北朝鮮 ミサイル発射場で再建動き~ICBM製造拠点に動き、ウラン濃縮施設も稼働~発射場運用可能 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。データ編です。国防に関する報道です。
 

IAEA天野事務局長「北朝鮮は継続的に核活動」~北朝鮮ウラン濃縮施設稼働の可能性 米研究グループ」、「“北朝鮮の秘密ミサイル基地を新たに特定” 米シンクタンク~沖縄やグアム射程 米研究所公表」、「北朝鮮元高官「ねらいは制裁一部解除 非核化つながらない」」、「ウラン濃縮施設やミサイル基地 まだある非公表の核施設 北朝鮮~ねらいは制裁緩和 非核化意思なし」より。
 

今回は、まとめです。情報を集めて取り上げる前に溜まってしまいました。一気に、時系列で取り上げます。

 

まずは、IAEA事務局長が「北朝鮮、核活動継続の疑い」がある認識を示しました。

 

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「北朝鮮、核活動継続の疑い」 IAEA事務局長
3/4(月) 20:43配信 毎日新聞

 【ウィーン三木幸治】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は4日、定例理事会で演説し、北朝鮮が2月末、北西部寧辺(ニョンビョン)で核関連活動をしていた疑いがあると述べた。非核化について協議した同27、28日の米朝首脳会談開催中も活動を継続していたとみられる。
 IAEAの衛星画像などによると、寧辺のウラン濃縮施設と建設中の軽水炉で何らかの作業をしていた可能性が高いという。プルトニウムを製造する黒鉛減速炉や使用済み核燃料の再処理施設では動きはみられなかった。
 また、天野氏は今後の米朝協議などに期待感を示し、「政治合意があれば北朝鮮の(核関連)活動の検証、監視をする用意はできている」と強調した。
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米国では・・・。

 

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米大統領補佐官「北朝鮮が非核化しないなら制裁強化も検討」
2019年3月6日 18時38分 NHK
 
2回目の米朝首脳会談の結果を受けてアメリカのボルトン大統領補佐官は「北朝鮮が非核化するつもりがないなら、制裁の強化も検討する」と述べてけん制し、北朝鮮に非核化を迫りました。
 
先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求めたのに対し、アメリカはそれ以外の施設の廃棄も必要だとして合意に至りませんでした。
 
これについて、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は5日、FOXビジネスネットワークのインタビューに応じ「北朝鮮はアメリカがこれまでの政権のように、一部の非核化と引き換えに制裁の大部分を解除すると考え、首脳会談に臨んだと思うが、トランプ政権はそうはしない」と述べ、北朝鮮はほかの核施設も含めて核を放棄するべきだと批判しました。
 
さらにボルトン補佐官は北朝鮮に交渉を呼びかける一方で「ボールは北朝鮮にある。非核化するつもりがないなら経済制裁は緩和されないし、アメリカは制裁の強化も検討するだろう」と述べてけん制しました。
 
トランプ政権は北朝鮮との交渉を継続する方針ですが、2回目の米朝首脳会談の後、アメリカ政府の高官が制裁強化の可能性に言及したのは初めてで、北朝鮮に対して非核化に踏み出すよう迫りました。
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となっていましたが、北朝鮮は、案の定あがいておりまして、下記に示すような事柄が分析でわかってきており、北朝鮮は相変わらずなので、対応側の報道を時系列で示します。

 

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北朝鮮 ミサイル発射場で再建動き 米研究グループ
2019年3月6日 12時06分 NHK

北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは、北朝鮮の北西部にあるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが確認されたと発表しました。
 
北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループ「38ノース」とシンクタンク「CSIS=戦略国際問題研究所」は5日、最新の分析結果を相次いで発表しました。
 
それによりますと北朝鮮北西部、ピョンアン(平安)北道トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」と呼ばれるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが見られるということです。
 
この発射場では去年6月の1回目の米朝首脳会談のあと、7月から8月にかけて施設の一部を解体する作業が確認されていました。
 
しかし、今月2日に撮影された写真では弾道ミサイルの組み立てに使われているとされる四角い大型の建物の壁が再建されたうえ、新しく屋根が取り付けられたことが確認されたとしています。
 
また、弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験施設でも、エンジンを垂直に備え付ける部分の上に構造物が再建されたと指摘しています。
 
