科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。動物のネグレクト編も必要ですが、災害対策編も必要なので、取り上げます。
前回、「もしも、桜島が大噴火したことを想定しての鹿児島の実験より。」で、後半部分より、特化してドクターヘリについて取り上げました。停電復旧についても、「陸がダメなら空から復旧対策に当たる」ということも書いていたわけですが、「空からはまずいんとちゃう?」とのご指摘があったので、本当にそうなのか、捏ねるのを広げて展開していきます。
長時間調べていたので、この時間になりましたが、結論から言えば、火山噴火時の空からの救急・救命は、可能です。現在まで空からの活動は行われてきました。
ただ、危険極まりないことは、当然の話で、救急・救命の必要性から、空からでも行います。危険極まりないのは空も陸も同じで、空からも陸からも同時進行で行われます。
「フィルターやエンジンにトラブルがあるんとちゃう?」については、機械ものは、フィルターの目が詰まったり、エンジントラブルになるだけでなく、電気系統もやられます。これは航空機だけでなく車も同じで、施設の設備やコンピューターにも言えることなんですね、実は・・・。
≪まずは、粉塵対応の機種を見てみる≫
より、
【[航空機と火山灰]
火山灰が空気中を舞って状況では、エンジンに防塵フィルターを付けた軍用ヘリコプター以外の航空機は離発着できない。プロペラエンジンやジェットエンジンに吸い込まれた極細粒の火山灰は、エンジン内部の熱で融解して付着し、部品を腐食また破損させるためである。また高速で移動する飛行機に火山灰が衝突すると操縦席の窓ガラスを傷つけ、視界が悪くなるおそれもある。】
とあるので・・・調べてみると、
より、
【[Mi-8MTの生産]
飛行試験において、Mi-8Mは際立って良好な性能を示した。特に、飛行上限高度と上昇力は目立った性能向上を見せた。Mi-8Mの横桁は2本から3本に増設された。この機体は1977年にMi-8MTとしてソ連軍に正式採用され、KVZにて生産が開始された。翌年には、改良型のTV3-117MTシリーズIIIエンジンが搭載された。TV3-117には、のちに防塵フィルターが取り付けられた。】
この機種については、救急・物資・等、用途によってて喫した改造をしているようです。
■CH-47 (航空機) - Wikipedia
より
【[日本における運用~陸上自衛隊]
平成7年の35号機(JG-52951)からは川崎の改良型であるCH-47JAを調達。大型燃料バルジを搭載して航続距離を1,037kmに伸ばし、GPSとIGI(慣性航法装置)、機首に気象レーダー、FLIRをもち、NVG対応型のコックピットになっていることから、夜間での作戦能力が向上している。
これらは第12旅団、第15旅団、第1ヘリコプター団、西部方面ヘリコプター隊などに配備されている。J型の初期に導入された機体から退役が始まっているが、継続してJA型の調達を行っている他、勢力維持改修と呼ばれる、既存のJ型の一部に対してJA型への改修を行う動きもある。
【[1.山岳救難の困難性]
北アルプスの槍ヶ岳山荘の横にある救助ヘリポートを使用して急病人を搬送した例を紹介してその厳しさを理解して頂ければ、今回の御嶽山での救助活動がどれだけ厳しいことかが理解して頂けると思うので、事例を紹介する。
昭和50年代のことである。当時北・南・中央アルプスなど3000メートル級の山岳救難の多くは、警察の山岳救助隊と陸上自衛隊の東部方面航空隊等が協力して任務を行っていた。現在は各自治体の警察や消防に高性能のヘリコプターを装備しているので、日ごろの山岳救助活動は専ら警察や消防防災の任務として行われている。図1は、当時任務を行っていたHU-1B型機である。】
ということで、現在は、気象レーダーに防塵フィルターはあたりまえ・・・のようですね。
御嶽山火山噴火の救援・救急・救助活動時に、ネットの質問ページにたくさんの「ヘリが飛んでますが大丈夫でしょうか?」の質問があったのですが、的確な答えがないので、取り上げません。非常に長時間をかけて調べて取り上げましたが、こんなところでよろしいでしょうか・・・?
≪官公庁機一覧≫
下記は、全部調べてみましたが、全部じゃないです・・・。
≪ところが、宮崎県警が防塵フィルターを付けるのをケチった結果≫
■【社会】唯一の県警ヘリ、エンジンに火山灰で飛行できず交換に 費用1億3000万円 宮崎県警©2ch.net
より、
【宮崎県警が保有する唯一のヘリコプター「ひむか」のエンジン内部に火山灰が付着して出力が低下し、エンジン3基の交換費が約1億3000万円に上ることが、県警への取材で分かった。
火山灰の侵入を防ぐフィルターの装着に、さらに約5500万円かかる。
読売新聞:2016年04月09日 13時20分】
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/poverty/1462877597/
ほんとは、県警のヘリで、防災ヘリは防塵フィルター付けてますけどね。(笑)
停電の復旧の場合は、県警や消防などのヘリは使わず、自衛隊さんのヘリに搭乗し復旧に当たるようです。昨日自衛隊さんの救助活動の特集番組を観ているときのこと、「搭乗手当てにたった1000円?」に対し、主人曰く、「実はもともと給料の方に手当てがついてるんよ。自分たちも乗ることあるけど、手当が1000円出るよ」だそうです。
んー、調べ始めてここに至るまで12時間を要しました(笑)。まぁね、それだけ情報がなかったってことです。探すのに苦労しました。これ以上はわかりません(苦笑)。
せっかく、調べたので、このシリーズ、多分続くと思います。
さて、ばたばた、溜まりに溜まったネーチャーを取り上げて、まわります。