被災によって起こる問題 PTSD ~ 被災していないのに「PTSDかも」と不安抱える“中間層”が | Just One of Those Things

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前に、福岡西方沖地震で被災してPTSDになり、(既に医学専門書を持っていたので)自力で治したものの、(鹿児島南部地震で)再発したと書きましたが、これは震度4程度の衝撃から再発したもので、自律神経失調症の治療での通院先で主治医に事情を相談しだところ、主治医に「あ、PTSDね」と診断されたわけですが、「ちょっとうつね」事件と同様、それきりで、特に治療を受けることなく(笑)、現在は震度3以下の揺れで発作がでることがないので、ご心配された方はご安心ください。

 

さて、本題です。本来は詳細な定義があり、PTSDだけで1冊の分厚い医学専門書に記されていますが(これを持っています)、簡単に説明されたものがありますので、以下に取り上げます。

 

被災によって起こる問題 PTSD(心的外傷後ストレス障害)の被害とは

 

ところが、被災していないのに「PTSDかも」と不安抱える“中間層”が急増しているとの情報を得たので、以下に取り上げます。私はこれに当てはまりませんので、ご安心ください。

 

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被災していないのに「PTSDかも」と不安抱える“中間層”が急増 元自衛隊メンタル教官が解説
金城珠代2018.6.23 07:00
 
「阪神淡路大震災を思い出した」という声も上がった大阪北部地震。ここ数年だけでも東日本大震災や熊本地震など甚大な被害をもたらした地震や災害が相次いだ日本では、被災地から離れた場所でも過去の記憶から「PTSDかも」と苦しさを抱えてしまう“中間層”が増えているという。
 
 サッカーW杯が盛り上がりをみせる中、どう過ごしたらいいのか。元自衛隊のメンタル教官として、災害救助に携わった自衛官の心のケアを担当した下園壮太氏に話を聞いた。
 
*  *  *
 
――大阪北部地震が発生した今月18日以降、メンタル面の不調を訴える相談は増えているのでしょうか。
 
 大阪だけでなく全国で増えています。相談の内容はコップの水が溢れたときに何が一番上にあったのかによって変わるため人ぞれぞれですが、被災した当事者だけでなく遠方に住んでいて直接的には地震の影響を受けていない人の心も波立っています。みなさんに知っていてほしいのは、それが当然の反応だということです。不穏な出来事をきっかけに、しばらく不安な状態が続くのはごく自然なことなのです。
 
――災害時にはどのような心の変化が起きるのでしょうか。
 
 地震や災害、事故など大きなショックが起きたとき、人の心には4つの変化が起きます。1つ目は「不安緊張」で、眠れない、食べられないという症状が出ます。2つ目は「自信の低下」。自分がちっぽけな存在に思えたり、何もできないと感じたり、このぐらいのことでショックを受けて弱い人間だと考えるようになります。3つ目は「自責」で、大変な思いをしている人がいるのに普通に生活していて良いのかと、自分を責め、これが社会に広がれば自粛ムードにつながります。最後、4つ目は「疲れやすさ」です。
 
 どうしてこのような反応が起こるのかというと、大きなストレス(刺激)に対して体が「警戒しろ」という指令を出しているからです。原始人をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。猛獣に襲われるかもしれない状況では夜は眠らないほうが安全です。だから「不安緊張」によって、不眠が引き起こされます。「自信の低下」も、自信満々だと外をフラフラと出て歩いてしまい危険だからです。おっかなびっくりで、すべてのことに警戒しているほうが生き延びる可能性は高まります。
 
 もし、今回の地震をきっかけに漠然とした不安が続いているとしたら、あなたの体の原始人的な部分が、この危機にしっかり対処してくれている証拠です。
 
――ここ数年でも東日本大震災や熊本地震など大きな被害をもたらした地震や災害が相次ぎ、今回の地震でも23年前の「阪神淡路大震災を思い出した」という声が上がりました。どのように対処すればいいのでしょうか。
 
 これらの反応は情報によって刺激されるため、メディアやSNSを通していくつもの災害をつぶさに追いかけてきたいまの日本では、遠隔地でも同じような反応が出るのです。そして、今回の地震で震源地近くに住んでいて、実際に被災した人を「近い人」、距離的に離れていてショックを受けていない人を「遠い人」とすると、遠くに住んでいて直接的な被害は受けていないのに「あのときは怖かった」という過去の記憶から不安を抱えている「中間の人」がいまの日本には圧倒的に多いと言えるでしょう。
 
 では、どうすればいいのか。「近い人」と「中間の人」はまず、それが正しい反応だと知っておいてください。次に来るかもしれない危険から自分の身を守ろうとしているのです。この状態はスッと簡単に消えるわけではありませんが、新たな別の刺激が無ければ1カ月程度でいつもの自分に戻っていくでしょう。1ヶ月半程、自分を観察してみて、症状が落ち着いてくるなら大丈夫です。
 
 特に注意してほしいのは「中間の人」です。「なぜ遠くに住んでいる自分がこんなにドキドキして落ち込むんだろう」「PTSDなんだろうか? 努力が足りないんだろうか」と繰り返し考えていては、症状を長引かせてしまいます。
 
――具体的には、どう過ごせばいいでしょうか。
 
 穏やかに過ごすためには、自分は病気なんじゃないかとか、壊れてしまったんじゃないかとか、自分だけがこんなに落ち込んでいるんだろうとか、この状態がずっと続くかも知れないと考えないことです。これは一過性の反応です。
 
 さらに、できるならインターネットを見すぎないことです。人は不安なときに情報をほしがり、特にインターネットでは自分が怖いと思う情報を際限なく見てしまいがちです。もちろん、過去の教訓や緊急物資の情報を得たり、同じような悩みを持つ人がほかにいることがわかるなど、いい面もありますが使いすぎは良くありません。
 
――日本中が盛り上がるサッカーW杯が始まりました。自粛と明るい情報とでは、どちらが必要なのでしょうか。
 
 原始時代に100人のグループがいて、1人が亡くなって、5人がけがをしたとしましょう。「近い人」は悲しみに共感することで援助につながりますが、残る94人全員が同じように反応していたらどうでしょうか。疲れがたまり、長い目で見ると集団の危機対応力は落ちてくるでしょう。遠い人には、気分を変えて活力を保ち、次の危険に対処するという役目があります。楽しめる人は思いっきり楽しんでほしいと思います。
 
「中間の人」には程度の濃淡があるので、明るい雰囲気の場所に少し行ってみて、嫌な感じがしたら控えればいい。大事なのは物理的な距離や思い込みで、自分の状態を決めつけないことです。さらに心の状態は時間とともに変化します。先週の第1戦は行けなかったけど、次の第2戦は行けるかもしれません。日本代表チームも勝ったことですし。くれぐれも気分を変えようと、無理にはしゃいだり夜更かししたりしてはいけませんよ。
 
(聞き手/AERA dot.編集部・金城珠代)
 
下園壮太(しもぞの・そうた)/1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。心理幹部として多くのカウンセリングを手がける。大事故や自殺問題への支援で得た経験をもとに独自の理論を展開。2015年8月に定年退官。現在はNPO法人メンタルレスキュー協会理事長。『自衛官メンタル教官が教える 人間関係の疲れをとる技術』など著書多数
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以上。当てはまる方は、お役立てください。これでも改善されないようなら、診察を受けることをおすすめします。
 
さて、朗報です。関西の鉄道が全面再開しました。後は(急がれるのは)ガスの復旧と水道の復旧ですね。
 
 

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