科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。動物のネグレクト編も必要ですが、災害対策編も必要なので、取り上げます。
前回、「もしも、桜島が大噴火したことを想定しての鹿児島の実験より。」で、後半部分より、特化してドクターヘリについて取り上げました。それで、昨日は「火山が噴火した時のヘリの運航は大丈夫なのか?」を取り上げました。気象レーダーに防塵フィルターを装備しているヘリなら大丈夫かと思います。で、今回は、私たちに身近な車の対策編です。
≪はじめに:ざっと把握してみましょう≫
■東京海上研究所 | ニュースレター | SENSOR No.24 「富士山噴火の降灰による首都圏への影響」
上記より、
【(1) 自動車への影響
降灰が1~2mmに達すると、車両が巻き上げる灰により一面霧が立ち込めた状態となり、視界がほとんど失われるため、走行が困難になります。道路上の降灰が5cmを超えると通常の乗用車ではスリップして動けなくなり通行不能となる可能性があります。除灰車が除灰すると通行可能となりますが、そのような車両は鹿児島県などを除きほとんど配備されていません。
また、たとえ少量(5mm以上)の降灰でも、降雨によって一面泥状のぬかるみとなり、車両が走行不能になると考えられています。富士山が噴火した場合、静岡県内を走る東名高速道路などの主要高速道路では、一般車両は通行止めになると予想されます。富士山近隣の一般道も渋滞や事故を防ぐため、厳しい通行規制がとられることになるかもしれません。
自動車の車両自体も、火山灰がエンジンフィルターを詰まらせて動かなくなったり、電子機器が誤作動や故障したりする可能性があります。また、フロントガラスの火山灰を取り除くため、乾いた状態でワイパーを使ってしまうと、ガラスが傷だらけになり視界が確保できなくなるかもしれません(図3)。
なお、かつて日本の自動車メーカーから「火山灰仕様車」「鹿児島仕様車」が販売されていましたが、これはウォッシャー液のタンクを大容量化したり、ボディの防錆効果を強化したりしたもので、灰の積もった道路を安定的に走行できるようにしたものではありません。」】
■桜島噴火緊急レポート(除灰車)
≪かつて日産「火山灰仕様」トヨタ「鹿児島仕様」があった!》
上記より、
【山噴火に遭ったら,自動車に乗っている人はどうすればいいのだろうか。
日産のFBには次のように書かれていた。
・身の安全を確保し、立入禁止区域には進入しない
・不要不急の自動車の運転は避ける
・どうしても運転が必要な場合は、ヘッドライトを点灯し、ゆっくりと走行する
・ワイパーの使用は、フロントガラスを傷つける可能性が高いため、極力控える。使用する際は、水や布で灰を除去した後に作動させる
・火山灰を除去する際は、防塵マスクやゴーグルなどを身につける
火山灰には、「火山ガラス」や「鉱物結晶」といった、ボディやエンジンなどを傷つける非常に細かく固い成分が含まれている。さらに厄介なことに、火山灰は水に濡れると固まる性質もある……。しかも人間にも害を及ぼす要素が多く、眼球や呼吸器系などは要注意だ。
というわけで、駐車中のクルマの場合は、ボディカバーをかけておくのがかなり有効。
車体に積もった火山灰を落とすときは、できれば、コンプレッサーのエアで吹き飛ばすなどの処置が一番おすすめだ。次に高圧洗浄機や大量の水で火山灰を丁寧に洗い流して、拭き掃除は最後の最後、仕上げだけにしておいてほしい。先述した火山灰の細かなガラス繊維などでボディの塗装表面の損傷を最小限にするためだ。
火山灰には、「火山ガラス」や「鉱物結晶」といった、ボディやエンジンなどを傷つける非常に細かく固い成分が含まれている。さらに厄介なことに、火山灰は水に濡れると固まる性質もある……。しかも人間にも害を及ぼす要素が多く、眼球や呼吸器系などは要注意だ。
というわけで、駐車中のクルマの場合は、ボディカバーをかけておくのがかなり有効。
車体に積もった火山灰を落とすときは、できれば、コンプレッサーのエアで吹き飛ばすなどの処置が一番おすすめだ。次に高圧洗浄機や大量の水で火山灰を丁寧に洗い流して、拭き掃除は最後の最後、仕上げだけにしておいてほしい。先述した火山灰の細かなガラス繊維などでボディの塗装表面の損傷を最小限にするためだ。】
日産は2004年1月に火山灰仕様を廃止していますが、トヨタの「Y31セドリック」はまだ生きているようですね・・・。
下記のようなものもあるようです。
火山灰仕様車の設定がある、ローレルのカタログ(1994年1月)
≪火山灰仕様車(鹿児島仕様車)の生産復活を望む声が・・・≫
■新燃岳噴火!火山灰仕様車(鹿児島仕様車)の生産復活が望まれる声も?
上記より
【仕様としては、以下のような火山灰対策が施されていたようです。
・大型ウォッシャータンクの搭載
・大型ワイパーの搭載
・エアフィルター/オイルフィルターの詰まり
・車両部品各所の腐敗
・エンジンの焼き付き
・洗車前はワイパーを使用しない
・洗車をして灰を洗い流す
・エアフィルター/エアコンフィルターの清掃をする
・走行後はエンジンオイル/オイルフィルターを交換する】
(おまけ)
■鹿児島県の人の車は早く壊れやすいのですか?- 質問&回答 (Q&A)
(2番目のお答え、読んで笑ってしまいましたが、同じ鹿児島県民でも薩摩川内市と違うようで、最初の一声以外は、さぁぱりわかりません<苦笑)
多分続くと思います・・・。