犬猫マイクロチップが危険なものであるかどうか科学的知見で考察する | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が一人でこねくっております、危機管理シリーズ。今回は、犬猫マイクロチップ編。

 

里から帰ってきたので、「”奄美大島への抗議文最終章!”」で取り上げられていた、海外のマイクロチップにおける癌化や神経障害での死亡例が上がっている件について調べていますが(このためブログ活動が大変遅れています)、「犬猫マイクロチップの義務化」や「ブリーダーらに義務付け」の情報が上がってきているので、優先して、取り急ぎ取り上げたのが「”犬猫マイクロチップ義務化へ飼育放棄防止へ、ブリーダーらに義務付け”」で、今回よりこねくります。

 

奄美大島への抗議文最終章!

上記より以下に抜粋、

 

環境省 野生生物課 御中
環境省 自然環境局 総務課 動物愛護管理室 御中
殺処分ゼロ*虐待防止 NO CULLING & NO ABUSE PROJECT TEAM
 
奄美大島の条例について抗議文
 
外来ネコ問題研究会の意見を起用したと事務局のBさんに聞いております。
さて、国の法律に相反する条例を定めてしまいどうなさるおつもりでしょうか。
世の動向を把握せず、ネーミングから外来と名乗り、駆除する方向に仕向け悪意剥き出しと感じます。
理事の方々はSNSで国民へ誹謗中傷を繰り返し、
この団体は善意の引受先の団体さままでにも批判をしております。
国の施策に係る、(いわゆる国税を使う施策…)
外郭団体であるにも関わらず、
あまりにもお行儀が悪いのではないでしょうか?
ご本人から聞くところによりますと、
この団体メンバーには殺処分担当獣医が存在したり、
或いは奄美野生動物研究所という、過去に某愛護団体から監査が入り、かなりのご指摘があった実験動物の施設職員がこの団体メンバーには在籍。
また、奄美大島の龍郷町ではこの実験動物繁殖施設にTNRを委託しているという情報を有志の方より伺っております。
前回も申し上げましたが、TNRは手術をしたらいいという訳ではなく、止むを得なくリリースをしてもその後、愛情を注いで管理する必要があります。
動物への虐殺、虐待である動物実験。その実験動物の繁殖施設で手術をするという非人道的な行いはいかほどかと存じます。
気持ちがわからないならご自分がこの施設で手術されるところを想像してみられたらよろしいかと存じます。
殺される動物たちの悲痛な叫びを聞いて手術をされたいですか?
私たちは家族である小さな体が麻酔から目を覚ましてくれるか毎回心配なのです。人の都合で健康な個体を手術する事を安易に考えないでください。
そして、この団体メンバーの獣医の親会社の提携会社が龍郷町へマイクロチップを提供しているとも伺っております。
これは奄美大島と連携し特別な権利を与えている、と疑われても仕方ないのではないでしょうか。
そして、マイクロチップは諸外国より発ガン性や神経損傷など死亡例も報告されておりリスキーです。当方は虐待と認識しております。
 
これは単なる軽率な医療関係者の経済優先事業。動物のためではございません。
国が国民の税金で虐待や医療利権に加担する必要はございません。
よってここに抗議致します。
尚、この抗議文は公表いたします。
 
~抜粋ココマデ~
 
奄美ではペットもノネコもマイクロチップの義務化を課せられておりますが、先日「犬猫マイクロチップ義務化へ 飼育放棄防止へ、ブリーダーらに義務付け」を取り上げたように、犬猫マイクロチップ義務化の流れとなります。
 
マイクロチップは飼育放棄防止のためと報道されていますが、マイクロチップで行方不明になった犬が見つかり報道された事例もあり、迷子になった時の危機管理においての1つの手段と言えます。
 
上記では「そして、マイクロチップは諸外国より発ガン性や神経損傷など死亡例も報告されておりリスキーです。当方は虐待と認識しております。」と述べられていますが、
 
 
上記より以下に抜粋。
 
9.埋め込んだ場所が移動してしまうこともある?
マイクロチップは動物によって埋め込む場所が異なります。
猫の場合は、首の後ろの皮下部分が一般的なようです。
ただ埋め込んでから、定着していない状態でマイクロチップが移動してしまった例などが報告されています。
これが問題につながった例は今のところ報告されていませんが、なんにせよ嬉しい情報ではありません。
 
10.副作用の危険性がある?
マイクロチップを埋め込むことで、副作用などはあるのでしょうか。
実はこの部分に関しては、未だ明確な答えは出ていません。
現段階では、「副作用の報告はほとんどないが、実際のところわからない。」と答えることしかできません。
日本よりマイクロチップが大衆に受け入れられているアメリカなどでは、マイクロチップの装着が、ペットに悪影響を引き起こすという発表もされています。(英語原文:マイクロチップの装着が癌を引き起こす
ただ繰り返しになりますが、現段階では詳しいことは判明していません。
上記記事内では、「中国国内でマイクロチップが動物にどんな影響を与えるのかの研究がされている」と記載されています。
そのため、近いうちにより詳しいデータが集まることが期待できます。
# 副作用の報告事例#
日本国内ではマイクロチップを埋め込んだことによる副作用、ショック症状の報告はまだ起きていないようです。
海外では報告こそ数件挙がっていますが、何千何万とあるうちの1,2件と本当に少ないです。
 
