アルツハイマー 血で早期検査 | Just One of Those Things

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まずは時事より。

 

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アルツハイマー、血液で早期検査=治療薬開発に貢献へ―長寿医療研など
2/1(木) 3:05配信  時事通信


 アルツハイマー病の原因とされる物質を早い時期に血液を使って検査する方法を開発したと、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)と島津製作所などの研究グループが発表した。論文は1日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 

  研究グループによると、アルツハイマー病患者の脳には、認知症が現れる20年以上前から異常なたんぱく質「アミロイドベータ」が蓄積され始める。蓄積を検出するには陽電子放射断層撮影(PET)などが必要だが、高額の費用などが問題だった。

 

  研究グループは、アミロイドベータに関連し、脳から血液中にわずかに漏れ出した3種類の物質を調べ、異常な蓄積の有無を判断する方法を確立した。この方法で日本とオーストラリアの計232人を調べたところ、PETの結果と9割が一致した。

 

  検査する物質3種類のうち1種類は脳に蓄積しやすいため、異常な蓄積が起きると血中に出る量が減る。他の2種類は蓄積しにくく、血中の量はあまり変わらない。これらの比率を調べ、異常な蓄積の有無を判断する。

 

  アルツハイマー病は現在、根本的な治療薬がない。今回の検査方法で早期の患者を多く見つけ、臨床試験(治験)に参加してもらうことで、治療薬の開発に貢献できるという。研究グループは「将来薬が開発された段階で、検査を健康診断などで広く利用できるようにしたい」としている。

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簡便で低コストの診断や高齢者の検診に役立つ可能性があるといいます。

 

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<長寿医療研>アルツハイマー原因を血液判定 簡単で高精度
2/1(木) 3:00配信 毎日新聞

 

 アルツハイマー病の発症リスクを高める脳内のたんぱく質のたまり具合を血液検査で判定する方法を、国立長寿医療研究センターと島津製作所のグループが開発した。脳の画像検査に匹敵する精度の高さで、診断法や治療薬の開発につながる期待がある。英科学誌ネイチャー電子版に1日、掲載される。

 

  アルツハイマー病は発症の20年ぐらい前から、脳に異常なたんぱく質「アミロイドベータ」がたまり始める。これを調べるには、陽電子放射断層撮影(PET)など高額な画像検査や、負担が大きい脳脊髄(せきずい)液の検査しかないとされてきた。

 

  研究グループは血液中に微量に漏れ出るアミロイドベータに関係する3種類の物質を組み合わせて分析し、脳内に蓄積しているかどうかを精度良く推定する方法を開発した。これを使って日本やオーストラリアの高齢者計232人の血液を分析したところ、PETの画像検査で測定できたアミロイドベータの蓄積の有無と、約90%の割合で一致したという。認知機能が正常な人の蓄積も正しく判定できた。

 

 血液の分析には、同製作所の田中耕一シニアフェローが開発し、2002年のノーベル化学賞受賞につながった質量分析の技術が使われている。

 

  アミロイドベータ蓄積がある人が必ず発症するわけではないが、グループは「簡便で低コストの診断や高齢者の検診に役立つ可能性がある」と話す。臨床現場の診断に使うには数年かかる見通しという。ただ、診断できても、今はアルツハイマー病を根治する薬がないため、治療薬や予防薬の開発を並行して進めることが重要だと指摘する。【下桐実雅子】

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そう、第5号目の新しいネイチャーは今日出ていますが、このブログでは第4号目に入ったばかりです^^;

 

ネイチャーのハイライトは分野外でも一般の人でもわかりやすいように説明されているため、この論文もハイライトに挙がっていれば、後日取り上げようと思っています。

 

では、恒例のネイチャーを定時に取り上げます。

 

 

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