引き続き、Natureの今週のハイライトより。
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細胞生物学: 翻訳の調節異常と腫瘍プログレッション
Nature 541, 7638
2017年1月26日
E Fuchsたちは今回、皮膚腫瘍モデルで、上流オープンリーディングフレーム(uORF;多くのメッセンジャーRNAに存在する遺伝子発現調節エレメント)の翻訳が持つ1つの役割を明らかにしている。このがん遺伝子誘導性の翻訳の変化は、いくつかの腫瘍形成促進性mRNAを腫瘍発生の初期段階で起こるタンパク質合成の大規模な減少から保護しており、このことから、腫瘍促進因子がuORFの翻訳を使って、発がん性形質転換を引き起こしている可能性が示唆される。
Article p.494
News & Views p.471
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この論文は、Natureのニュースにも取り上げられました。
可能性が示唆されたということで、更なる研究が必要になります。
仕組みが早く解明されることを祈ります。