12月の全国の火山概況 10の火山に「火口周辺警報」 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより。データ編です。
 

昨日、取り上げる時間が取れなかったので、取り上げます。

 

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12月の全国の火山概況 10の火山に「火口周辺警報」
2019年1月11日 22時41分 NHK
 
気象庁は11日、全国の活火山の去年12月の活動状況や警戒すべき点について発表しました。噴火が発生したり、火山活動が高まったりして、全国10の火山に「火口周辺警報」が、1つの海底火山に「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
■辺警報は10火山
 
今後の噴火で火口の周辺や居住地域の近くに影響が出るおそれがあるとして「火口周辺警報」が発表されているのは、
▽福島と山形の県境にある「吾妻山」、
▽群馬県にある草津白根山の「白根山」と「本白根山」、
▽鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の「新燃岳」と「えびの高原の硫黄山周辺」、
▽鹿児島県の「桜島」と「口永良部島」「諏訪之瀬島」、
▽小笠原諸島の「西之島」と「硫黄島」の合わせて10の火山です。
噴火警戒レベル3は2火山
 
このうち、居住地の近くまで影響が出るおそれがあり、「入山規制」を示す「噴火警戒レベル3」が発表されているのは「桜島」と「口永良部島」です。
 
■桜島

桜島では活発な噴火活動が続いていて、去年12月は「南岳山頂火口」で合わせて56回の噴火が発生し、このうち34回は「空振」と呼ばれる空気の振動などを伴う爆発的な噴火でした。
12月24日には噴煙が3000メートルまで上がり、大きな噴石が山の5合目まで飛びました。
 
一方、「昭和火口」では噴火は観測されていません。
 
鹿児島湾奥部の姶良カルデラの地下にある「マグマだまり」にはマグマが蓄積した状態が続いているとみられ、気象庁は、今後も噴火活動は続くとして、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。
 
■口永良部島
 
口永良部島では、去年10月21日から新岳火口で断続的に発生していた噴火が12月13日に停止しました。
 
しかし18日に再び噴火が発生し、火口から火砕流がおよそ1キロにわたって流れ下ったほか、大きな噴石が700メートルまで飛びました。
この噴火はいったん止まりましたが、28日に再び噴火が発生するなど、新岳火口では繰り返し噴火が発生しています。
 
気象庁は、火山活動が高まった状態が続いているとして、噴火警戒レベル3を継続し、
▽火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に、
▽向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
 
噴火警戒レベル2は6火山
火口周辺への立ち入りが規制される「噴火警戒レベル2」は
▽「吾妻山」、
▽草津白根山の「白根山」と「本白根山」、
▽霧島連山の「新燃岳」と「えびの高原の硫黄山周辺」、
▽「諏訪之瀬島」の6の火山に発表されています。
 
■吾妻山
 
福島と山形にまたがる吾妻山では、去年5月ごろから大穴火口付近の隆起を示す地盤の変動が続き、12月の火山性地震は354回と多い状態が続いています。
 
また火山性微動も繰り返し発生しているほか、火口とその周辺では10月中旬ごろから地熱域が広がっています。
 
気象庁は、火山活動が高まった状態が続いていて、今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして火口からおおむね1.5キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■草津白根山
 
草津白根山の「白根山」では、湯釜付近の浅い所で起きる火山性地震が増減を繰り返しながら続き、傾斜変動も続くなど、火山活動が高まった状態が続いています。
 
気象庁は今後、小規模な水蒸気噴火が発生する可能性があるとして、湯釜火口からおおむね1キロの範囲で、噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
去年1月に噴火した草津白根山の「本白根山」では、10月下旬から11月下旬にかけて火山性地震が発生する頻度が高まるなど、地震活動が続いています。
 
気象庁は、火山活動が再び活発化する可能性も否定できないとして、本白根山の鏡池付近からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■霧島連山
 