38ノースの専門家はNHKの取材に対し「この発射場の解体は1回目の首脳会談で北朝鮮が約束した非核化に向けた措置の一部だっただけに再建の動きは好ましくない兆候だ。北朝鮮がアメリカへの信頼を失いつつあることを示唆しているように見える」と分析しています。
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トランプ大統領「発射場建て直し事実ならキム委員長に失望」
2019年3月7日 7時55分 NHK

アメリカのトランプ大統領は北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを研究グループが確認したことについて、「分析結果が事実ならば、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に失望する」と述べました。
 
北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは5日、北朝鮮北西部にあるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが確認されたと発表しました。
 
トランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、「分析はまだ初期段階のものだが、もしその動きが事実ならば、私はキム委員長にとても、とても失望することになるだろう。そうならないことを願っており、見守っていきたい」と述べました。
 
アメリカは北朝鮮に対し、今回、動きが確認されたミサイル発射場も含めた施設の廃棄を求めていますが、先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求め合意に至りませんでした。
 
トランプ大統領は北朝鮮との交渉を継続する方針ですが、政権高官は制裁強化の可能性にも言及しており、研究グループが北朝鮮側で確認した動きが今後、非核化に向けた米朝の交渉にどう影響するのか、注目されます。
 
■米専門家 核実験場の再開の可能性も
 
北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを確認したアメリカの研究グループ「38ノース」の代表を務め、みずからもかつて国務省で北朝鮮との交渉に臨んだ経験があるジョエル・ウィット氏は6日、ワシントンで講演しました。
 
この中でウィット氏は「北朝鮮側からすれば、ミサイル発射場の解体や核実験場の閉鎖はアメリカ側の要求以上のことをしているという認識だった。彼らが非核化に逆行する行為に走っても全く驚かない」と述べ、今回確認された動きの背景には、アメリカとの交渉が停滞していることに対する北朝鮮側のいらだちがあると指摘しました。
 
そしてアメリカと北朝鮮のこれまでの対話ムードについて、「急速に悪化するおそれがある」と述べ、危機感をあらわにしました。
 
そのうえで、北朝鮮が去年5月に閉鎖したとする北東部のプンゲリの核実験場について、建物の一部は今も使用できる状態にあると指摘し、今後、北朝鮮が核実験場を再開する可能性もあるという認識を示しました。
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北朝鮮、ICBM製造拠点に動き、ウラン濃縮施設も稼働 韓国情報機関分析
3/7(木) 20:24配信 産経新聞

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院が北朝鮮・平壌郊外の山陰洞(サヌムドン)にある「ミサイル総合研究団地」で物資運送用の車両の活動を捕捉していたことが7日、分かった。米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)を製造した拠点として知られ、韓国軍当局者は「施設維持の動き」とみている。2月末にハノイで物別れに終わった米朝首脳再会談と前後して北朝鮮が米側の出方に備えていた可能性がある。
 
 徐薫(ソフン)国情院長が5日に国会の非公開会合で説明したと出席した議員が明らかにした。トランプ米大統領との会談で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「完全廃棄」の意思を示したとする寧辺(ニョンビョン)の核施設のうち、核燃料のウラン濃縮施設が会談前から「正常に稼働している」ことも把握しているという。
 
 金氏が既に廃棄を表明している北西部、東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場でも構造物を建て直す動きが捕捉されている。いつでもミサイル開発を再開できることを米側に誇示するメッセージだとの見方もあり、米朝会談の物別れを受けて北朝鮮がこれら施設の現状維持を続けるのか、活動を一層活発化させるのかが注目される。
 
 昨年7月には、米紙が山陰洞の研究施設でICBMを製造している兆候があると報じていた。国情院はまた、寧辺の5千キロワットの原子炉について昨年末から稼働を停止し、再処理施設の稼働の兆候もないと報告した。原子炉に関しては「老朽化し、技術的欠陥が発生している」との分析もある。
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北朝鮮のミサイル発射場“運用可能な状態か”米研究グループ
2019年3月8日 5時29分 NHK

北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは、北朝鮮のミサイル発射場で確認された施設を建て直す動きがその後も急速に進み、すでに発射場は通常の運用が可能な状態にまで復旧したとみられると発表しました。
 
