Natureの今週号のハイライトより。
----------------------------------------------------------
微生物学: 新生児の敗血症を減らす
Nature 548, 7668
2017年8月24日
新生児敗血症は、世界の乳児死亡率の主要因である。今回、インドのオリッサ州で実施された、無作為化プラセボ対照試験の結果が報告されている。149の村で4556人の新生児に規定のシンバイオティクス製剤を経口投与し、60日間にわたって観察したところ、シンバイオティクス投与を行ったグループでは、敗血症と死亡の合計が有意に減少した。これは、この方法が将来的に敗血症の有用な治療介入となる可能性を示唆している。
Article p.407
News & Views p.404
----------------------------------------------------------
この論文は、Natureのニュースにも取り上げられました。
敗血症は、身体の炎症が起こっている部分の病原体が血液に入り込んで増殖する危険な症状です。 大人だけでなく、新生児や子どもにも起こり得る深刻な病気です。
なお 新生児敗血症は生後 72時間以内に発症するとされ、新生児敗血症の発症頻度は出生1000人に対し、1~10人くらいといわれています。
減らすことが出来ることは大きな成果ですね。