心臓移植待ち死亡35人 昨年、法成立から20年で最多 | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

これまで挙げ損なっていた報道の一つです。

 

医療進み希望者増しとなったためと考えられています。

 

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心臓移植待ち死亡35人 昨年、法成立から20年で最多 医療進み希望者増
2017年6月20日05時00分 朝日新聞デジタル

 

 脳死の人からの臓器提供に道を開く臓器移植法が成立して17日で20年を迎えた。心臓移植を受けようと日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)に登録したものの移植を受けられずに亡くなった人が2016年の1年間で35人にのぼり、最多になったことが分かった。肝臓や腎臓でも待機中に死亡する人は後を絶たず、移植を希望する人と提供数の隔たりは大きい。


 心臓移植はほかの治療では助からない重い心筋症などの患者が対象で、脳死となった人からしか移植できない。移植ネットに残るデータを分析すると、4月末までに335件の心臓移植があったが、登録したうち310人が受けられずに亡くなった。待機中の死者は09年には11人だったが、ここ数年は20~30人ほどで推移。日本移植学会は、心臓移植の対象になるが登録せずに亡くなっている患者が、60歳未満だけでほかに年350人ほどと推計する。

 

 移植を希望して移植ネットに登録する人の数は、家族の同意のみや15歳未満でも提供できるようになった10年の改正法の施行後、右肩上がりに増えた。国立循環器病研究センターの福嶌教偉(のりひで)・移植医療部長は「移植をあきらめていた患者が登録するようになった。今後も希望者は増えるだろう」とみている。

 

 希望者が増えた要因の一つが、血液ポンプを体内に植え込む小型の補助人工心臓の登場だ。従来の体外設置型と違い退院も可能になった。年150人超が新たにつけ、移植を昨年に受けた51人中50人が補助人工心臓を植え込んでいたという。厚生労働省の臓器移植委員会の磯部光章委員長は「再入院や合併症のリスクはあるが、長期間移植を待てるようになった」と話す。

 

 3歳の時に拡張型心筋症と診断され、東京女子医大病院に入院する後藤将理(のぶよし)さん(22)は、補助人工心臓を植え込み、3年近く移植を待っている。

 

 3月に移植の機会があったが、手術に耐えられるほどの状態ではない、と中止になった。先が見えず、「早く家に戻りたい。元気になったらとにかく、働いてみたい」と話す。


 ■肝臓・腎臓、生体頼み

 

 肝臓では、今年4月末までに延べ2592人が移植希望に登録し、移植したのは400件、4割にあたる1089人が待機中に死亡。腎臓は、登録者数が延べ4万1280人に上り、心停止下の提供を含む移植件数は3755件で、ほぼ同数の3756人が死亡している。

 

 このため、肝臓と腎臓は国内では依然として生体移植が多い。肝臓は再生能力があるため、その一部を、腎臓は二つあるうちの一つを、親や配偶者らから提供してもらう。15年の生体移植の件数は、脳死の人からの提供数と比べ、肝臓で約7倍、腎臓で約14倍。肺もこれまでに464人が待機中に死亡している。

 

 生体移植は健康な提供者の体に傷をつける。日本移植学会の江川裕人理事長は「生体移植は命を助けるための緊急避難的な医療だ」と話している。

 

 (水野梓、阿部彰芳)

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再生医療が進んでいれば良いのですが、提供できるまで進んでいないので、遺伝子操作をしたブタの臓器を移植する試みが始まっていることは、以前に取り上げたとおりです。

 

様々な医療がバランスよく進めばよいのですが、なかなかうまく行かないものですね。

 

 

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