~抜粋ココマデ~
 
ということで、大概調べましたが、国内ではまだ報告されていません。
 
では、海外の事例を見てみましょう。まとめられたものがありました。
 
マイクロチップは危険?(2012年10月18日)
上記より以下に抜粋、
 
動物に装填されるマイクロチップは安全であると宣伝広告されている。
巨大な製薬会社のMerial 社は、マイクロチップの装填は全く無痛であり動物が完全に我慢できるものでありまたかゆさやアレルギー反応あるいは膿瘍のリスクもないことが科学的研究で示されていると実際に安全性を強調している。
 
Merial社は、ヨーロッパでの経験からマイクロチップは動物の体から決して拒絶されないとさえ公言している。
しかしながら英国の小動物獣医師協会(Small Animal Veterinary Association)が科学的な研究をしてマイクロチップには弊害があると報告した。
マウスとラットを用いた科学的な動物実験でマイクロチップを装填した動物に悪性で致命的な癌が発症することを明らかにしている。
動物園の動物についてもマイクロチップの装填に関係のある癌が発生したとの科学的な報告もある。
 
さらにマイクロチップを装填した犬や猫のその装填部位に癌が発生したという医学的科学的な研究結果も報告されている。
2009年にスコッティという名前のヨークシャーテリアがマイクロチップの装填部位の上皮にリンパ腫を発症した。スコッティは癌になり、数ヶ月以内に死亡した。
死亡日は6歳の誕生日だった。
 
2010年10月に米国でマイクロチップによる癌に関する訴訟が飼い主のアンドレア・ラザフォードによって起こされた。
飼い猫のマイクロチップ装填部位に癌ができていた。
訴えられた会社はMerck Sharp & Dohme and Digital Angel Inc.である。
訴訟は継続中である。
 
マイクロチップを装填した動物は神経性の障害も発症している。
生後6週間で体重1,6kgのチベタン・テリアが頸部背面に装填されたマイクロチップにより急性の進行性四肢不全麻痺を発症した。
英国で診断された。
 
またマイクロチップの装填過程でも動物が死亡している。
2004年に子猫がマイクロチップを装填中に急死したと英国の小動物獣医師協会が報告している。
死体を解剖した結果子猫の脳幹にマイクロチップが見つかった。
 
チャーリー・ブラウンという名前の若いチワワが2009年にマイクロチップを装填後数時間以内に死亡している。
そのチャーリーの死因は出血多量だった。
マイクロチップを装填するためのほんの小さな皮膚の穴から出血していた。
その処置を行った獣医のレイド・ロッケン博士が報告している。
 
マイクロチップは癌を発症する 2011年
 
マウスを使ってマイクロチップの危険性の有無について研究所で動物実験を行った。
36匹のマウスにマイクロチップが装填された部位に境界がはっきりした腫瘍が発症していた。
肉眼的に見て堅い薄い白色の直径25mmの腫瘍の塊が見つかった。
その腫瘍の中心にマイクロチップがあった。
線維肉腫と悪性の線維性組織球腫のような軟らかい組織の腫瘍であった。
 
フランスの研究機関の研究ではマウスを使った3つの発癌性の研究用検体群からマイクロチップと関連した52個の皮下腫瘍が見つかった。
この52の腫瘍のうちの2つはマイクロチップの周辺に発生している乳腺の腺癌であった。
 
マイクロチップの装填による腫瘍の発症率は約1%と低いが発症した殆どの動物は腫瘍の大きさとその転移により早い時期に死亡した。
マウスの性別については特別な傾向はなかった。
すべての腫瘍は研究開始後2年以内にマイクロチップを装填した胸部の皮下背面に発生した。
その腫瘍にマイクロチップが埋もれている状態だった。
それらの腫瘍は悪性のシュワン細胞腫、線維肉腫、および、組織球性肉腫であった。
 
翻訳者注釈
1 シュワン細胞腫とは、神経鞘腫(しょうしゅ)とも言われ、抹消神経に発症する腫瘍だ。
良性のものが多いがマイクロチップが原因の場合は悪性の腫瘍つまり癌だと明記されている。
 
2 線維肉腫とは犬の体幹、乳腺、四肢、顔面などあらゆる部位に発症する悪性の癌だ。犬用ワクチンが原因で発症する癌としても広く知られている。
詳細は狂犬病ワクチンで犬が線維肉腫のガンに! 獣医は愛犬家に事実を隠して知らせない! にある。
3 組織球性肉腫とは悪性の癌の一種であり急速に全身に移転して死亡することが多い。
その病気のことを悪性組織球症という。
 
~抜粋ココマデ~
 
尚、翻訳者注釈においての2については、狂犬病ワクチンで繊維肉腫については、科学データが見つかりません。猫についての妥当なデータはあります。
 
これ以降の科学的な知見による妥当なデータは出てきておりません。論文も発表されておりません。
 
マイクロチップについては、材料や形状によって違うでしょうし、施術する獣医さんの知識や腕も関係するでしょう。科学の進展が目まぐるしく早いように、医療技術の発展していますので、過去に海外でマイクロチップが原因で死亡した事例があっても、現在は非常に少ないのかもしれません。
 
因みに、本当に安全でないものならば、今の科学技術で研究することが可能なので(今は生物学も原子レベルの研究になっている)、訴訟に大金をつぎ込むよりも、研究費につぎ込んだ方が、私は懸命だと思われます。
 
調べによると、別の意味でマイクロチップの義務化を反対している団体があるようです。マイクロチップ普及数は下記にあります。
 
環境省は推薦しているようです。
 
 
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