横浜市のビートルズトレイルを歩いてきました。
ビートルズトレイルを知ったのは、先日、娘と鎌倉にハイキングに行き
天園にあったハイキングマップを見た時…
『ビートルズトレイル』って何だろう???
ビートルズといえば、あのビートルズだよね
いったい何があるんだろう
ということで、興味津々で調べてみたところ、
The Beatlesのビートルズではなく
Beetles(カブトムシ)が通る道という意味だそうです。
横浜市の港南台から、鎌倉市の天園までを繋ぐハイキングコースなんですって。
なーんだ…
でも、行くしかない
と、結局、行ってきました。
だって、横浜から鎌倉まで繋がっているトレイルなんて、
横浜市民としては歩かないわけにはいきません。
それに、何と言っても、名前がオシャレ
そこで『ビートルズ』の言葉に同じように反応してくれる同年代の山友に付き合ってもらい
憧れのビートルズトレイルで鎌倉まで歩いちゃおうという計画。
そう決めてからは、頭の中はノルウェイの森
このブログを書いている時も、もちろんBGMはビートルズ
(ちなみに私が一番好きな曲は“The Fool On The Hill”です)
ビートルズトレイルというのは、円海山という、横浜の緑豊かな山の周辺にある
7つのハイキングコースのうちの1つらしく、このような地図も出ています↓
(黄緑色のルートがビートルズトレイル)
港南台駅〜ビートルズトレイル入口
このところ、いろいろなハイキングコースを歩いていますが、
何度も失敗して学んだことの一つが「登山口にたどり着くまでが最難関」ということ。
ハイキングコースに入ってしまえば、道標があるのでそれほど迷うことはないのですが
駅を出た途端にどちらに進めばいいかわからないとか、
街中こそ迷いやすい、ということがよくあり、
今回は絶対に迷わないように、グーグルマップで入念に予習していきました。
根岸線の港南台駅から、ビートルズトレイル入口までは
15分ほど一般道を歩き、さらに25分ほど、細い舗装路を歩いていきます。
備忘録として…
①駅を出て、南にまっすぐ進む(改札を出て左が南側)
②港南台駅入口(交差点)を渡ってから左折
③環状3号を進み、港南台五丁目交差点を突っ切る
④横浜市消防局港南台出張所の手前を右折
⑤横浜県立栄高校方面に進んで、坂を登りきったところで左にヘアピンの感じで曲がる
⑥このまま道なりにずーっと進めば、ビートルズトレイル入口に出る
ビートルズトレイルから繋げて、せっかくなら鎌倉のハイキングコースも
行けるところまで歩いちゃおう
ということで、この日は日の出前に家を出て、6時41分に港南台駅着。
6:45 港南台駅出発。15分ほど大通りを歩いて、④を曲がって静かな住宅街に入って進むと
7:00 ⑤のヘアピンカーブを曲がるところに地図がありました↓
赤いルートが、港南台駅から、ビートルズトレイル入口(いっしんどう広場)までの道。
混乱しやすいのは、見るたびに地図の東西南北の向きが変わっているということ。
たぶん、見ている人がわかりやすいように示してあるのでしょうけど
北が上だと思い込んでいると、混乱してしまいます。
ビートルズトレイル入口までは、瀬上市民の森に沿って歩く静かな道。
ウグイスをはじめ、さまざまな小鳥のさえずりがにぎやかに、朝の道に響きます。
道標も出てくるので安心。
左側のフェンスの向こうは街。右側には瀬上市民の森。
これが『瀬上市民の森』
横浜市内とは思えない、豊かな緑です。
八重桜が咲き始めましたね!
こちらは山桜?
7:20 開けた場所に出ました
箱根・富士山・丹沢がきれいに見えます。
春霞のこの時期に富士山が見えるなんてラッキー!
