引き続き、Natureの今週号のハイライトより。
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ウイルス学: 意思決定のためのウイルス間コミュニケーション
Nature 541, 7638
2017年1月26日
細菌は、シグナル伝達分子の分泌によって集団密度を感知し、それに応じて自己のふるまいを調節している。R Sorekたちは今回、この細菌間コミュニケーション系を探索中に、細菌に感染するウイルスであるファージの一部が、同じファージに先に感染した細胞から分泌されたペプチドを感知しており、またこれらのペプチドがファージ遺伝子にコードされているという、興味深い発見をした。こうしたファージは、ペプチドが一定の閾値を超えると、宿主を死滅させる溶菌サイクルから、宿主を死滅させない溶原サイクルへと切り替わる。これは、ウイルス間のコミュニケーション系としては初めての報告である。
Article p.488
News & Views p.466
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この初めて見出された報告は、Natureのニュースにも取り上げられました。
ひょっとしたら、このようにして、生物は進化(ウイルス進化論)してきたのかもしれません。
このようなメカニズムを応用して、興味深いものが出ているかもしれません。
現在ではすぐにウイルスはゲノム分析されますが、まだまだ知らないことだらけですね。