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がん患者を治療によってどれくらい救えたかを示す、5年生存率は、最新の集計で66.1%になると、国立がん研究センターが発表しました。生存率のデータは病院ごとでも公表され、国立がん研究センターは、患者が病院の特徴を知る参考の1つになるとしています。
 

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がん患者の5年生存率は66.1% 国立がん研究センター
2019年8月8日 4時01分 NHK

がん患者を治療によってどれくらい救えたかを示す、5年生存率は、最新の集計で66.1%になると、国立がん研究センターが発表しました。生存率のデータは病院ごとでも公表され、国立がん研究センターは、患者が病院の特徴を知る参考の1つになるとしています。

国立がん研究センターは、平成22年までの2年間に全国にあるがんの拠点病院277か所で治療を受けた、およそ57万人のがん患者のデータを分析しました。
 
その結果、がん患者を治療によってどのくらい救えたかを示す、診断から5年後の生存率は、全体で66.1%でした。
 
がんの種類別にみますと、最も高いのは前立腺がんで98.6%、続いて乳がんが92.5%、子宮体がんが82.1%、子宮頸がんが75.3%、患者数の多い大腸がんが72.9%、胃がんが71.6%、ぼうこうがんが69.5%となっています。

一方で、最も低かったのは、すい臓がんで9.6%、続いて肝臓がんが40%、肺がんが40.6%、食道がんが44.4%となっています。
 
また、大腸がんや胃がんなど5種類のがんについては、病院ごとにステージ別の生存率も公表されていて、国立がん研究センターのウェブサイトで見ることができます。
 
病院ごとのデータでは、がん以外の持病があるなど、治療が難しい患者を診療している病院では生存率が低くなる傾向があるということで、東尚弘 がん登録センター長は、「データは単純には比較できないが、患者が病院の特徴を把握し、主治医と相談する際の参考にはできる。データの精度が高まり、調査態勢が確立しつつあるので、今後のがん治療の評価や改善につなげたい」と話しています。
 
国立がん研究センター がん情報サービスhttps://ganjoho.jp/reg_stat/index.html
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≪参照≫

国立がん研究センター がん情報サービス | がん登録・統計

 

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がん5年生存率66・1%…前立腺98%、大腸72%
2019/08/08 00:45 読売新聞
 
©読売新聞
 
 国立がん研究センターは、2009~10年にがんと診断された患者の5年生存率が全てのがんを合わせて66・1%だったと、8日付で発表した。昨年の前回集計と比べ0・3ポイント上がった。ただ、部位別でみると生存率には差があり、早い段階で発見できる検査法や有効な治療法の開発が課題となっている。
 
 5年生存率は、全国のがん診療連携拠点病院など277施設の約57万人を追跡して集計した。

 部位別では、前立腺が98・6%で最も高く、乳房が92・5%、子宮体部が82・1%で続いた。患者数が最も多い大腸は72・9%、早期発見・治療が難しい膵臓すいぞうは9・6%だった。

 病期(ステージ)が進むほど、生存率が下がる傾向がある。同センターの東尚弘・がん登録センター長は「死亡率の減少につながるがん検診を定期的に受け、気になる症状が出たら、早めに病院に行くことが大切」と話す。

 病院ごとに病期別で示す5年生存率のデータは260施設が公表し、前回より30施設増えた。

 一方、3年生存率は72・1%で、前回より0・8ポイント上昇した。286施設で12年に診断を受けた約34万人分を集計。このうち部位別で今回から加わった喉頭は84・4%、胆のうは33・4%、腎臓は85・6%、腎盂じんう尿管は55・6%となった。

 詳しくは同センターのウェブサイト(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/)に掲載している。
 ◆5年生存率=がんと診断された人が5年後に生存している割合で、がんの回復の一つの目安となる。がん以外の病気や事故などによる死亡の影響を除き調整した相対生存率を使っている。
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がん3年生存率72.1%、0.8ポイント改善
社会
2019/8/8 0:00 日本経済新聞

国立がん研究センターは8日、2012年にがんと診断された患者の3年後の生存率が72.1%だったと発表した。3年生存率の公表は昨年に続き2回目で、0.8ポイント改善した。09~10年に診断を受けた人の5年生存率も66.1%と0.3ポイント上昇しており、新しい抗がん剤の開発などが奏功している可能性がある。
 
©経済新聞
 
国立がん研究センターは昨年、最新の治療の効果をいち早く検証するために3年生存率の公表を始めた。診断から3年間生存している人の割合を、がん以外の影響を除外して計算する。

がん治療の中核として国が指定する「がん診療連携拠点病院」など全国433施設のうち、調査データがそろっている286施設の33万9376症例をまとめた。患者の予後の調査に取り組む病院が増えたことなどから、症例数は昨年の調査から1割増えた。

今回の集計には、2014年に発売された新薬「オプジーボ」をはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」による治療を受けた患者も含まれているとみられる。国立がん研究センターの東尚弘・がん登録センター長は「昨年の結果からの変動幅は小さく、詳しい効果を検証するにはさらに数年間の調査が必要だ」としている。

3年生存率を種類別で見ると、前立腺がんの99.2%が最も高く、女性の乳がんの95.2%、子宮内膜がんの85.9%が続いた。逆に最も低かったのは膵臓(すいぞう)がんの16.9%だった。

今回の調査では、患者側から要望の多かった腎がん(85.6%)、喉頭がん(84.4%)、腎盂(じんう)尿管がん(55.6%)、胆のうがん(33.4%)の生存率を新たに公表した。難治がんとされる胆のうがんは膵臓に次いで生存率が低かった。検診の手法が確立していないことなどが影響しているとみられる。

09~10年に診断された患者の5年生存率でも、傾向は変わらなかった。

昨年初めて公表した医療機関ごとの進行度別5年生存率を今年も引き続き、がん情報サービスのホームページ(https://ganjoho.jp)に掲載した。

医療機関により、生存率に差があるが、患者の年齢や併存疾患の有無などの影響があり、単純に治療実績を比較するものではない。東センター長は「各施設の特性や対象としている患者の背景などを十分に理解した上で、生存率を見てほしい」としている。
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最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]

 

 

たまっているデータを取り上げようとしましたが急遽変更しました。

 

次は究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。

 

 

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