アメリカの研究グループ「38ノース」は、北朝鮮北西部、ピョンアン(平安)北道トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」と呼ばれるミサイル発射場で、施設を建て直す動きを確認したと発表していました。
 
発射場復旧の動きはその後も進んでいるとみられ、今月6日に撮影された衛星写真からは、事実上の弾道ミサイルの組み立てに使われている四角い大型の建物の再建が完了し、作業用のクレーンもすでに撤去されていることが確認されたということです。
 
さらに、建物の周辺には複数の車両の活発な動きが見られるということで、研究グループは発射場は通常の運用が可能な状態にまで戻ったとみられると分析しています。
 
アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きが確認された時点で、「事実ならば、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に失望する」と述べていました。
 
施設の復旧がさらに進んだとみられるという今回の分析結果を受けて、非核化に向けた米朝の交渉はさらに困難になるおそれが出てきています。
 
■米大統領補佐官「失望だが再会談も」
 
これについてホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は7日、FOXニュースに出演し、「仮に事実であれば、トランプ大統領が述べたように非常に、非常に失望する」と述べました。
 
その一方で、「トランプ大統領が北朝鮮と再び会談してもよいと思っていることは明らかだ。いつ、どのように行うことができるのかいずれ分かるだろう」と述べ、アメリカとしては対話の扉を開き続けているという姿勢を強調しました。
 
ただ、ボルトン大統領補佐官は5日には、「北朝鮮が非核化するつもりがないなら、制裁の強化も検討する」と述べて北朝鮮をけん制する発言もしていて、トランプ政権としては北朝鮮の出方を見ながら、今後の対応を見極めるものとみられます。
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米高官「ボールは北朝鮮側に 非核化は北朝鮮次第」非核化促す
2019年3月8日 13時22分 NHK
 
北朝鮮の非核化をめぐる今後の交渉について、アメリカ国務省の高官は「ボールは北朝鮮側にあり、非核化に取り組むかどうかは北朝鮮次第だ」と述べ、完全な非核化を促しました。
 
先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求めたのに対し、アメリカはそれ以外の施設の廃棄も必要だとして合意に至りませんでした。
 
これについて、アメリカ国務省の高官は7日、「いくつかの問題では双方の隔たりが埋まり、生産的だった」とする一方で、「北朝鮮の交渉担当者にはほとんど権限がなく、非核化の問題は解決できなかった」と振り返りました。
 
そして、「トランプ政権の誰もが北朝鮮の完全な非核化がすべての前提だと思っている」と述べ、北朝鮮が核弾頭の撤去や大量破壊兵器の開発の凍結などに取り組むことが必要だと改めて強調しました。
 
そのうえで、今後の交渉については、トランプ大統領の1期目の任期が終わる再来年1月までの非核化が可能だとする一方で、「ボールは北朝鮮側にあり、期待に応えるよう、非核化に取り組むかどうかは北朝鮮次第だ」と述べ、完全な非核化を促しました。
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米高官「北朝鮮の完全な非核化まで制裁緩和ない」
2019年3月8日 22時13分 NHK
 
北朝鮮との非核化をめぐる交渉について、アメリカ政府の高官は「完全な非核化が達成されるまで、北朝鮮は制裁の緩和を期待すべきではない」として、経済制裁の段階的な緩和に否定的な考えを示しました。
 
先週、ベトナムで開かれた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮が一部の核施設の廃棄と引き換えに制裁の解除を求めたのに対し、アメリカは追加の措置を要求してこれに応じず、両首脳は合意に至りませんでした。
 
これについて、アメリカ政府の高官は8日、都内でNHKなど一部メディアの取材に応じました。この中で、この高官は今後の北朝鮮との交渉について「トランプ大統領は『最終的かつ完全に検証された非核化』が達成されないかぎり、制裁の緩和には応じないと明確にしている」と述べました。
 
そのうえで「北朝鮮は完全な非核化が達成されるまで、制裁の緩和を期待すべきではない」として、経済制裁の段階的な緩和に否定的な考えを示しました。
 
また、北朝鮮と韓国の南北経済協力事業の再開については、国連安全保障理事会の制裁決議に違反するおそれがあるという見解を明らかにするとともに、見返りの措置として取り沙汰された朝鮮戦争の終戦宣言についても「今は言えることはない」と述べて、北朝鮮側の出方を注視する姿勢を示しました。
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以上。

 

 

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