分子生物学: 秩序立った構造を持たないタンパク質スイッチが低酸素応答を停止させる | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

引き続き、Natureの今週号のハイライトより。

 

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分子生物学: 秩序立った構造を持たないタンパク質スイッチが低酸素応答を停止させる
Nature 543, 7645 
2017年3月16日    
   
酸素濃度の変動に細胞が適応していくには、低酸素応答遺伝子を活性化する調節タンパク質と抑制する調節タンパク質の間の競合の微妙な調整が必要である。P Wrightたちは今回、NMRを使って、負のフィードバック調節因子CITED2が、調節因子の共通の標的である転写コアクチベーターTAZ1ドメインに強く結合している活性化因子HIF-1αに置き換わる仕組みを明らかにしている。この過程では、CITED2とHIF-1αの両方がTAZ1に結合した三者複合体が中間体として形成され、それによってTAZ1のコンホメーション変化が誘導されて、HIF-1αの解離速度が高まることが分かった。こうして生じる一方向性のスイッチが持つ高い感受性は、これらのタンパク質中にある秩序立った構造が本来的に見られない領域によっている。このような領域は、ヒトをはじめとする複雑な生物が持つシグナル伝達タンパク質の間に広く存在している。


Letter p.447
News & Views p.325
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この論文は、Natureのニュースにも取り上げられました。

 

この領域は、まだまだわからないことだらけです。

 

まだまだ、Natureの論文のハイライトは続きます。

 

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