まだ巡回し終えていませんが、取り急ぎです。
先日の犬猫譲渡会でマイクロチップの義務化についてのご質問が出たので、予定を変更して取り上げます。
「犬猫にチップ義務化・生後8週以下の販売禁止、可決~飼育放棄や迷子に対策 マイクロチップ装着義務化」の続きです。
6月12日、犬や猫が捨てられたり災害時にはぐれたりした時に飼い主がすぐに分かるようにマイクロチップの装着を販売業者に義務づける改正動物愛護管理法が、参議院本会議で全会一致で可決・成立しました。
犬猫にチップ装着を義務化 改正動物愛護管理法が成立
2019年6月12日 19時27分 NHK
によりますと・・・
【一部規定】
・8週齢規定:公布後2年で施行
・飼育管理基準:公布後2年で施行
・マイクロチップ:公布後3年で施行
となるようです。
犬猫が捨てられたり、迷子の犬猫の捜索がされたり、迷子の犬猫が保護されて探されたり、保健所に迷い犬迷い猫で保護されても、飼い主が引き取りに来ないので、そのまま殺処分されることが非常に多くあります。
迷子札や首輪に連絡先を付けたものは、外れたり、人為的に外されたりすることがありますので、マイクロチップに登録し装着されることをおすすめします。
≪マイクロチップについて≫
一部の保護団体さんが奄美のノネコ問題の一環で、マイクロチップの危険性を訴えていたのを見たときに、科学的視点から(論文を探しまくりました)調べて考察した記事を下記に示します。
■犬猫マイクロチップが危険なものであるかどうか科学的知見で考察する
環境省は推薦しており、詳細が示されています。一部、抜粋しますが、詳細は以下をご覧くださいませ。
■環境省_マイクロチップをいれていますか? [動物の愛護と適切な管理]
より、
≪埋込みの方法≫
通常の注射針より少し太い専用のインジェクター(チップ注入器)を使って体内に注入します。正常な状態であれば、体内で移動することはほとんどありません。
痛みは普通の注射と同じくらいといわれており、鎮静剤や麻酔薬などは通常は必要ありません。
埋込場所は、動物の種類によって異なりますが、犬やねこの場合では、背側頚部(首の後ろ)皮下が一般的です。
犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢頃から埋込みができるといわれています。
費用は、動物の種類や動物病院によって異なりますが、犬やねこの場合では、数千円程度です。
マイクロチップの埋込みは、獣医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。詳しくは、お近くの動物病院にご相談ください。
≪飼い主データなどの登録の方法≫
マイクロチップの番号と飼い主の名前、住所、連絡先などのデータを、飼い主が「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに登録します。登録料は1千円です。
特定動物(危険な動物)や特定外来生物を飼う場合には、別途、特定動物の場合はお住まいの都道府県又は政令市に、特定外来生物の場合はお近くの地方環境事務所にマイクロチップの番号などを報告する必要があります。
≪お住まいの地域や病院によって異なる場合があります≫
調べによりますと、マイクロチップは、お住まいの地域の獣医師会や動物病院によって費用が違います。それは、マイクロチップの価格にピンからキリまであるからのようです。
マイクロチップを推薦する環境の地域の獣医師会では価格を同一設定されていますが、マイクロチップの推薦をしていない獣医師会の地域では価格が異なり、マイクロチップの装着ができない動物病院もございます。
マイクロチップの推薦をしていなかった地域の獣医師会の地域では、動物病院によっては、登録手続きを動物病院が行うところもあります。
この為、費用にピンキリあります。
マイクロチップの装着をお考えの方は、動物病院によって異なりますので(器具がないことから施術できない病院もある)、詳しくは、動物病院にお問い合わせくださいませ。
以下に参考資料を取り上げます。
≪参考資料≫
■マイクロチップについて(日本獣医師会)(PDF)
■動物の福祉及び愛護 | 公益社団法人 日本獣医師会(マイクロチップについての説明)
■マイクロチップ | 公益社団法人 岡山県獣医師会
■マイクロチップ|福岡市獣医師会
■動物ID情報データベースシステム