快晴ですが、かなり肌寒くてレインを着込んでます。
ここで「朝ごはんをどうしよう?」ということに。
港南台駅からしばらく大通りを歩くので、コンビニで何かを買おうと思っていたのですが
コンビニが全くなく、この先もずっと山の中…
仕方ないので、自販機でミルクコーヒーを買い、一気飲みしてとりあえず腹拵えを…
と思ったのが後々までアダになるとは…この時は思いもよりませんでした。
街中のハイキングコースであっても、非常食や携帯食の類は常に持っているべきでした。
こういう『甘さ』が命取りになります…
7:30 ビートルズトレイルの道標がでてきました。ここがA1。
ビートルズトレイルという表記はないのですが
黄緑色がこのトレイルのカラー、『A』がこのトレイルの記号になっていて、
A1からA12までを辿っていきます。
つまりここが、ビートルズトレイルの始点です。
ビートルズトレイル入口〜大丸山
地図通りだと、ビートルズトレイルは1時間以内で歩ききれてしまうようです。
鎌倉天園に繋いでも、「いっしんどう広場」から「天園」まで1時間半。
途中、横浜市最高峰の「大丸山」に立ち寄っても、2時間ほどで天園です。
※黄緑の道がビートルズトレイル
実際に歩いてみた感じだと
「港南台駅」から「いっしんどう広場」まで45分。
「いっしんどう広場」から「大丸山」まで50分。
「大丸山」往復+休憩で20分。
「大丸山」から「市境広場」まで25分。
「市境広場」から「天園」まで40分。
つまり、港南台駅から天園まで、3時間程度というのが目安かな?と思います。
A1の辺りも、富士山がきれいに見えました。
入口にはトイレがあって、車止めがある道を入っていきます。
とても気持ちのいい山道をほんの少し行くと、もうA2の表示!
A2 ここは右に。『横浜自然観察の森・鎌倉方面』と書いてあるので迷わないでしょう。
あっという間に「いっしんどう広場」(A1から1分!)
いっしんどう広場からの富士山
いっしんどう広場からが、本格的なトレイルという感じになります。
朝の光を浴びて歩くのって気持ちいい
7:40 もうA4。この間隔の短さだとあっという間にA12まで行っちゃいそう
学習パネルがところどころに…
セミの一生を知っていますか?
武蔵と相模の国境《鉄の道》
この尾根道はその昔、武蔵の国と相模の国の国境の一部で、「たたら師」(昔、鉄を作っていた職人たち)が通った道でもありました。
「たたら」といえば『もののけ姫』に出てくるエボシのタタラ場を思い浮かべます。
石仏(道祖神・馬頭観音・庚申塔などの説明もありました)
平坦な公園の道のような感じで、とても歩きやすいので(土は結構滑ります)
トレランの人、犬の散歩の人などもいますが、晴天の日曜日でも人は少なく
のんびりと静かな山歩きができる、素敵なトレイルです。
『かながわの美林50選』も納得の美しさ
変化に富んだコースというわけではないのですが、
山深く、静かで、小鳥の声と新緑が溢れる、明るくて気持ちのいい山道でした。
近くに住んでいる人が羨ましくなるような道です。
7:50 A5(A4から10分)
この木は何の木?
ハリギリ(別名 センノキ)高さ 20〜25m/花 7〜8月頃
若芽は食べられる。薄黄色の花を咲かせる。
良質の幹は家具の材料になる。若い枝には棘がある。
ハリギリは蓼科での山菜採りのとき、たくやさんに教えてもらって覚えた木です。
ちょうど美味しそうな若芽が出始めていて、
独特の香りと一緒に楽しかった思い出が蘇ります。
ハリギリの写真に電線が写ったので、思わず鉄塔を探してしまいました。
本当に街の中のトレイルなのです。
春らしい空の色と新緑。木漏れ日の道
上を見ても新緑
下を見ると…まるでコンクリートのように見える灰色の『シルト岩』
(三浦半島とかに多いらしい)
この日のために、新しいハイキングシューズを買いました
片足1kg以上あるゴローちゃんで低山ハイクは、さすがに辛いので…
でも滑りやすいので、ビブラムソール推奨です!
で、相変わらず道標がしょっちゅう出てきて、10分の間に4つも!!(A6〜A9)
8:00 あっという間にA9まで来てしまいました。
ホウチャクソウが咲いていました
空は青く、新緑が輝き…
爽やかな風が吹く木漏れ日の道。
都会の喧騒を忘れさせてくれる、深い森。
そんな中、突然現れる、この景色…。
冬だったらもっと富士山のインパクトがあったかも…
『横浜市の住宅街と富士山』独特の景観です。
この住宅地と森のコラボが、ビートルズトレイルの特徴かも。
住宅地に忽然と現れた深い森…みたいなイメージですが
元はこうした深い森を切り拓いて、住宅地を作った、ということなんですね。
8:20 A9から20分ほど間が空いて、突然A10が出てきました
大丸山。横浜市の最高峰です。(もう40年近く横浜市民なのに知らなかった)
この階段を登ります。
そうそう、最初に朝ご飯代わりに一気飲みした缶コーヒーは
この頃、私のお腹の中でかなり暴れ出していて…
続きます…