温暖化で台風の動き遅く 米研究 | Just One of Those Things

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台風はとっくに熱帯低気圧になりましたが、気候が不安定なので、まだ注意が必要です。私たちには既に気象情報で知られているところではありますが、米研究者がネイチャーに取り上げられたことを報道されていたので取り上げます。

 

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台風の動き遅くなった=総雨量増、被害深刻化を懸念―米研究者
6/7(木) 2:04 配信 時事通信


 台風などの強い熱帯低気圧が移動する速度は2016年までの68年間に、地球全体で10%遅くなったと米海洋大気局(NOAA)の研究者が発表した。海域別では日本付近を含む北西太平洋の台風が20%減速したのが目立ち、沿岸地域への上陸後では30%減速した。論文は7日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 

  熱帯低気圧の風速が基準以上に強まると、海域によって台風やハリケーン、サイクロンと呼ばれる。移動が遅くなったのは、温暖化で夏の大気の流れや風が弱まるのが原因とみられ、この傾向は続く可能性がある。進路付近では台風が遅くなると総雨量が増え、洪水などによる人的・物的被害の深刻化が懸念される。

 

  NOAAのジェームズ・コーシン博士は、1949年から2016年までの台風などの動きを解析した。北インド洋のサイクロン以外は移動が遅くなっており、北西太平洋に次いで減速が目立ったのはオーストラリア周辺海域の15%減だった。上陸後は北大西洋沿岸で20%減、豪州沿岸で19%減だった。

 

  日本の海洋研究開発機構などによる温暖化シミュレーションでは、台風などの発生数は減るが、強く発達するケースが増えると予想されている。今回の解析は勢力の変化を考慮しておらず、対策の強化が求められる。 

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洪水の対策については、容易に対応してしまうと、海水温を上げてしまっていたという過去のネイチャーの論文も取り上げられていましたので、洪水対策には注意を払う必要があるかと思います。今回の論文ですが、もう少し深く研究を進める必要があるかと思います。

 

ネイチャーと言えば、様々なカテゴリーを扱うようになってからというもの、一日に1本と決めているので、今や1ヶ月ほど遅れております(苦笑)。順番が来てハイライトに取り上げられていたらこの記事とあわせて取り上げようかと思います。

 

では、次に恒例のネイチャーを取り上げます。

 

 

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