がん遺伝子検査 費用数万円に | Just One of Those Things

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昨日の、「国立がんセンター、4月にも先進医療でがん遺伝子検査」で、ちょっととりあげましたが、今日は慶応大の臨床でがん遺伝子検査が費用数万円になることを取り上げます。

 

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がん遺伝子検査、数万円で…簡易法6月に臨床へ
5/21(月) 7:17配信  読売新聞


 慶応大学病院(東京都)は、がんの原因遺伝子を調べて効果的な薬を選ぶがんゲノム医療で、従来より簡易に160種類の遺伝子を調べられる検査法を開発した。

 

  有用性を確かめる臨床研究を6月から始める。費用を抑えることで遺伝子検査を受けやすくし、がんゲノム医療の普及を目指す。

 

  がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を特定し、これに合う薬を探して治療する。臓器別で薬を選ぶのに比べ、効く可能性の高い薬を予測できる利点がある。ただ、保険が利かないため、自費診療による検査は50万~100万円。慶大病院でも約80万円と、多くの患者には手が届かないのが現状という。

 

  そこで慶大病院は、解析機器で遺伝子を読み込む回数を従来の半分にし、手順も効率化した簡易検査を考案した。遺伝子変異の有無は確定しないが、疑いがあるかどうかを判定でき、費用は数万円で済む。今回は研究目的のため、費用は病院が負担する。

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産経新聞では、「がん遺伝子検査が先進医療 保険診療と併用可能に」と報道されていますが、一般の人には勘違いされるかもしれません。先進医療にはそれを満たす条件が必要となります。そこで、保険に対応できないかと現在奮闘しているのが「がんゲノム医療 遺伝子検査の保険適用巡り火花」です。

 

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がん遺伝子検査が先進医療 保険診療と併用可能に
2018.3.8 19:29更新 産経新聞


 がんに関連した114種類の遺伝子の変異を一度に調べられる検査法について、厚生労働省の専門家会議は8日、保険診療との併用ができる「先進医療」に指定することを決めた。国立がん研究センター中央病院が申請していた。4月にも検査費以外の診察費に保険が適用される。遺伝子を調べて最適な治療法を選ぶ「がんゲノム医療」の要となる技術で、先進医療に指定されるのは初めて。

 

 検査は、標準治療が効かないか、治療法のない16歳以上の固形がん患者が対象。がん組織と血液を採取し、114種類の遺伝子を調べ、病気の原因となった遺伝子変異や治療法を見つける。検査費の患者負担は46万円程度となる。

 

 現状ではデータが少ないため、治療法が見つかるのは1割程度だが、検査を受ける人が増え、データが蓄積すると治療法が見つかる割合が高くなると期待される。「がんゲノム医療」は、今の臓器別治療より効果的な治療法と期待され、厚労省が推進している。

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対象は、昨日の、「国立がんセンター、4月にも先進医療でがん遺伝子検査」に書かれていますので、ご覧くださいませ。全てのがん患者ではありません。と、なると、先進医療に当たらないがん患者はどうすればよいのか?といえば、「がんの変異、血液検査で一網打尽」で取り上げた血液検査です。他にもとても楽でお安く調べることが出来る、線虫による尿検査がありますが、まだ4種類のがんしか検知できないので、検地できる数を増やす研究を続けている最中でございます。

 

私事ではありますが、現在、保険手続き中である中に、がん保険があるのですが、これにはがんを、「悪性新生物」と「上皮内新生物」とあります・・・。これって、悪性腫瘍と(最近増えてきた)上皮内がんのことですが、パンプレットにも約款にも生物・・・と書かれてます・・・。腫瘍生物学は難なく受け入れられるのですが・・・、保険でがんを生物で扱われており、少々戸惑っている私でございます(苦笑)。これからは、がんを新生物として捉えねばならないのかと・・・。しかるに、新生物打倒、願いませう。

 

寝てしまう前に、次に、恒例のネイチャーを取り上げます。

 

 

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