 

 

滑るのではないかと気が気じゃないので、しっかり鎖や岩を掴みながら下っていきます。

 

 

見上げると、獅子ヶ鼻岩らしきものが見える!

 

 

長いし、気を抜けないし、だんだん嫌になってくる(笑)

 

 

 

11:15 ようやく長い鎖場が終わったところで、川を横切ります

 

 

 

一息ついて、下ってきたところを振り返って…

 

 

…っていうか、私ってこの崖を下ってきたの??? 滝汗

初心者コースにしては、危険すぎないか???

 
 
そんな場所にも、お花は涼しげに咲いていましたよ〜
 
チョウジギク・トリカブト・ミヤマダイモンジソウ
クロトウヒレン・シシウド
 
 

崖の後も、鎖場は続きます。今度はトラバース。

 
 
 
足元は沢が流れてるっぽい。ここ落ちたら、見つからないだろうな…
 
 
さらにこんなところを渡ります
 
 
 
 
11:45 そしてやっと見つけたベンチに、こんな看板が!!
 
 

上級者向け・一ノ谷・獅子ヶ鼻岩コース

約4.2km(現在地〜天狗平)・上り2時間半/下り2時間

「弥陀ヶ原〜天狗平を結ぶ全長約4.9kmのロングコースの登山道。ラムサール条約登録湿地に沿って歩くことができます。コースの途中には獅子ヶ鼻岩の鎖場や7月上旬まで雪が残る一ノ谷があります。通行には登山用の装備と細心の注意が必要です。」

 

 

完全に勘違いしてた…💦 初心者コースじゃなかったんだ…

 

確かに、登山慣れしている人にとっては「面白いコース」かもしれませんが、

猛暑の中、ずっと都会で引きこもって運動不足になっていた私にとっては、

とても「面白い」なんて言えなかった…。

だって本当に怖かったですもん。崖みたいなとこ下りるし、誰も歩いてないし、

トラバースだって、相当ギリギリな感じで、もう喉カラカラです💦

 

終わってから知るという…💦

多分、これって弥陀ヶ原方面から歩いてくる人に対する注意喚起なんでしょうね。

 

私はここまでずーっと「初心者コース」だと思いこんで歩いてきたのでした。

全然心構えがなかったから、余計に怖かったのかも。

熊とか出そうだし、落ちちゃったら見つけてもらえなそうだし…

 

最後に渡った、木の橋が渡してあるところが、雪渓だったようです。

今年は雪解けが早かったので、もう雪は全然残っていませんでした。

 

前半と後半でここまでガラッと変わるコースも珍しいかも。

しかもここで、少し雨がぱらついて来ました。

 

レインウエアを着て、先に進みます。

この辺りは、ラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)登録湿地なんですね。

 

 

尾瀬ヶ原みたいな池塘のある湿原が続きます(池塘は3000以上あるのだそうです)

 

 

雨はすぐに止みましたが、青空は見えません

 

 

 

そのうち、弥陀ヶ原ホテルの建物が見えてきました。

 

 

今になって考えてみると、このコース、お天気の良い日に逆に歩いてみたら

すごく良いんじゃないかなと思いました。

崖も、登りならそれほど怖くないかもしれないし、

何より、お天気の良い日の高層湿原は、きっと素晴らしい景色なのだろうと思います。

特に秋の草紅葉の季節や、7月ごろ、チングルマが咲き乱れる時期に歩いてみたいな…。

せっかくのラムサール条約登録湿地の貴重な自然、次はゆっくり堪能したいものです。

 

 

 

  弥陀ヶ原

 

12:10 ここからは、ラムサール条約登録エリアを離れて

弥陀ヶ原の散策コースを、ホテルの方に向かって歩いていきます

(ホテルの先に、バス停があるのです)

 

 

景色はあまり変わりません

 

 

相変わらず「ガキの田」がたくさん

 

 

立山は、立山三山や剱岳のイメージでしたが、いろいろな顔があるんですね。

 

 

 

ここも、イワショウブがいっぱい!

 

 

高山蝶のベニヒカゲがたくさん飛んでいました。

片足1kg以上のゴローちゃんも、久々の登場。


 

一見、尾瀬や会津駒のような高層湿原に似た感じですが、

弥陀ヶ原や五色ヶ原は、立山火山の火砕流堆積物や溶岩の台地なのだそうです。

 

 

 

弥陀ヶ原にはバスの待合所があり、そこで次のバスを予約します。

いつ再び雨が降ってくるともわからないので、なるべく早めに戻りたい。

ありがたいことに、30分後くらいに来る室堂平行きのバス(1,400円)を予約できました。

 

待ち時間に、少し散策します。

 

少し明るくなってきたような気もしますが…

 

 

チョウジギク(この不思議な形、ちょっとびっくりしますよね)

 

大型のウツボグサはタテヤマウツボグサ

 

小さな小さなミヤマコゴメグサ

 

 

 

バス停のスタッフの方の話では、このところずっと、朝は晴れるけれど、午後は雨だとのこと。

山に行くならとにかく早く出て、午前中には目的地に着くようにしたほうがいいと言われました。

翌日は五色ヶ原に行くのだと言ったら、今日歩いたコースよりずっと大変らしい。

最低5時間はみておいたほうがいい、昼には着くようにしてくださいねと念を押されました。

 

朝には考えられなかったくらい、突然天候が悪化するのを実際に体験してみて

今日、シミュレーションしておいてよかったかも。

本当に、まさかと思うような急変でした。そしてそれが、高山の天候なのでしょう。

 

 

  室堂に帰ってくる

 

13時10分弥陀ヶ原発のバスに乗って、室堂まで戻って来ました。

こちらも弥陀ヶ原同様、どんよりと曇っています。朝とは別世界。

 

 

ウメバチソウがたくさん咲いています。花びらが散った後も可愛い。

 

 

みくりが池温泉にチェックインして、午後は館内でのんびりと過ごしました。

お風呂も最高に気持ちよかった。

 

 

 

そして、噂に聞いていた、みくりが池温泉の夕食。

高級旅館みたいなご馳走です!(メインはローストビーフ)

 

 

 

そして山荘前からのサンセット。雲はあるけど、それがまたいい仕事してる!

 

 

明日、お天気になるといいな〜

 

 

翌日は、娘と一緒に五色ヶ原まで行きます!

天気予報は、相変わらず、午前中晴れて、昼から崩れるらしい。

 

というわけで早めに寝ます。