霧島連山の「新燃岳」では、去年6月27日を最後に噴火は発生していません。
 
火口の直下を震源とする火山性地震は、12月はおおむね少ない状態で推移したほか、火山性微動も観測されておらず、火山活動の低下傾向がみられます。
 
一方、地下の深い場所にある「マグマだまり」へのマグマの供給を示すと考えられる地盤の変動は続いていて、気象庁は、再び火山活動が活発化する可能性があるとして、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石に、1キロの範囲では火砕流に警戒を呼びかけています。
 
去年4月に噴火した「えびの高原の硫黄山」では、噴気活動が山の南側で活発な状態が続いていて、山の西側でも9月以降はやや活発な状態となっています。
 
火山性地震もおおむね多い状態で推移していて、気象庁は、火山活動がやや高まった状態が続き、ごく小規模な噴火が起きる可能性があるとして、硫黄山からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■諏訪之瀬島
 
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。
 
気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火のおそれがあるとして、火口からおおむね1キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■火口周辺危険は2火山
 
噴火警戒レベルが導入されていないものの、「火口周辺警報」が発表されているのが、小笠原諸島の「西之島」と「硫黄島」です。
 
■西之島
 
小笠原諸島の西之島では、去年7月下旬以降、噴火は確認されておらず、火山活動は低化しているとみられます。
 
噴火の可能性は低くなっているものの、火口付近では噴気や高温の領域が確認されていて、気象庁は、今後の火山活動の推移に注意が必要だとして、火口からおおむね500メートルの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
 
■硫黄島
 
去年9月に海底噴火が起きたと推定される硫黄島では、12月は火山性地震は少ない状態でしたが、GPSによる観測で地盤の隆起を示す変動がみられるということです。
 
火山活動はやや活発な状態で推移しているとして気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
 
■「福徳岡ノ場」に「噴火警報(周辺海域)」
 
小笠原諸島の近海にある海底火山の「福徳岡ノ場」には、周辺の海域に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
周辺では火山活動によるとみられる海面の変色が確認されていて、気象庁は、小規模な海底噴火の発生が予想されるとして、周辺の海域で警戒を呼びかけています。
 
■警報なし・レベル1も注意
 
全国の活火山の中には噴火警報が発表されておらず、噴火警戒レベルもレベル1の火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。
 
北海道の雌阿寒岳は火山性地震が増加し、噴火のおそれがあるとして去年11月23日に噴火警戒レベルが1から2に引き上げられました。
その後、火山性地震が減少したことなどから気象庁は12月21日に噴火警戒レベルをレベル1の「活火山であることに留意」に引き下げました。
 
気象庁は今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
 
■最新の火山情報の確認を
 
各地の火山活動の状況や注意点は、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。
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鹿児島の場合、民放の報道でも報道されていますが、火山活動を最も詳しく説明されているのはNHKです。
 
御嶽山では、登山道の規制が9月めどに解除となるようです。
 
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御嶽山 登山道の規制 9月めどに解除へ 避難施設整備も
2019年1月7日 5時44分 NHK
 
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から5年となることし、ふもとの長野県王滝村は、立ち入り規制を続けてきた山頂に続く登山道について、避難施設の整備を進めたうえで、9月をめどに5年ぶりに規制の解除を目指すことにしています。
 
2014年の噴火で死者・行方不明者63人を出した御嶽山では、去年9月、ふもとの長野県木曽町が、噴火の起きた際に登山者が避難できるシェルターの設置など山頂付近での安全対策を講じたうえで、噴火後初めて、山頂につながる登山道の立ち入り規制を解除しました。
 
一方、長野県側のもう一つの自治体である王滝村は、安全対策が進んでいないとして山頂に続く登山道の立ち入り規制を続けていますが、ことし秋までに噴火で被害を受けた山頂の山小屋を解体して、新たな避難施設とシェルターを建設することにしています。
 
そのうえで王滝村では、9月ごろを目標に、噴火から5年ぶりに立ち入り規制を解除したいとしています。
 
立ち入り規制の解除によって、山頂を目指す登山者の増加が予想されることから、王滝村と木曽町は、噴火に備えてヘルメットの着用や山頂での滞在をできるだけ短時間にすることなど、安全に十分に注意するよう改めて呼びかけることにしています。
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以上。火山活動に関する情報でした。

 

 

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