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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。防災関連のデータ編。
 

既に知っておられるk田が多いかと思いますが・・・。

 

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南海トラフ「プレート境界」の掘削調査 到達できず断念
2019年2月9日 4時00分 NHK

南海トラフ巨大地震の発生が予測される「プレート境界」と呼ばれる場所を目指して、和歌山県沖の海底を掘り進めてきた探査船「ちきゅう」について、海洋研究開発機構は、この場所でプレート境界に到達するのは難しくなったとして、12年前から続けてきた一連の掘削調査を今回で終了すると発表しました。
 
海洋研究開発機構などの研究グループは、平成19年から探査船「ちきゅう」で和歌山県沖の海底で掘削調査をしていて、去年10月からは海底の下、5200メートル付近にある「プレート境界」を目指して掘削を進めていました。
 
しかし先月、これまででもっとも深いおよそ3260メートルに到達したあと、さらに掘り進めようとしましたが、掘削した穴が崩れたり変形したりして、ドリルが入らずに掘削が進まなくなったということです。
 
研究グループによりますと、深く掘るにつれ圧力が高くなり、地層も複雑になったことなどが穴が崩れた理由と考えられるとして、来月までの調査期間中に5200メートルのプレート境界に到達することは難しくなったと説明しました。
 
また、今後の挑戦には技術的な再検討が必要として、12年間続いた一連の掘削調査をいったん終了すると発表しました。
 
海洋研究開発機構の倉本真一地球深部探査センター長は「ドリルを交換するたびに同じ穴にドリルを戻せない現象が頻発した。うまくいかなかったことは大変残念だ。新しい技術を検討し将来につなげたい」と話しました。
 
南海トラフでは陸側と海側のプレートの境界に「ひずみ」がたまって巨大地震が起きるとされています。
 
今回はおよそ60億円かけて初めて境界付近まで掘削して岩石を採取し、どれほどの「ひずみ」に耐えられるかなどを分析する予定でした。
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「ゆっくり滑り」がどのようなメカニズムかはわかりませんが、調べる方法はあるかと思います。方法が見つかるまで待ちましょう。

 

以下にこれまでのデータを取り上げます。

 

まず他社のもの。

 

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南海トラフ、プレート境界面の掘削調査断念 海洋機構
2019年2月8日(金) 16:51配信 産経新聞

 日本列島を載せた陸側の岩板(プレート)の下に海側のプレートが沈み込み、巨大地震を引き起こす南海トラフについて、紀伊半島南東の太平洋沖を掘削して海底下約5200メートルのプレート境界面の状態を調べ、地震発生の仕組みを探る計画に着手していた海洋研究開発機構は8日、境界の調査を断念したと発表した。
 
 同機構は昨年10月、世界最高の掘削性能を持つ地球深部探査船「ちきゅう」を使い調査を開始。同12月、科学掘削の世界最深記録となる海底下3262・5メートルまで掘削したが、地盤が脆弱(ぜいじゃく)で穴が崩れ、掘り続けられなくなった。他の経路での掘削を模索したが、適切な方法が見つからなかったことからプレート境界への到達は不可能と判断した。
 
 静岡県から九州沖に至る南海トラフではプレート境界が急激に滑り、マグニチュード(M)8級の巨大地震が100~200年間隔で発生。政府は30年以内にM8~9級の地震が起きる確率を70~80%と試算し、大きな被害を想定している。このため境界付近の岩石を採取し状態を分析すれば地震発生の仕組みの解明や切迫性の把握につながり、防災に役立つと期待されていた。
 
 今回の調査計画の費用は約60億円。同機構では「境界への到達は無理でも、今後は少しでも多くの試料を採取し、地震が発生する仕組みの理解に役立てたい」としている。
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地球深部探査船「ちきゅう」 - JAMSTEC - JAPAN

ちきゅう - Wikipedia

CHIKYU 地球深部探査船「ちきゅう」―Twitter

 

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南海トラフのプレート境界断層を「ちきゅう」が掘削調査 - JAMSTEC
2018/10/11 18:55:50
https://news.mynavi.jp/article/20181011-705205/

 
(JAMSTECより)
 
海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)は、国際深海科学掘削計画(IODP)の一環として、地球深部探査船「ちきゅう」によるIODP第358次研究航海「南海トラフ地震発生帯掘削計画:プレート境界断層に向けた超深度掘削」の実施を発表した。期間は2018年10月7日~2019年3月31日。
 
今回は、過去3回の研究航海で段階的に掘削を進めてきた、プレート境界断層の固着域があると想定されている、C0002地点の掘削孔を海底下5,200m付近まで掘り進めていき、断層の物性データの取得とコア試料の採取を行うという。
 
また、海底下4,000m以深に存在すると予想される弾性波速度の高速度層を直接掘削することも重要な目的であるとしている。この層には、巨大地震を引き起こすひずみエネルギーの一部が堆積していると考えられていることから、どのような岩石からなっているのか、現在はどのような状態か、明らかにすることが期待される。
 
JAMSTECでは、過去の研究航海を踏まえ、陸上のスタッフも孔内状況を常時監視しながら掘削作業を進めるとともに、掘削に使う泥水比重の最適化、地層中の細かな割れ目への泥水の浸入を防ぐ防止剤の使用等により、孔壁の崩壊を防ぐための対策を講じていくとしている。
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幸運を祈りましょう。

 

 

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